古代インドのサンスクリット語による説話集や民話、物語集から三つ抜粋。
≪永久の王座≫
アクバル大帝が、ある日ふと こうもらされた。
「このまま永久に王位についたままでいられたら、さぞや満足じゃろうな」
それを聞きつけて、ビーバルが即座に一言発した。
「むかしから王位が永久不変だったら
大王さまも王位につかれることがなかったことになりますが・・」
ああ 祇園精舎の鐘の声!
≪は て な≫
ニューデリーのとある街角にふたりの男が立っていたが、
向こうから二人の女がやってくるのを見ると ひとりの男がはっとして
「あれは、うちの女房と僕の彼女じゃないか」
するともうひとりの男が
「おや、僕もそう言おうと思っていたんだ」
ん~ 古代インド人も なるほど!
≪勿怪(もっけ)のさいわい≫
さる金持ちの老人が、お金にものをいわせて若い娘を嫁にしたが、
嫁はしわくちゃ爺(じじい)がいやでたまらず 毎晩そっぽをむいて寝ていた。
ある晩、夫婦の部屋へ泥棒が忍びこんだ。
それと気がついた嫁は、怖さのあまり くるりと向き直って亭主に抱きついた。
喜んだ爺さんは、あたりを見回し部屋の隅にいる泥棒の姿を見ると
「おい泥さん 礼を言うよ 声をたてて下男を呼んだりしないから さっさと帰んなさい」
爺さん あまりムリを しなさんな!
≪永久の王座≫はとんちばなしより。 ≪はてな≫・≪勿怪のさいわい≫は好色ばなしより。
ほかに風刺ばなし、カーストばなし、滑稽ばなし、愚人ばなしなどがある。
古代インド人は宗教や哲学ばかりに没頭しているわけではなかった、、ということか。
≪永久の王座≫
アクバル大帝が、ある日ふと こうもらされた。
「このまま永久に王位についたままでいられたら、さぞや満足じゃろうな」
それを聞きつけて、ビーバルが即座に一言発した。
「むかしから王位が永久不変だったら
大王さまも王位につかれることがなかったことになりますが・・」
ああ 祇園精舎の鐘の声!
≪は て な≫
ニューデリーのとある街角にふたりの男が立っていたが、
向こうから二人の女がやってくるのを見ると ひとりの男がはっとして
「あれは、うちの女房と僕の彼女じゃないか」
するともうひとりの男が
「おや、僕もそう言おうと思っていたんだ」
ん~ 古代インド人も なるほど!
≪勿怪(もっけ)のさいわい≫
さる金持ちの老人が、お金にものをいわせて若い娘を嫁にしたが、
嫁はしわくちゃ爺(じじい)がいやでたまらず 毎晩そっぽをむいて寝ていた。
ある晩、夫婦の部屋へ泥棒が忍びこんだ。
それと気がついた嫁は、怖さのあまり くるりと向き直って亭主に抱きついた。
喜んだ爺さんは、あたりを見回し部屋の隅にいる泥棒の姿を見ると
「おい泥さん 礼を言うよ 声をたてて下男を呼んだりしないから さっさと帰んなさい」
爺さん あまりムリを しなさんな!
≪永久の王座≫はとんちばなしより。 ≪はてな≫・≪勿怪のさいわい≫は好色ばなしより。
ほかに風刺ばなし、カーストばなし、滑稽ばなし、愚人ばなしなどがある。
古代インド人は宗教や哲学ばかりに没頭しているわけではなかった、、ということか。