2011年の初プロムスはGustavo。マーラーの交響曲第2番。友人達を探しにバーへ行ったところ、今日はバーの半分が出演者の控え室に。オケが大きいばかりか、コーラスもいるから舞台裏も大変な事に。
さあ、お待ちかね、Gustavo登場!あら、少しやせたのではないかしら?このところちょっと肉付きが良くなりすぎていたから、心配していたけれど、いやだわ、これではまた惚れ直してしまう。
タクトが振り下ろされる。相変わらずのロイヤルアルバートホール、音が壁にぶつかってこだまする。気にしない、気にしない。
Gustavoだけではなく、マーラーにもめっぽう弱いの。すぐ泣けてしまう。第一楽章のヴァイオリンによる第二主題に入った所。だめだめ、2番で泣いていたら、マーラー全曲、涙なしでは聴けなくなってしまうじゃない、と自分を説得。
第三楽章、これは運動神経を要求される楽章。うまくリズムを掴んで自分のパートを曲に乗せて行かないと、無様な姿をさらすことになる。私には無理。こういう3拍子を聴くとウィーンを想う。アルマのような女性、クリムトの絵のピンクのドレスを着た女性ーウィーンへ行ったら、私もそんな風になれるかしら。
第四楽章でアルト(メゾソプラノ、Anna Larsson)が入る。落ち着いていて美しい声。この抑制の効いた声がマーラーっぽくて好き。
盛りだくさんの第五楽章。ソプラノ、アルト、合唱、オーケストラ(場外含む)、そしてオルガン。オルガン、最後の数分間しか出番がないじゃない!そのくらいだけだったら私も弾けるかも?60分間、Gustavoの顔を正面から独り占めできるという特典付きなら、がんばってさらうから、その役、私に頂戴!
と、相変わらず動機不純に音楽を楽しんだ。今日もロイヤルアルバートホールはスタンディングオベーション。皆、SBYOVのアンコールを楽しみにしていたのに、アンコールはなし。Gustavo、もうちょっとサービスしてくれても罰は当たらないと思うよ。
Gustavo、素敵。Gustavoのマーラーはたまらなく素敵。これで9月のGothenburg行きは決定。それから、ウィーンにも行きたい。今度Gustavoがウィーンフィルを振るときには必ずウィーンへ行くことを誓った夜。