Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

本当の豊かさ@ブルゴーニュ、フランス

2010-03-28 23:45:00 | フランス

友人の友人が住むブルゴーニュ地方の小さな村へ週末出掛けた。朝一番のユーロスターでパリへ入り、友人とGeorge Vで朝食、お昼にもう一人の友人と待ち合わせて、車でブルゴーニュに向かう。

お天気は晴れと曇りと雨を繰り返す感じ。高速道路に入ると、広々とした平野が広がり、雲が流れてゆくのが良く見える。晴れ間が覗いたと思うと、黒い雲と嵐がやってくる。でも暫くするとまた晴れ間が覗く-と言った具合。

友人宅に着くと、先客が。その方を含め5人で早速ランチ。烏賊のトマト煮、根セロリのステーキ、マッシュポテト。根セロリのステーキがとても美味しい。セロリは葉の部分は少々香りがきつすぎて、ポトフなどにしか使わないが、根セロリはほんのりセロリ特有の香りがして、食欲をそそる。合わせるワインは勿論シャブリ。蜂蜜の香りがするでしょ?といわれたが、私には日本酒と通じる味に思われた。

先客の方が帰られた後、夕飯と翌日用の買出しに出かける。2~3分で歩き終わってしまうHigh street(?)に肉屋、乾物屋、パン屋がある。パン屋のお姉さんは無愛想だがパンは美味しい。また、大きなパリブレストも購入。乾物屋のお兄さんはとてもいい人だった。肉屋のおじさんも、よそ者の私達にとても良くしてくれた。

買い物の途中で、Dance Macabre(死の舞踏)の壁画が残るという教会に立ち寄った。元々の歴史は11-12世紀に遡る、という由緒ある教会で、天井などは木の素朴な梁だった。地震の多い日本では、こんな建物は残れないだろう。

夕食は、肉屋で購入したFromage de tete、パテに続き白身魚をアイオリソースで。これに蒸したニンジン、蕪(のようなもの)、ジャガイモが付け合せ。シンプルで素材の味が堪能できる。ゲラントの塩がこれまた美味しい。この後はフランスであるから、勿論チーズ。シェーブル2種とブリ。デザートは先ほど購入したパリブレスト。

食事の後はワインを飲みながら、暖炉の前で延々とおしゃべり。これは翌日の朝食後、昼食後も続いて、音楽、インターネット(Facebook)、比較文化、地震・津波と社会、宗教、秘密結社、異国に暮らすこと、勿論ゴシップ、と果てしなく続いた。

朝食は、友人達はタルティーヌ、私はパリブレストの残り。そのままおしゃべりに突入し、暫くして昼食の準備にとりかかる。昼食は鶏のロースト。小ぶりの鶏肉を丸ごとハーブとともにロースト。塩とオリーブオイルをかけて頂いたら幸せな味だった。懐かしいマイユのフランボワーズビネガーがあったので、勝手にドレッシングをつくりサラダを供す。昼食は相当美味しくて、私も良く食べたし、いつもあまり食べない友人がお代わりをしていて微笑ましかった。

気がつくと時計は16時半。18時には出発しないといけないので、それまで散歩。雨が多く何が出来たわけではなかったけれど、友人と暖炉の前でおしゃべりをしたり、春が萌し始めた野原を歩いたり、これが本当の豊かさなのではないか、と思った週末だった。


パリまで6時間!@ユーロスター

2008-11-10 23:23:46 | フランス

誕生日を今年もParisで過ごすためにユーロスターに乗り込んだ。

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The Da Vinci Codeの名が。ということは、これがLondon - Cannes7時間25分の記録を樹立した車両ということか?

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しかし、そんなThe Da Vinci Codeも電気が無ければ走れない。この日の朝、何者かがParis付近でEurostar用の架線を傷つけ、Da Vinci号もCalaisの駅で立ち往生。結局普段Eurostarが使う路線を使えず、一般の鉄道網に移ってParisまで向かった。日本の新幹線は一般鉄道と車輪幅が違うので互換性がないけれど、Eurostarはその点便利(?)。

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London - Cannes 7時間25分とは大違い。London - Parisが6時間!Ritzで予約していたランチに間に合わなかったので、定番のミルフィユでParis滞在を始めた。


Villa Florentine

2007-07-10 23:28:21 | フランス

Lyonでの宿泊はVilla Florentine。数年前、妹とこの町を訪ねたときにも泊まったホテルで、Relais et Chateauxの加盟店、レストランはミシュランの1つ星だったと思う。故橋本元首相が参加されたサミットの開催場所で、今でもその当時の写真が飾られている。言わずもがなではあるが、素晴らしいホスピタリティのあるホテルである。

今回は1泊しかできず、しかも夜遅く到着して朝早く出てしまうので勿体無いとは思いながら、一人である分安心して休める宿が良いと思って、結局ここを予約したが、期待に違わぬ結果であった。一人なので最も安いお部屋にしたものの、板張りの床はとても清潔で、Parisの某超有名ホテルの薄暗く何となく歴史なのか汚れなのか分からないようなお部屋とは全く違う。身を任せてよいのだというこの安心感のために人はお金を払うのだろう(といってもそれ程高くはない。とても良心価格だ)。

バスタブの中でただぼおっとする。革張りのソファに体を沈め、Welcomeスパークリングウォーター(?)を頂いてほっとする。大好きなTV局であるARTEを見ながら夢の世界に誘われる。

翌朝、友人が迎えに来てくれたので一緒にホテルで朝食をいただく。カフェオレとヨーグルトが美味しい。プールサイドを散歩して、小高い丘の斜面に位置するホテルからLyonの街を眺め、下界に下りることを決心する。

今度はParis、Lyon(勿論宿泊はVilla Florentineで)、スイスアルプスを巡る旅行をしよう、と朝食を摂りながら友達と話をする。実現しますように!いえ、必ず実現させよう!!


嵐を呼ぶ女

2007-07-10 23:00:47 | フランス

基本的に「晴れ女」である私なのだが、Lyonでは全く当てはまらなかった。到着と共に雨が降り始め、友人が泊まるホテルに着いた頃には雷鳴が聞こえ始めていた。

友人の家族にご挨拶した後、リヨンのレストラン街へ。まずはRelais et Chateauxの加盟店http://www.relaischateaux.com/page.php3?lang=fr(ミシュランの星付きでもある)をあたってみたが、いずれも満席とのことであった。日曜日でもともと営業しているお店が少ないということもあり、星付きのお店は大変な人気だったようだ。

結局私が宿泊するホテルのコンセルジュから教わったビストロの一つへ。折角Lyonへ来たのだからとLyonの郷土料理のコースをいただくことにした。いずれも特別なものではないがとにかく重い。日本の軽いフランス料理が好きな私には応える。またコストパフォーマンスも東京に軍配が上がるように感じられるが、パンとチーズは流石に本場。敵わない。私が選んだサンマルセランは既にどろどろに溶け出していて、大好きな状態。夜こんなものを頂いたら後が大変!と思いつつ止まらない。さらにデザートのガトーショコラの美味しいこと!!チョコレートの少し酸味のある素直な味わいがそのまま伝わってくる。

デザートに入る頃から大変な雷雨に。稲妻が美しい。レストラン街の喧騒が雨音にかき消され、人通りも途絶える。古い町並みが過去に沈んでゆくかのよう。ただただ空から降ってくる大粒の雨をレストランの軒から皆が見つめている。

タクシーが迎えに来る頃には雨も小降りに。楽しく美味しい思いを胸にホテルへ向かった。