スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

海は誰のもの

2016年07月13日 | 雑感
本日の朝刊に ≪ 南シナ海 中国の主権認めず ≫ との国際司法判断が下ったと掲載されていた。

予想通り中国は受け入れを拒否。 批判的な国際世論が高まり、更に情勢が緊迫することは必至だ。

ちなみにこの国連海洋法条約に基づく仲裁裁判所へは、日本が各国分担金の最大拠出国という。
                                     (2014年約2億円・負担は15%内外)
海は 島は 一体誰のもの ?  

島は外部からの供給がなければ、人が住めない島は島と認められない ・・・ となると
じゃ、あの沖ノ鳥島は? 尖閣諸島は 一体どうなるの ? 島じゃないとなると、大陸棚の資源権益は ? 

                      南シナ海・九段線               海洋仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)  

考えてみれば ≪ 先占実効支配 (無主地先占の法理) ≫ なるものとは、
大国が弱い民族の領土を略奪、そのことを正当化せんが為にひねり出した法理でしかない。


日本でいう尖閣・中国でいう釣魚諸島。  ある本を読んでいたらこんなことが書かれていた。

「 政府が再三調査し、清国が支配に及んでいる痕跡がないことを慎重に確認した上で、
  標杭建設する旨の閣議決定を行った 」 
とする日本の主張に対し、中国は歴史の捏造も甚だしいと主張。

「 現地調査は1885年時の政府・内務大臣命による沖縄県の調査のみ 」 だと言い返す。

日本国内で、その結果を内務省に報告した際の沖縄県令への伺いはと言うと、

「 国標建設ノ儀ハ、清国トノ関係ナキニシモアラズ、万一不都合ヲ生ジ候テハ、相ウズ 」  と随分と弱腰。
この島に対する清国の権利を暗に認めてその建設を躊躇したという経緯もあったようだ。

しかも内務・外務の連名で、「 書面伺いノ趣、目下建設ヲ要セザル儀ト心得ベキ事 」 と指令。

その後福岡の実業家・古賀辰四郎なる人が開拓願いを沖縄県に出したところ、当時の沖縄県は
「同島の所属が帝国のものなるや否や不明確なりし為に」  とその願いを却下したという。

暫くたって許可が下り、正式に日本の領土として編入(1895年)され、無償貸与に至ったようだ。


それから70年ほどの沈黙が続いた後、突然 中国・台湾が 「尖閣よこせ」 と言い始める。
                  (石油資源埋蔵油田が眠っていると確認されたとの時期と重なる)

それに加え戦争でやったりとったり、とにかくキリがない。   海は? 島は?  誰のものじゃ。

あまり言うと ≪ 非国民扱い ≫ されるのでこれ位にしときます。