Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

ずるい?リベンジ-チコリサラダ

2010-07-31 16:00:00 | ロンドン

出掛けた先が、La Fromagerieの近くだったので、チーズでも物色しようかと立ち寄ったところ、ジロールが出ていた(きのこだから秋かと単純に思っていたがWiki francaisによれば6月かららしい)。これを見たとき、そうだ、チコリサラダに使おう!とひらめいた。

そこで、ジロールをチコリの中心部と合わせて炒め、サラダにした。また、生のチコリには、フィグヴィネガーを購入し、そのドレッシングを合わせた。

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そうですよね。これが美味しくないはずはない(ただし反省点はチコリを一緒にいためたら相当水分が出てしまい、これを飛ばすため、ジロールに火が通り過ぎた)。ちょっとずるいけれど、チコリサラダリベンジ!

空腹も相俟って大変美味しくいただきました。


朝からサラダ?

2010-07-31 08:30:00 | ロンドン

同僚と朝ごはんの話になった。理想の朝食は、熱々プレーンオムレツにサラダ、パン、ケーキ、フルーツ、ヨーグルト-ホテルのがっつり朝食コースだ、という話をしたら、「朝からサラダ?」と驚かれてしまった。

朝からサラダ、というのは可笑しいだろうか?確かにホテルを考えてみると、日本のホテルでは朝食ブッフェにサラダ(生野菜)が用意されている(先日の韓国、リッツカールトンにもあった)が、海外では温野菜を持ってきてくれるところ(リッツパリ)、付け合わせ的にトマト、きゅうり程度が添えてある(殆どの海外ホテル)、というところはあるが、サラダバーというのはなかったか?

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プレーンオムレツはないが、朝からボウル一杯のサラダ。ああ、幸せ。

デザートはケーキの買い置きがないから、ハーゲンダッツのアイスクリーム&リンツのチョコレートで代用しよう。


チコリ攻略-も、惨敗

2010-07-30 19:00:00 | ロンドン

Waitrose(UKのスーパーマーケット)へ行ったら、綺麗なチコリが出ていた。チコリは、ロックフォール&胡桃のサラダにすれば美味しいことは分かっている。しかし、何とかロックフォールやマヨネーズではないソースと合わせて美味しく食べてみたいのである。

そこで、今日はフランボワーズヴィネガーとあわせてみた。

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チコリ、パプリカ、トマト、レモン、ドライクランベリーにフランボワーズヴィネガーのドレッシング。

うーん、ダメだ。ロオジエでご飯を食べるときのような幸せ感が生まれてこない。確かに先人は正しい。ロックフォールやマヨネーズで食べたら美味しい。でも負けたくない。

チコリは苦味があるので、もう少し濃いソースでないと苦味が勝ってしまう-そうだ、フィグヴィネガーが売っていた。明日はドライフィグとフィグヴィネガーで試してみよう!

つづく?


私の一番-ジョシュア・ベル@ヴェルビエ、スイス

2010-07-28 22:00:00 | コンサート

今年は行かないつもりだったヴェルビエ音楽祭。日常のいろいろなことでストレスが溜まり、このままでは自分の思考が悪循環に陥る危険性があったので、思い切って1.5日お休みを取り、ヴェルビエへ行くことにした。お休みの取れる日程に丁度、ジョシュア・ベルの弾き振りによるベートーベンVn協奏曲があったのである。

ヴェルビエ到着時は、昨年ほどとは言わないが、悪くないお天気だった。青空に白い雲、標高が高い部分の芝生のような緑が目に眩しかった。

ところが、演奏会が始まる2時間ほど前から、黒い雲が現れ、演奏会の開始少し前から雨が降り出した。1曲目のシューマン、3つのロマンスの途中から、会場の中にも雨音が聞こえ始めた。

2曲目、ベートーベンのクロイツェル・ソナタのためにジョシュたちが登場するも、相当雨音が激しい。余程立ち上がって、ちょっと待ってください、とお願いしようかと思ったその瞬間、前方の席から関係者と思しき一人の紳士が舞台に歩み寄り、ジョシュに何か二言、三言話すと、ジョシュはピアノのユジャ・ワンと舞台袖に下がった。すぐにアナウンスが入り、天候の回復を待つため数分間休憩、となった。

昨年よりまともになったとはいえ、まだテントのヴェルビエ音楽祭メイン会場である。屋根に雨のたたきつける音が容赦なく響いている。

山の天気は変わりやすい。少し小止みになったところで演奏再開。ユジャ・ワンのピアノもYouTubeなどでみる様子そのまま、そしてそれがジョシュのテクニックと相俟ってそのままクロイツェル・ソナタに反映された、とても激しいソナタになった。もうクラシックとかいったジャンルとは関係なしに、素晴らしい運動能力を持った2人が打々発止で協奏している。もう降り続く雨音も気にはならない。

ジョシュは「歌の歌い方」の上手いヴァイオリニストだと思う。メロディの流れ方、またその音。「琴線に触れる」という言葉があるが、まさにそういう音だと思う。聴いていると思わず目を瞑りたくなる。私にとっては彼が現役一番のヴァイオリニストだ。

後半はベートーベンのVn協奏曲。昨日ハーンで聴いたばかりなので思わず比べてしまう-ジョシュの音はハーンに比べると色気があるように感じられる。

彼の弾き振りを生でみたのは初めて。指揮をしている、というよりは、曲に乗っている、という感じがしないでもない。また、ジョシュの歌の歌い方が上手すぎるのか、ベートーベンというよりはチャイコフスキーを聴いているような印象を受けてしまった(ごめんね、ジョシュ)。

今日の演奏会の収穫はとにかくクロイツェル・ソナタ。演奏会後に、是非ウィグモアホールで弾いてください!とお願いしたら、予定はない、とつれない返事をしながらも、腕をぽんぽん、と叩いてくれた。

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ヒラリー・ハーン、プロムス登場@ロイヤルアルバートホール、ロンドン

2010-07-28 01:30:00 | コンサート

ヒラリー・ハーンがプロムスに登場、とのことで聴きに行った。先日、ジョシュがムーティと演奏してロンドンに感動を巻き起こした(?)ベートーベンのVn協奏曲。

ハーンを生で聴くのは初めて。録音でも、5年位前にフランス語の先生から彼女のバッハ無伴奏ソナタとパルティータのCDを薦められて聴いたくらいで、その他には特に記憶にない。

さて、おなじみロイヤルアルバートホールであるから、あまり音質を期待することは出来ないのだが、それでも彼女が出す音の質というのか、性格というのか、は、なんとなくつかめたような気がする。

とても素直な、直線的な音だ。グラマラスではない。また、腕の動きがとても美しい-美しいフォームから美しい音が生まれる、という手本のような演奏だ。テクニックも素晴らしい。ところどころ曲の膨らめ方に違和感を感じる部分はあったものの、今まで生演奏を聴いた女流ヴァイオリニストの中では、かなり好きなタイプだ。

実は、最も魅かれたのは、アンコールで弾かれたバッハの無伴奏ソナタとパルティータからジーグ。ベートーベンでは、直線的で少し幅に欠けるかのような音だったのに、とたんにふくよかな、つやのある音になっていた。ハーンのバッハ無伴奏ソナタとパルティータ全曲を生で聴いてみたい。

ベートーベンとバッハでかなり違う音だった-あれ、結局彼女の出す音の質・性格なんて、少しも掴めていないんじゃない。


絵画と音楽@オランジュリー美術館、パリ

2010-07-18 23:30:00 | パリ

オランジュリー美術館でクレー展を開催している、というので出掛けてみた。19日が最終日で、その前日だったからか、入場までに時間がかかった。「予約券」を信用せず、とりあえず予約なしで並んだところ1時間も待たされてしまった。もっとも、パリは雲ひとつない快晴、日陰は心地よい風が吹き、子供が無邪気に遊んでいるのを見るとはなしに見ていたので、それほど苦痛には感じなかったが。

さて、クレー展、思ったより作品数が少なく、かつて文化村で大々的なクレー展を見たことに比べると、まるで物足りない。少々がっかりして、スイスを旅行したときにバスで近くを通りかかった、ベルンにあるクレー美術館をいつか訪れなければな、と思うのみであった。

結局、モネの睡蓮の部屋に落ち着いたのだが、今回は細部の色の美しさを堪能しようと、壁に沿ってゆっくり、ゆっくり歩いてみた。すると、なんだか音楽が聞こえる。最初は鳴っているのか鳴っていないのか分からないくらい、しかし、暫くすると明らかに音楽を「流している」。

調性があるような、ないような-現代曲だ。最初は弦楽器が、かすかにいくつかの音を奏でる。モネの少し幻想的な睡蓮の絵(特に奥の部屋の)と音楽が非常にマッチしていた。暫くすると、コーラスやシンセサイザーの音が混じってくる。音量が大きくなると、絵の鑑賞を妨げられるような気がしないでもなかったが、試みとしてはとても面白いと思った。

係員に尋ねてみると、水曜日の17h-17h45、土曜日の10h30-13h30と17h-17h45、日曜日の17h-17h45に流しているらしい。Marguerite Moquet氏の発案でLouis Dandrel氏が音楽を担当したようだ。

なんだか、モネの庭に行ってみたくなった。


プロムス2010開幕@ロイヤルアルバートホール、ロンドン

2010-07-16 22:00:00 | コンサート

少し涼しくなってしまったけれど、ロンドンの夏の風物詩、プロムスが開幕した-今年はマーラーの交響曲第8番で。一千人の交響曲といわれるだけあって、オーケストラの乗っている舞台の後ろ、普段は客席となる部分が全てコーラスで占められている。これだけでもなかなか圧巻。また、ギャラリー席にも金管用の席が設けられている。

会場が広すぎるので、細かい部分が聞き取れないのは止むを得ないだろう。更に今年はハプニングも発生。途中で観客の一人が卒倒してざわついた。若い男性のようだったが、その後回復したのだろうか。マラ8は2部からなるが、勿論そこで休憩になるわけではないので、途中抜け出す人も数人はいた。「プロムス」の名の通り、そぞろ歩きでもできれば、卒倒したり抜け出したり、といったことにはならないだろうが、1時間半、同じ場所で立ち尽くすのは、なかなか厳しい。

そんなこともあって、ところどころ集中して聴くことができた部分もあったが、大分集中力は途切れていた。また、逆に言えば立っていることを忘れさせてくれるような演奏ではなかったことも事実かもしれない(それでもシーズンに2、3回はそういう演奏がある)。

まあ、プロムスというのは、一種の夏祭りなのである。かく言う私も昨年のプロムスで出会った10人くらいの仲間と一緒に再会を喜びつつ聴いたクチである。音楽と真剣に対峙することもよいけれど、こうして仲間一緒に楽しく聴く音楽もまた良いものである。

ラストナイトではないけれど、最後の合唱部分はちょっと一緒に歌いたくなった。今年はどんな発見や感動があるのだろうか。これから2ヶ月間楽しみだ。


サロメ-今シーズン最後のオペラ@ロイヤルオペラハウス、ロンドン

2010-07-13 02:00:00 | オペラ

今シーズン(私にとって)最後のオペラはサロメ。シーズンの最後にするにはちょっと?なオペラかとも思ったが。しかも、その凄惨な演出に、注意書きすら出ていたらしい。

しかし、結果として、前日のラ・トラヴィアータを最後にするよりは、こちらが最後でよかった。出ずっぱりのソプラノはアンジェラ・デノケ。2008年にパリでCardillacを観た時も良い印象を持ったが、その時以上に声が澄んでいるような気がした。

舞台に関しては、どうもドイツ物には色気が感じられない私で、全裸や半裸の男女が舞台に出ていても、ニュートラルな感じがして、エロティック、というところへ行き着かない。デルヴォーの絵画のような-いや、もっと中性的か。

従って、デノケの声は素晴らしく、聴いていて楽しいのだが彼女と周りとのつながりを感じることができず、「彼女の声&背景としての舞台」というような気がしなくも無かった。

それにしても、サロメの気持ちは良く分かる。美しいものを、何時までも独り占めしたい、というその気持ち。しかも、ヨハネに目をつけるなんて、なかなかお目が高い。


ラ・トラヴィアータ2010@ロイヤルオペラハウス、ロンドン

2010-07-12 00:30:00 | オペラ

ああ、ついにゲオルギューのラ・トラヴィアータが聴ける!と喜び勇んでロイヤルオペラハウスへ出掛ける。席も素晴らしい、2階正面1列目中央。

演出は昨年と全く同じ。流石ゲオルギュー、美しい!昨年不満だった「なぜ高級娼婦が下品なのか?」という問題が、ただゲオルギューが演じる、というそれだけで解決されている。それにしても、15年以上前のDVDと殆ど変わらないように見える、この美貌の凄さ!羨ましい限りである。

さて、肝心の歌であるが。。。これが残念ながら、どうも印象の薄い舞台となってしまった。ゲオルギュー叱り、アルフレッドを演じたヴァレンティ叱り、パパ役も、去年はトーマス・ハンプソンに魅せられたのだが(見た目だけではなく-一応断っておきますが)、ルシック(?Lucic)は可もなく不可もなく。

舞台も全体的にこじんまりとまとまった、という印象で、折角の素晴らしい席だったけれど、最後まで心が動かされることのないオペラであった。会場はブラボーが飛んでいたけれど、とても同調する気持ちにはなれなかった。

ああ、去年斜め前で第二幕目から泣きまくっていたおじ(い)さん、今年もちゃんと泣けただろうか?


弦楽トリオによるゴールドベルク変奏曲@ウィグモアホール、ロンドン

2010-07-03 01:30:00 | コンサート

バッハのゴールドベルク変奏曲をヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの三重奏で演奏する、というので興味深く思い、出掛けた。Vnはジュリア・フィッシャー、VaはDiemut Poppen、VcがAlexander Chaushian。

開演まで、ゴールドベルクを弦で弾くとどんな風になるだろう、ピアノのポーン、ポーンという感じは無いのだろうな、良いと思えるかな?と不安だった。

結果、心配など要らなかった。もともとゴールドベルクは「ピアノ」用ではない-チェンバロ(クラヴィチェンバロ)のために書かれているからか、少しバロック的な音がしていたフィッシャーのヴァイオリンはとても合っていた。また、編曲も大変上手くできていて、不満どころか、是非ともこのトリオの楽譜と、ピアノ譜を比べてみたい、と思った。

ヴァイオリンパートに殆どテーマが行っているため、ヴァイオリンは相当テクニックのある人でないと弾ききれないであろう。フィッシャーは流石である。ギターの演奏でトレモロを弾きつつメロディーラインを別の弦で引っかく、という弾き方(特別な名称があるのだろうか?)があると思うが、それと同じようなことをする場面があり、これは絶対に真似が出来ない!と思った。多少、弓に松脂をつけすぎたのか、きちんとした音にならない音を出す場面が頻繁に見られたのは残念。

ヴィオラとチェロ-特にヴィオラ-は力量不足。ヴィオラとチェロだけの変奏があったのだが、正直音程も怪しく思われ、聴いていて辛かった。また、全体的に弓使いに柔軟さがなく、荒い。ヴァイオリンとヴィオラ・チェロの実力差がありすぎて、なぜこの3人でトリオにしたのか不思議に思われた(確かにこの編曲ではヴァイオリンに重きが置かれすぎていて、ヴィオラ・チェロの大御所は弾きたがらないかもしれないが)。

第30変奏は、「quod libet=好きなように」なので、どう弾いてもよいのだろうが、まさに弓を振り切るような演奏は、私の好みではなかった。あまりに「なげやり」風に弓を振り下ろすので、正直びっくりしてしまった(折角催した眠気も覚めてしまうに違いない!?)。

編曲が素晴らしかったので、是非夢のトリオ-ジョシュア・ベル、アントワーヌ・タメスティト、スティーブン・イッサーリスあたりで弾いて欲しい。何か良い録音が出ていないだろうか。。。?