今から、4年3か月も前の掲載記事です。
なんで、今頃?
と、お思いでしょう。
今日の午後、秋吉久美子が、ナマ出演の、トーク番組に、出るといいうので、彼女の真の性格を知る、一助になれば、と。
再掲載に踏み切りました。
秋吉。以前、ダウンタウンの2人が、居酒屋等で、有名人と酒のみながら、話しを引き出す番組に、出演。
その際、元TBSアナで、その、ワガママさと、奔放さで知られた、アシスタント役の、田中みな実と、口論。
秋吉、言い放った。
「私さあ、あんたみたいな女、大嫌い! なによう、その態度!」と、酔って噛みつき、田中と、やり合った。
ダウンタウン、火事場の見物して、にやにや・・・・。
今日も、そうなったりして?
まあ、ご一読ください
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やっぱり、あの子かあ・・・・・。秋吉久美子の「長男」と言えば、あの子しか、思い浮かばなかったものの、確認の意味も込めて読んだ。
現在、35歳。死亡したのは、今年1月10日未明。
おそらく、東京慈恵会医科大学付属病院と思われる病院の、高層階の非常階段からの転落死。
それも、工事現場で働いていた人の、仕事用具が入っていたバッグを路上脇から持ち去って逃げ隠れようとするさなかの出来事。
一体、どういう生活をして暮らしていたのだろうか?と、想い巡らすと、少し胸が詰まる。
2015年の今も、決して幸せな日々を送っていなかったとしたら、彼の人生って・・・・。
彼のコトを、フト想い出したのが、先月のこと。正確な日付けはメモしていないが、死後数日後のことと思う。
仕事場で、過去の取材ノートや、資料や、メモ類を取捨選択して、整理していた時。
「いわき市役所」と裏に印刷された、古い封筒が出てきた。
いわき?
福島県のいわき市? あの時か・・・・・・・・・。
封筒を開けると、「小野寺」家の、ある書類の写しが出てきた。
間違いない!
小野寺、とは、秋吉の実の姓。
秋吉久美子の実家に行ったり、その子供に会って、話しを聞いたり、その子の通っていた幼稚園に行った折りのものだ。
そう、会っていた!
かわいい、けなげに生きて居る子だった。
今から30年前、前後。
当時、戸籍上は、小野寺(秋吉)久美子と、岩久茂は婚姻生活を送っているはずだった。
「卵で、産みたい」という珍言を吐いた末に産んだ、長男と夫との幸せな3人暮らしをしている、はず・・・・・だった。フツーで、あれば。
ところが、事実上は、三者三様の暮らしをしていた。
岩久は、当時、中目黒駅から歩いて10分ほどのところに建つ、古びたマンションの一室を仕事場にしていた。
だが、いつも不在か、居留守を使って出てこない。書面で、回答を求めたが返答無し。
何度か、通い詰めたが、無駄に終わった。
秋吉久美子は、都内のマンションに住んでいるとの情報があったが、当時の個人事務所は、一切、無返答。
訪ねたが、同様のあしらい。
取材力不足で、彼女のヤサは判明せず。
ただ、産んで時置かずして、彼女は実家に我が子を預けて、それっきりらしい。そういう情報が入ってきた。
当時、育児する時間が取れないほど、彼女に仕事があったわけでは無かった。育てる気が、無いのだ。そう、思う他、無かった。
本当だとしたら、ひどいハナシだなあ・・・・。
そう想いつつ、いわき市へと向かった。
実家を突き止め、周辺を当たった。
確かに、その子は、祖父母に育てられていることが、分かった。かなり、幼い乳飲み子の頃から。
家は、ごく普通の作り。豪邸と言うには、ほど遠い作り。
当時、すでに小学校に入学していたのかもしれないが、今、再び段ボール箱に仕舞い込んだその封筒を出して当日の年齢確認をするつもりは、気持ちが落ち込んでいるせいか、無い。
祖父母の名前も、今回、墜落死したその子の名前も、表に出す気は無い。私人でも、あるし。
通っていた幼稚園に行った。
むろん、その男児が、女優の秋吉久美子の長男であることを、職員は知っていた。
こちらは、別居の、べ、も、クチには出さないで、さりげなく聞いてゆく。
驚いた!
運動会や、お遊戯会の時には、「ご夫婦して、見に来てらっしゃいますよ」と、言うではないか!
体裁、外見を繕う「仮面夫婦」「仮面親子」
夫婦を維持しているかのような、アリバイ作り、か。
さすが!?女優、と感心した。
連絡を取り合って、それぞれ、車を都内から走らせて、「幸せな、仲の良い親子」を、年数回、ひととき演じ切り、そして、すぐさま別れる・・・・・・。
背すじが、凍った。ぞっと、した。
職員は、口ごもりながらも、その子が「おじいちゃん、おばあちゃんの家から通園していた」ことは、認めた。
「お母様のお仕事が、とてもお忙しいとのことのようで、お預けなされてると、伺っておりますが・・・・・・・・」
実家近くに戻る。
祖父母は、ことの用件を伝えると、すぐさまインターホンを切った。
それは,覚悟していた。
長男は、どこかに遊びに行ったらしい。
「ああ、あの子? 仲の良い、アソコの子供ン家に行ったんじゃないかしら?」
その子を、日ごろから何気なく見ている近所の人が、教えてくれた。
教えられた道順をたどり、アパートの2階か3階だったと記憶している角の、その家を見つけた。しばらく、廊下で出てくるのを待った。
夕方近くの食事時まえ、その家の扉を開けて、男児が出てきた。
近づき、名前を確認。その子だった。可愛い顔をしていた。
---ちょっと聞きたいんだけど、今、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に住んでるんだよね?
「うん」
小さく、うなずく。
---お母さんは、どうしてるの?
「お仕事が、忙しいから、来られないって・・・・・」
---でも、たまにパパと来てるみたいだね?
黙ってる。
---ここにいて、しあわせ?
「・・・・・・・」
クビ、傾げてる。
意味が深く理解も出来ていないようだったし、子供なりに、わたしを、不審がっているようだ。
思い切って、聞いてみた。
ーーーママやパパがいなくて、さびしくない?
「ぼく・・・・・ボク、さみしくなんかないもん!」
そう言うなり、こみ上げるように大粒の涙を流し始めた。
もう、聞けない。聞いてはいけないことを尋ねていることも、自分なりに分かっていた。
べそをかきながら、その子は、祖父母の待つ家へと帰り始めた。
「ごめんね、ごめんね」
そう小さな背中に声を掛けて、見送るしかなかった。
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とりあえずのデータ原稿をまとめ、デスクに出した。
プラン会議に掛かり、そのネタは・・・・・・ボツになった。
デスクは、言い放った。
「気持ちは分かるけどさあ・・。この子を放って置いてさ、秋吉が毎晩のように、どこかで飲んだくれてる、泥酔してるとかさあ・・・そんなハナシとか、事実の裏取りがあれば、記事として面白いんだけどさあ。もう少し、当たってみてよ」
産んだだけで、世話せずに平気で生きて居る父母、そ~ゆうことで良いんですか?という、一般人の家庭でも起こりうることとして、警鐘的にまとめたい。
芸能的味付けとしては、「卵で産みたい」と言ってのけた女優が、地でいった。ホントにひり出しただけで、卵を温めもせず、ひな鳥を放り出していますよ、とキャツチ添えて、と。
そう言ってみたが・・・・・・✕✕。
ダメ元覚悟で、編集長に掛け合った。
したり顔で、こう言われた。
「こんな程度のオハナシなら、掃いて捨てるほど、と言ったら悪いけど。かつて、隠し子産んで、他人に育てさせた女優も何人かいたって言うしねえ」
そんな、逸話や噂話の類いじゃない。今、秋吉久美子がこうしているんですよ、間違い無く!
そう説得してみたが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
引き揚げつつ、どこかで少し、ホッとしている自分がいた。
コレで、あの子の写真を記事に入れ込んで、使わなくて済む。例え、目線を入れたにしても。
以来、あの子の消息を耳にすることは、まったく無かった。
チラリと、父の岩久茂のもとに、身を寄せたこともあったと噂で聞いたが、確証は無かった。
今回、訃報記事のなかで、いわき市には、中学校卒業までは、いたとあった。
実父、実母がこの世にいながら、おそらくその後も、孤独な人生を歩まざるを得なかった彼。
彼をいつくしみ育てた・・・・であろう祖父母は、計算しても共に80歳台後半。すでに、この世を去っている可能性もある。問いあわせては、いない。
生きて居て、この墜落死を知ったら、どんな想いを抱くであろうか・・・・。
秋吉久美子が、たぐいまれなる自由奔放な性格の女性であることは、この身で実は知っている。
かつて、笑顔で近づいて来て、肩にポンと手を置いて、「ねえ」と切り出し、デートに誘われたことがある。
近くに、人が数人いた。
明らかにクチとは裏腹、冗談半分、わたしをからかっているな。そう、理解し、申し出に答えず、無視した。
・・・・・予想したように、2度目は、無かった。
「卵」は、割られ、ポイと、捨てられた。
彼のあの時の涙と顔が、あざやかに今も浮かぶ。
やりきれない。切なくって、つら過ぎる。
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≪ 追記 ≫
そうかあ・・・・。
すでに、父が他界し、そのあとを追うように、3年後、実母が、ガンで死去と、わがまま娘。
計算だけでも、老齢だったしなあ・・・・。
恋愛、オトコ、同棲、そして、子どもの死については、聞かず、語らず・・・・・か。