Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

エフゲニー・キーシン リサイタル@カーネギーホール

2022-05-20 20:00:00 | コンサート

カーネギーホールでキーシンを聴いた。
昨年亡くなられたカントール先生へ捧げられた演奏会。

ニューヨークは大変な雨と渋滞で、カーネギーホール到着は開演10分前。
しかし、皆同じ状況なので、ホールの前は人だかり。
無事席に着くも、なかなか始まらない。
10分以上遅れて、キーシン登場。

J. S. BACH Toccata and Fugue in D Minor, BWV 565 (arr. Tausig)
MOZART Adagio in B Minor, K. 540
追悼だから?なんだか悲しくて美しい。

BEETHOVEN Piano Sonata No. 31 in A-flat Major, Op. 110
全体的に、ゆっくり、切々と歌われる。
このスピードなら、私でも弾けるんじゃない?と思わせられるような。
でも加速度という妙薬なしで音楽として聴かせる強さ。
これはもう、涙なしでは聴けない、
切なくて、美しくて。
最後短調から長調に変わり、
ああ、美しさに哀しみは不要なのか、と思わせられる。

CHOPIN Mazurka in B-flat Major, Op. 7, No. 1
CHOPIN Mazurka in G Minor, Op. 24, No. 1
CHOPIN Mazurka in C Major, Op. 24, No. 2
CHOPIN Mazurka in C Minor, Op. 30, No. 1
CHOPIN Mazurka in B Minor, Op. 30, No. 2
CHOPIN Mazurka in C Major, Op. 33, No. 3
CHOPIN Mazurka in B Minor, Op. 33, No. 4
CHOPIN Andante spianato and Grande polonaise brillante, Op. 22
子供が発表会で弾くようなマズルカに始まり、最後はまさにbrilliant!
この辺りもカントール先生への感謝やさまざまな想いが込められているのかな、
と勝手に想像。

アンコールも4曲。
キーシンのアンコール発表はほぼ聞き取れた試しがなく。
1曲目はBachあたりだと思うけれどC minorの曲。
2曲目はソナチネアルバムとかにあるソナタ。
3曲目は英雄ポロネーズ
4曲目は別れのワルツ

素晴らしい演奏会でした。
久しぶりに、演奏そのものに泣かされました。
感謝。

 


反田恭平&Friend@京都コンサートホール

2022-05-15 15:00:00 | コンサート

反田さんとJNOコンサート@京都コンサートホール。

今回は最前列ほぼ中央。
舞台が狭いのか、舞台の端と演奏者の位置が近く、
ピアノに至ってはあと30cmで落ちる。
ここで地震が来たら間違いなく飛んできたピアノに押し潰される、
と恐ろしくなる。ピアノの音量もほぼ騒音レベル。

今日も希望者による指揮。
一人の方は反田さんに指揮をしたことがあるのか?
と尋ねられるほど、基本に忠実な美しい指揮だった。
入りの早いヴィオラに視線を飛ばした自分を反省する。
そういうコーナーじゃない。。。

反田さんのショパン、今日は音楽しりとりの種明かしがあった一方、
務川さんとのハンガリー舞曲への言及はなし。
個人的には今日の方が、調違いの違和感あったけれど。
ホールの音響が良いからだろうか?

シューマンも前回より楽しめた。
やはりホールの音響なのか、JNOの慣れなのか。

今日の収穫は、このホールの残響がとても美しいということ。
最前列の席でもこんなに残響が美しいなんて!流石、永田音響設計。
 
最後、ソリストやオーケストラを讃える場面、
普段の演奏会はどういう順番で讃えていただろうか?
務川さん(&ステマネ)がタイミングを図りかねていたのが
微笑ましいというか。
いつかこんなだったことを懐かしく思い出すだろうか。
 
【追記】
指揮者は「靴」なのだそうである。
https://biz-journal.jp/2022/05/post_295586.html
この日の反田さんは、ケンジントン・ラインダービーとお見受けしました。

 


反田恭平&Friend

2022-05-08 17:00:00 | コンサート
10連休最終日、反田さん&JNOの演奏会@サントリーホールへ。
 
印象に残ったのは
 
・ショパンのラルゴから英雄ポロネーズへの音楽しりとり
 
・オケでの演奏の後、反田さんと務川さんがピアノ連弾によるハンガリー舞曲第五番を演奏するところで、反田さんの「調(音が、と言ったのかな?)が違うけど驚かないでね」というコメント
 
今年年始のウィーンフィル、ニューイヤーコンサート生中継でのコメント、婦人画報でのインタビューでのコメントも含めて、反田さんの音楽の見方(捉え方)を垣間見る気がする。紫外線が見える昆虫が花を見るときのように、と例えたら良いのだろうか、一般的な人の音楽の捉え方と違うのではないのかな(ってあたくしの方が違うのかしら?)。多分、驚く人はそんなにいないと思うよ、と突っ込みたくなる。
 
・務川慧悟さんのアンコール、ラヴェル 道化師の朝の歌
 
コンチェルトは伸び代たくさん(特に指揮を含めたオケが)な感じだったけれど、ラヴェルは良かった。
 
連休最終日に良い時間でした。
来週の京都はどんな進化があるのか楽しみ♪