Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

反田さん&佐渡さん @ 楽友協会 第2日目

2023-03-14 19:30:00 | ウィーン
佐渡裕指揮、トーンキュンストラー管弦楽団
Pf 反田恭平
 
ラフマニノフ Pf協奏曲第3番
(アンコール)ショパン「英雄ポロネーズ」
マーラー 交響曲第1番「花の章」付
 
チケットを取ったタイミングが遅く、なんと最前列。
結果的にはピアノを聴く(見る)には大変興味深い席でした。
 
以前、京都でもう少し舞台に向かって右側の
ピアノのbody横下という席を経験しましたが、
その時、音の暴力に辟易したのに比較して
音量も普通でしたし、奏者の指がよく見えて(低音を除く)
楽しい時間でした。
 
反田さんの手は決して大きい感じはせず
普通のサイズで、ゴツゴツはせず、柔軟そう、
それにしても、よく動く。
 
一方、マーラーを聴くのは(位置的に)辛かった...
音楽を全体で捉えられない気がしました。
耳だけでなく、目からも相当多くの情報を入手しているのか、
(マケラ様の時は指揮者にだけ集中して
バンダも含め奏者にはあまり目は向けませんでしたが
自然と視覚の処理はしていたのでしょうね)
とにかく首が疲れました。
 
花の章は、聴き慣れた、からなのか、
異物感がなくなったので、
前回よりは素直に受け入れられたように思います。
終演時の会場の反応もかなり良かった。
何れにしても、評論家のように客観的に聴くことはできないと再認識。

クラウス・マケラ & パリ管 in ウィーン楽友協会 第3日目

2023-03-13 19:30:00 | Klaus Makela
何にでも終わりはある。
楽しかったマケラ様演奏会もついに最終日3日目を迎えた。
 
演奏曲目は昨日と同じ。
ただし、1曲目と2曲目の間は開けられた。
後に作曲者のMark Andreに確認したところ、
これは彼の意図ではない、とのこと。マケラ様なのかな?
 
今日の座席は昨日のちょうど真向かい。
舞台向かって右にはカリヨンなどが配置されている。
昨日よりさらにマーラーの音楽の優しさと厳しさのコントラストが
はっきりと浮き彫りにされた演奏だった。
優しいフレーズはどこまでも優しく、
厳しいフレーズはまるで軍隊のように統率された集団に。
フランス人もやればできるやん。
 
オケでトランペットは神の声、と聞いたな、確か。
楽友協会のこの黄金のホールで、金管が高らかに歌うと、
部屋の明るさが心なしか増したような気がして、
本当に天上から音楽が降りてくるような幸福感に包まれる。
初めてこのホールを体験した、GustavoがVPOを指揮したR.シュトラウスを思い出す。
 
アルトのWiebke Lehmkuhlの声がとても好き。
昨年のパリでのマラ2公演の時も彼女のファンのおぢさまが近くの席におられたが、
気持ちはわかる。ソプラノのChristiane Kargも悪くはない(出番が少ない)。
人の声は最強で、最後にコーラスが入ると
男声の地の底からのような音とも振動ともつかぬ空気の震えに心まで震える。
 
今日の演奏はしばらく忘れないし、忘れたくない。
このホールならではの音響(昨日のピアニストが言っていたが、
パリのPhilharmonieは彼からすると響きすぎなのだそう)と、
この位置(昨日に比べて最後のオルガンとカリヨンの響きが素晴らしかった)、
目に焼き付いたマケラ様の指揮。
 
この幸せを持って、来月のベルリンまで乗り切ろう(また追っかけるよこの人)。
感動しすぎて今日は映像なし。

クラウス・マケラ & パリ管 in ウィーン楽友協会 第2日目

2023-03-12 19:30:00 | Klaus Makela
クラウス・マケラ指揮 パリ管弦楽団
 
Mark AndreのIm Entschwinden fur Orchester(オーケストラのための「消失の中で」?)
マーラー交響曲第2番
 
席についてみると、なんと今日はオケの編成が大きいために客席が一部取っ払われており、
あたくしの真横はベーゼンドルファーのピアノと奏者のお兄様。
 
2曲は続けて演奏された。
Mark Andreの曲は、ピアノも特殊奏法で、美しいベーゼンドルファーが、
ハンマー(と言っても金槌みたいなのではなくて、プラスチックかアクリルの頭)
で引っ掻かれたり。
 
マーラーはこれまで3回(パリ2回、ウィーン1回)聴いた中で最もよくまとまっていたように思う。
おそらくホールのサイズが大きく影響していて、バンダも遠すぎないし、
ソロも合唱も肉声を丁度良く感じられるサイズ。
一昨日の幻想交響曲よりよかったのは、pの音量下げを意識していたように思えたこと。
 
素晴らしい席で、マケラ様の横顔をずっと鑑賞しながら曲を楽しめた。
優しい顔、厳しい顔、楽しそうな顔。
オーケストラも年若い才能ある指揮者で演奏することはさぞ楽しかろう。
 
演奏会終了後、ピアノのお兄様とフランス語で会話。
マケラってどう?と聞いたら、とても良いし、
オーケストラもマケラのこと大好きだよ、と。
やりたいことがはっきりしているし、指揮も明確だし、
オケのメンバーとの関係作りもうまい、と。
 
ちなみにあたくしの向かい側にアンゲラ・メルケル女史がいらしたとのこと。
あちら側、見ていたつもりだったけれど、全然わからなかった。残念!
 
フランス語、やっぱりもうちょっとブラッシュアップしたいなぁ。
英語もやらなきゃではあるけれど、
フランス語はこうやって何かと世界を広げてくれるような気がする。。。
 

反田さん&佐渡さん @ 楽友協会 第1日目

2023-03-12 15:30:00 | ウィーン
佐渡裕指揮、トーンキュンストラー管弦楽団
Pf 反田恭平
 
ラフマニノフ Pf協奏曲第3番
(アンコール)シューマン=リスト「献呈」
マーラー 交響曲第1番「花の章」付
 
素晴らしい演奏会でした。
アンコールは、なんとなくこの曲ではないかな、と思っていたら、やはり「献呈」。
楽友協会で、反田さんの「献呈」をこんなに早く聴けるとは。ありがたい。
 
マーラー、「花の章」付きの一番は初めて演奏会で拝聴しました。
個人的にはなくてもいいな(笑)。
最後に楽しい写真まで撮らせていただき(SNSへの掲載もご許可いただきました)、感謝です。益々のご活躍を!
 
 
 
 

フィガロの結婚 @ ウィーン国立歌劇場

2023-03-11 18:30:00 | ウィーン
Premiereとのことでsold-outだったところをホテルにお願いして席をご用意いただいた。
 
伯爵と伯爵夫人のお声が張りがあって声量もあり良かったかな。
伯爵夫人を歌われたHanna-Elisabeth Mullerは姿も美しかった。
スザンナの見た目と声にギャップがあって最初戸惑うも
(Ying Fangが体調不良?で代役のMaria Nazarovaがピットで歌っていた)、
全体的に皆さん役者揃いで面白かった。
 
会場からも度々笑いが漏れていて、満足のうちに終了。
お席もとても良かったのだけれど、
4幕で目がドライアイで死にそうになったのが辛かった。とほほ。
 

クラウス・マケラ & パリ管 in ウィーン楽友協会 第1日目

2023-03-10 19:30:00 | Klaus Makela
クラウス・マケラ指揮、パリ管弦楽団演奏会、第1日目。
 
シベリウス ヴァイオリン協奏曲
ベルリオーズ 幻想交響曲
 
幻想交響曲の第二楽章の終わり方がとてもエレガント。
最後は、指揮より演奏の方が先を行っていたようないないような(笑)。
 
同じホールなのに、ウィーンフィルとは全く違う。
曲線の描き方が違うからのような気がする。
 
演奏会終了後にマケラ様の公開インタビュー(ドイツ語でなく感謝!)。
母国語でもないのに早口。頭の回転が早いのだろう。
Help, don't disturbは指揮において心掛けていること、だそう。
 
愛器は1725年製のチェロ。パリに置いてあるとか。
名前が聴き取れなかったけれど素晴らしい楽器屋さんがいらっしゃるらしい。
いつかマケラ様と楽器(チェロ)のお話ができますように!
 
 
 

音楽三昧

2023-03-10 11:00:00 | ウィーン
今回のウィーン滞在は音楽三昧と決めたので、
楽友協会の楽器屋さんでチェロを借りました。
明日はレッスン。
 
天使が旅をすると晴れる、の言葉通り
コンセルジュもびっくりの好天。
そういえば、あたくし、天使だったことを久方ぶりに思い出しましたわ。
 
 
 

歩夢室内楽シリーズ@昭和音楽大学ユリホール

2023-03-08 18:30:00 | コンサート
一足先の卒業旅行を11月末にやったはずなのに、
何故か修学旅行第二弾。
 
前夜祭は昭和音楽大学ユリホールにて
歩夢室内楽シリーズ。
桑田歩さん、篠崎史紀さん、佐々木亮さん、佐份利恭子さん、山口綾規さんによる演奏。
 
修学旅行じゃないやん、と思ったそこのグロービス生のあなた、
ちゃんと大学院の授業の復習になっているのですよ!
 
企業の理念と社会的価値 day4の問い。
「その仕事をしている自分が明日死ぬとしても心から笑えますか」
この問いにyesと答えられる人による演奏会なのだ、今日は。
 
この演奏会を3000円というのは、本当に申し訳ない気がした。