Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

ベルリン散策@ベルリン

2009-03-16 19:00:00 | ヨーロッパ

Checkpoint Charlie。昔の壁の跡が残る数少ない場所。

Dsc03199

近くにあるのはトタンのような壁に当時の写真を展示したものと、安いTシャツ売りと、昔の映画館のような廃れた感じの博物館と。

Dsc03200

20年の歳月を感じる。歴史がいとも簡単に風化することを嘆いたら、それが人間の強さでもある、とある同僚は言った。確かにそれは真実だ。けれども、まずは「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉を思い返したい。

Dsc03201

Dsc03202

Dsc03203

ベルリンには、こんな感じの立派な石造りの建物が多い。飾り気の少ない、こうした威圧的な建物を見ると、旧共産圏に居る感じがする(勝手な想像)。ドイツ人はこういう建物が好きなのだろうか?確かにとてもドイツ人っぽい気がする(勝手な想像)。

Dsc03206

また、ガラス張りのモダンなビルも多い。下の写真の右端にわずかに写っているのがSonyのビル。これもガラス張りの立派でモダンな建物である。

Dsc03204

ベルリンは決して裕福な街ではなさそうだし、タクシーの運転手もフランクフルトやミュンヘンに比べてベルリンは貧しいといっていた。しかし、この建物の立派なこと。

国からのお金がゼネコンに回るのだろうか。いろいろと話が聞いてみたいのだが、ドイツ語が出来ないので、街の人と話をする機会が限られてしまう。

Dsc03209

ドームが見えて何かと思ったら、シナゴーグ。ドイツだから?まるで大使館かそれ以上に警備が厳重であった。


Fischers Fritz-その3@ベルリン

2009-03-16 17:30:00 | ホテル

今回もFischers Fritzにて昼食。

アダプターを忘れてデジカメの電池切れ。残念。

前菜:Crispy anchovies with a soft mayonnaise of red mulled

簡単に言ってしまえば、鰯のてんぷらみたいなもの。マヨネーズより、レモンと塩で十分。ただ、2ツ星の前菜としてはちょっと物足りない。

メイン:Gamba and confit of duck stomach with Cima die Rape and jus of calamaretti

フレンチにタイ料理のエッセンスを加えて。Fischers Fritzのシェフはスパイスや酢の使い方が非常にうまい。この料理も、イカ墨のソースや付け合せの野菜、それぞれだけを頂くと、スパイスがきつすぎるように思われるのだが、お皿の上にあるものをいくつかあわせていただくと、スパイスの融和が起きて口の中で素晴らしいハーモニーを奏でてくれる。

デザート:Persian figues with rosemary, honey, olive oil and gianduja of pines

う~ん、美味しい!これまでこのお店で頂いたデザートでは一番。溶ける寸前のアイスクリーム(乳脂肪分かなり高い-前回のあっさりパンナコッタが気に入らなかったことに気づかれた?)、甘い無花果、チーズケーキ様のケーキ、付け合せのライスペーパーを焼いたようなものにはパンジーの花が押し花のように挟まれていた。

何時ものようにエスプレッソを頂いて、大満足のランチ。これまでのところ、前菜のお気に入りは鰻、メインとデザートはこの日のチョイスか。季節が変わったらまた訪れてみたいものである。


ドゥダメル - ドンジョヴァンニ@ Staatoper ベルリン

2009-03-16 00:00:00 | Gustavo Dudamel

2009年3月15日。ドゥダメル指揮、ドンジョヴァンニ。Staatoper、ベルリン。

Conducctor: Gustavo Dudamel

Don Giovannni: Andrea Concetti

Donna Anna: Anna Samuil

Don Ottavio: Tomislav Muzek

Komtur: Andreas Bauer

Donna Elvira: Aga Mikolaj

Leporello: Hanno Muller-Brachmann

Maseto: Arttu Kataja

Zerlina: Sylvia Schwartz

Dsc03188

劇場の入り口では、チケットを求める人の姿も。ドゥダメル指揮の初日とあってか満席のよう。

第一幕の幕が下りたところで既にブラボーが飛び出していた(ブラボーの声がオペラ歌手張りだった)。休憩にロビーに出る人々の表情からも満足と興奮が読み取れる。場所柄か出演者のためか、音楽関係者と思しき人々も非常に多い。

指揮者も歌手も若く、演出もモダンで、とてもエネルギッシュ。ドレスデンのモダンな演出には文句をつけていたが、スクーターが舞台を走るこの演出を笑って観ているのだから、単純に出来の問題か。

Dsc03189

休憩時間に指揮台を観てみると楽譜がない。もしや、ドゥダメル、オペラまで暗譜か?恐ろしい。

ドンジョヴァンニが地獄落ちする場面では、ドゥダメルの指揮の真骨頂。彼の指揮を左目で捕らえ、歌手を右目で押さえ、耳は音楽を聴き、脳みそはその全てをインテグレートする。オペラの醍醐味である。

Dsc03192

Donna Elvira役のMikolaj(写真中央右)が出色の出来。でも、モーツァルトのイタリア語オペラを演じるのならば彼女にももう少しラテンの血が欲しい、と思うのは私だけだろうか。

Dsc03193

ドゥダメルの指揮でワーグナーのオペラを聴きたい、観たい!!

Dsc03194

特に第一幕ではLeporello役のBrachmannが良かった(写真右)。ちょっと抜けていて、ルパンのようなイメージ。ドンジョヴァンニよりモテるんじゃないかしら?

Londonに着いてから、Heathrow Expressの中でモーツァルトのレクイエムを聴いていて、これもドゥダメルに振って欲しくなった。あ、マタイも。結局、自分の好きな曲を一通りドゥダメルで聴きたい、というだけのことなのだわ。