一休さんや黄門さま、そしてこの人も、そのイメージがひとり歩きした人もいないのでは。
強烈な個性。 ご存じ岡本太郎。(1911年~1996年)
父は漫画家の岡本一平 母は歌人・作家の岡本かの子。
パリで絵画のほか哲学・社会学・民族学を学び、アヴァンギャルド運動(前衛芸術・反保守)にかかわる。
著書に 『自分の中に毒を持て』 『日本の芸術』 『日本の伝統』 『アヴァンギャルド芸術』 などがある。
● 人生の目的は悟ることではありません。 生きるんです。 人間は動物ですから。
● 人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。僕は逆に、積み減らすべきだと思う。
財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう。
● 10代でも、どうしようもない年寄りもいるし70、80になってもハツラツとして夢を見続けている若者もいる。
● 自分らしくある必要はない。 むしろ、人間らしく生きる道を考えてほしい。
● 他人が笑おうが笑うまいが、自分で自分の歌を歌えばいいんだよ。
● 人間はどんなに未熟でも、全宇宙をしょって生きてるんだ。
● 神さまは、正しいことはどんなことなのか 知りはしないよ。
● 失敗したっていいじゃないか。 その99%は成功していない。
しかし挑戦した上での不成功者と逃避したままの不成功者とではまったく天地のへだたりがある。
若かりし時、どちらも巨大な「太陽の塔」(大阪万博)や下壁画「明日への神話」(当時東京汐留で一般公開)
を観に行ったりしたものです。 十年一日の如し。 十年どころじゃないですがね。
私はといえば心酔し影響を受けたはずが、その真逆をまっしぐら。爆発どころか、守り・悔いるばかりの小市民。
この壁画は同時期に製作されたが海外で行方不明となっていた。メキシコの倉庫で発見され、
朋友岡本敏子さんらの努力で修復、日本に船で移送された。 現在は渋谷駅通路で公開。
反原爆の思想が込められているという岡本太郎の代表作。
最近 ≪自分の中に毒を持て≫ を再読してみたが、やはり凄い本だ。 一字一句すべてが生きていた。
COMEBACK TARO !