Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

お国柄?

2011-05-06 13:00:00 | イギリス
週末、コンサートへ行くために国外脱出。今回は偶然行き先に住んでいる友人が家を空けるということで、そのフラットを貸してもらえる事になった。そこで、お礼にテラスの雑草抜きでもしよう、と思い立った。以前住んでいたフラットでガーデニングに使用したシャベルがあったことを思い出し、それを持って行く事に。

シャベル、形から入る私は、結構立派なものを購入していて、大きいし、勿論ステンレス製。手荷物しか持たないと、荷物検査で引っかかるかな、とは思ったけれど、このためにチェックインの荷物を持つのも面倒だし、今は使わないシャベル、引っかかったら捨ててしまって、改めて現地で購入したらそれで良い、と手荷物に詰めた。

さて、ヒースロー空港。手荷物検査。

あー、やっぱりチェックしてる。そうよね、この大きさの金属片(?)が検出できなかったら、そのことが問題よね。取られてしまうかしらん。。。?

すると、検査のおじさん、同僚とガーデニングがどうのこうの、とひとしきり喋ってから私に、

「ガーデニングに使うのですよね?」と聞く。

「Yes」ー 勿論無敵のimperial smileを添えて。

That's all.

え、本当にいいの?先端は結構鋭いし、使おうと思えば十分武器になりますけど。。。流石はガーデニングの国、英国。

帰りは無理だろうな、没収に違いない。友人の家に置いてこよう。


至福の席、至福の時間ージョシュア&スティーブン@シンフォニーホール、バーミンガム

2011-03-05 19:30:00 | イギリス
昨日と同じメンバー&プログラムの演奏会がバーミンガムで開かれた。このプログラムを知ったのは、バーミンガムが先で、プログラムーブラームスの二重協奏曲ーを見て、バーミンガムがどんなところかは知らないけれど、とりあえず席を確保したのであった。そのお陰で(?)ソリストの目の前、最前列中央少々左寄りー面識のある演奏家に対してこの席は失礼かな、とも思いつつ、欲求には勝てず。

ジョシュには悪かったかもしれないけれど、結論から言えば、こんなに素晴らしい音をこの席で聴かせてもらって、感謝の言葉もありません。

スティーブンの音は昨日と同様、とても美しく聴こえた。やっぱりチェロの音って琴線に触れる気がする。第二楽章、こちらを向いて演奏するときには、譜面が透けて見えたので、譜面を追いながら楽しむーでも、ふと、譜面なんて追いかけていると、脳の違う部分が活性化してしまい、音楽を楽しんでいなかったんじゃないかと反省。

ジョシュのイタリアは今日も制限速度ぎりぎりで走っていた。第四楽章の最初はちょっと制限速度を超えてクラッシュ寸前だったかも。でも、楽しかった~。クラシックというより、ロックヴァイオリニストになれるよ、ジョシュ。演奏中もジョシュは汗だくだったけれど、演奏後見たらヴァイオリンも汗だく。もしかして、ストラドの妙なる調べの元はニスではなく汗では(冗談です)?指揮をするというより、自分が音楽に乗ってしまう感じのジョシュ。指揮法、ちゃんと習っているのかな(失礼な発言)。

そして、後半。ブラームスの二重協奏曲。ヴァイオリンもチェロも、素晴らしい音と技術を目の前で聴かせて/見せていただいて、本当に幸せだった。オーケストラとしての音のバランスは勿論良くない席だけれど、2人の音に関して言えば、80%位は私が吸収していたのでは、と思えるのでそれで満足。第二楽章のフレージングが2人異なるように聴こえたのは楽譜がそうなのか、二人の感覚が違うのか、覚えているうちに確認したい。第三楽章はヴァイオリン協奏曲の第三楽章も同じなのだけれど、後の短い音が重く感じられる奏者と、軽く感じられる奏者があるように思う。ここもスティーブンが前者、ジョシュは後者ーと、最近よく一緒に活動する2人でも違いがある。ベストパートナーはこれらが自然と一致する人なのだろうか。

あら、ちょっと文句が多かったかしら?でも、とても美しく楽しく、至福の時を過ごすことができました。ありがとう!


Welsh Cake

2010-02-22 14:00:00 | イギリス

Welsh Cakeという食べ物がある。その名の通り、ウェールズ地方のおやつ。直径5cm、高さ1cmくらいの平べったいスコーンのような食べ物で、中には小さな干しブドウとシナモン、ナツメグなどのスパイスが入っていて、周りに砂糖が振ってある。紅茶と大変に相性が良い。

マークス&スペンサーのものが比較的ポピュラーで、私も常備して会社で家で、小腹が空くと頂いている。

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先週の金曜日、お腹をすかせた同僚にこれをおすそ分けしたところ、ウェールズ人の彼女、早速実家に電話を掛けて、お母様にお手製Welsh Cakesを作ってくれるよう依頼してくれた。

さて、明けて月曜日。

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M&Sのものよりは、少し小ぶりでスパイスが程よく効いている-M&Sのものより格段に美味しい。

丁度良いサイズ、ということもあって、パクパクとお腹に収まってしまう。皆、とまらないらしい。「○○(私の名前), it's your fault!」といいながら、Welsh Cakeを一つ、また一つ、と容器から取り出してゆく。何故、私のせい?と思うが、まあ、いいか。帰りにお土産として2つほど頂いてきたし。


アイシングケーキ

2009-02-11 17:58:37 | イギリス

同僚が彼女の結婚披露パーティ(スコットランドにて開催)で振舞われたアイシングケーキを持ってきてくれた。

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アイシングも、色毎に味が違う。バラの花びらは、コーンスターチが入っているのか、食感も柔らかい。

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アザミの花、らしい(写真を撮る向きが逆!)。同僚の一人が、「ああ、EnglandとScotlandの象徴ね」らしきことを言うのを聞いて、理解した。

それまでは、単純に綺麗な模様ね、ぐらいに思っていたのだけれど、結婚式のセレモニーともなれば、それなりに意味があるのね。そういうことを重んじるところは、日本も、イギリスも同じなのだわ。


日本からのお土産:人気度ランキング-英国(同僚)の場合

2009-01-14 19:57:43 | イギリス

お正月だから、と帰省土産も少し奮発。いつものポッキーではなく、海老の姿焼きせんべいやら美しい花柄のはいったおせんべいやら。

夕方、皆のお腹が空いたところを見計らって披露。同じグループだけでなく隣のグループからも人が集まる。日本からのお土産、と聞いて、興味津々の人、遠巻きにする人。

お菓子友達でもあるRが、海老の姿焼きせんべいに手を出す。そして、まず『匂いを嗅ぐ』。人間も動物だ。

そのとたん、うっ、と顔を背け、一口大に割ったせんべいを、隣の人に差し出す。人によっては「キャットフードの匂い」、って、キャットフードの匂いを嗅いだことがあるのか?

今回も失敗だった。箱単価1000円を超えるお土産で、受けたことがない。この海老せんしかり、栗納豆(?=甘納豆の栗版)しかり。

ご参考まで、これまでのベスト3とワースト3ランキングは下記の通り。

Best 3

1位:ポッキー各種(普通のもの、塩キャラメル味のものが大人気。ホワイトチョコレートも根強い人気)

2位:ブルボン一口ケーキ

3位:たけのこの里(イチゴ味は味とは違う理由で受けた)

Worst 3

1位:海老の姿焼きせんべい

2位:おたべ(スライミーと暫く言い続けた)

3位:海苔巻きせんべい

初めてお目にかかる方や大事な顧客などならば、立派な包装のお菓子が礼儀だろうが、同僚や友人レベルならば、ポッキー辺りの方がコストパフォーマンス、顧客満足度、ともに格段と良いようだ。

あとはカステラとかっぱえびせんを試してみようか。かっぱえびせんが受けたら、「価格と人気度は逆相関」の証明ができる日も近い?


タンタン80歳

2009-01-10 06:31:27 | イギリス

朝、ニュースを見ていると「有名な漫画のキャラクターが80歳を迎えました」というアナウンスがあった。漫画といえば「日本」、でも、鉄腕アトムもまだ80歳には早い。ディズニーのキャラクターかしら?と耳を澄ますと、アナウンサーは真顔で、

「ティンティン」

爆笑。

それって、タンタン(Tintin)でしょう?

英語では日本語と違って、オリジンの国の発音を尊重せず、全て英語読みになる(英語変換される、と言うべきか)。サンクトベテルブルグがセントピータースバーグ、フィレンツェがフローレンス。初めて聞いたら「それどこ?」。その上、なんと言うか異国情緒が失われる気がする。

いずれにせよ、お誕生日おめでとう、タンタン。フランス語の勉強をしていた時のことを思い出すわ。もう80歳になるのね-ということは出会ったとき既に70歳近かったってこと?貴方は良いわね、何時までも若くて。

タンタン80歳のお誕生日記事。TV5のサイトより(フランス語)。http://www.tv5.org/TV5Site/info/afp_article.php?idrub=5&xml=090109051114.omanmsqc.xml


ジャパニーズパラドックス

2009-01-09 05:24:59 | イギリス

日本滞在中の2週間、フレンチレストラン5回、イタリアンレストラン1回、その他外食(含むbar & cake shop)8回、鶏の丸焼きを作り、母の手作りおせちにお雑煮(絶品!)、1日平均1個半のハーゲンダッツアイスクリーム(勿論ミニカップではなく通常サイズ)を食べ、Hidemi Suginoの焼き菓子を購入し帰英の途についた。

で、どれだけ太ったか、といえば、実は、

痩せた。

これをジャパニーズパラドックスと言わずして何と言う?英国に移って、ゆうに5kgは体重が増えたが、今でもtiny(とても小さい)と言われる私である。日本の街を観察するとtinyの二乗くらいの女性が沢山いらっしゃる。

美味しいものを食べると体重が増えず、ジャンクフードを食べると体重が(そしていやなところに脂肪が)増える。フレンチパラドックスのポリフェノールのように、ジャパニーズパラドックスにも、何か秘密の物質があるのだろうか?


オフサイトミーティング

2008-09-14 19:50:11 | イギリス

オフサイトミーティングで訪れた郊外のホテル。ゴルフ場も備える庭にはこんなオブジェが。

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そして、ミーティングルームの屋根を見てみると

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風見鶏ならぬ風見金魚?しかもゴルフクラブと一緒。流石、ゴルフ場を売りにするだけのことはある?

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イギリスは、お天気も良くないし、気温も上がらないのだけれど、これが花にはよいのか、美しいお庭が広がっていた。

会議終了後、同僚がSPAのプールで泳ぎを教えてくれた。これが、とんでもないことに。。。


Cambridge

2008-02-27 21:32:35 | イギリス

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思い立ったが吉日、ということでCambridgeへ。まさに自然の中に大学の建物が存在している感じである。芝生も美しく、暖かい今年は、既にクロッカスや水仙の花が咲き乱れていた。

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今回は、バスツアーに参加したのだが、学生向けのツアーだったらしく、マレーシア人、カナダ人(台湾出身)、アメリカ人の友人を得た。3人とも来日経験があり、マレーシアの方は留学、アメリカの方は仕事でそれぞれ1年と2年在日されたとのこと。世界は狭い!

夜Londonに戻ると、仕事で訪英中の知人がdinnerに誘って下さった。Piccadilly Circus近くのBentley's Oyster Bar (http://www.bestlondonrestaurants.co.uk/london/restaurants/details.asp?qid=100888)で食事。実は牡蠣アレルギーの私、折角の牡蠣を頂くことは出来なかったが、パスタがきちんとアルデンテで驚いた(Londonとはそういうところです)。食事も会話も楽しく、素敵な一日であった。


『秋涼し 手ごとにむけや 瓜なすび』

2007-10-26 08:57:06 | イギリス

松尾芭蕉の有名なこの句と英国料理の不味さ(正確には英国料理の不味い部分)とは私の中で分かちがたく結びついている(一応断っておくが、私はこの句の優しい響きが大好きである)。

英国料理は、おそらく最近になって美味しくなったのだろう。かつては不味かったに違いない。普段、会社の食堂は結構美味しいと思っているが、こちらに来て体重がうなぎのぼりの私は、少し節制することにした。即ち、ジャガイモは食べない。油で揚げた野菜は食べない。マヨネーズ、油の類は避ける、である。

これを実行してみて気がついた。酷く不味い。昔、英国留学をした少女が、英国料理の不味さ(夕食はいつもゆでた根菜類)に泣いた、という話を聞いたことがあるが、まさにその通り。泣きたいほど不味いのである。

英国人は、これが結構平気なようだ。会社で、おやつを食べるのは私の得意技なのだが、同僚も食べないわけではない。しかし、食べるものが違う。私は、ケーキやチョコレート。同僚も勿論チョコレートなど普通のおやつも食べるのだが、時にきゅうり(本当に!!日本のよりかなり太いものをキリギリスのようにかじる)、にんじんを生のまま、適当な大きさに切ってラップに包んで持参して、ぼりぼりとかじるのである。まさに「手ごとにむけや 瓜なすび」が目の前で展開されるのである!

松尾芭蕉のこの句が載っていた教科書の解説には、「昔は貧しくて、瓜やなすびがおやつだった」と書いてあった記憶がある。今の英国は貧しくはないと思うが、文化的な違いなのだろうか、きゅうりやにんじんがおやつなのだろう(電車の中でも、子供が母親の持つおやつ袋からにんじんを出してかじっていたのを見たことがある)。

英国料理は意外と美味しかった、などといっていた私は愚か者に違いない。なぜなら、美味しくなっている原因は、脂肪分や糖分が多く含まれた料理が増えたからに他ならないから。このところBBCでは繰り返し肥満人口が増えたことを警告している。これは、間違いなく美味しくなった英国料理が原因だ。私にとっても他人事ではない。しかし、芭蕉の時代に帰れ、といわれると、正直、つらい。