Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

El Racó d'en Freixa@バルセロナ

2009-02-28 18:30:00 | ヨーロッパ

バルセロナのミシュラン一つ星レストラン、El Racó d'en Freixa。

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まずはおつまみをいただきながら、メニューを選ぶ。

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アルコールが飲めたら、かなり楽しかろう。下の一番左は、外がチョコレート、中はフォアグラ。かなり美味しい。

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このお店で一番感動した自家製パン。塩味クロワッサン(バターがかなりタップリ織り込まれていて私好み)、ミニバゲット、ブリオッシュ、止められない止まらない。

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バターもオリーブオイルも惜しげなく。オリーブオイルはスペイン産?と尋ねたら、すかさず「カタルーニャ産」との答え。

後から会った母からの受け売りだが、オリーブの生産量はスペインが圧倒的とのこと。ところが、なぜかイタリアの方がブランド力があるため、収穫の後イタリアに送られ、イタリア産オリーブオイルに化けるらしい。

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アミューズブーシュ。鶉の卵、イクラ、海草、日本人にはかなりなじみの味である。

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トリュフ尽くしのメニューから。サプライズトリュフ。何かサプライズかというと、

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細かく刻まれたトリュフがまぶされていたのは、フォアグラであった。ちょっと桃太郎のおじいさん、おばあさん気分。これが不味いはずがない。また、付け合せのペースト状のものはスパイスとのことであったが、食感としてはかぼちゃのピューレのようで、味つけにはグランマニエかコアントローのようなものが使われていたように思われた。

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メインはウサギ。赤ワインソースは文句無く美味しいが、中の丸のままの黒トリュフは流石にやりすぎでは?付け合せは栗のミルク煮。もう一工夫欲しい。

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これはプレデセール。

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ミルフィユとチョコレートアイスクリーム。ジェラートとアイスクリームの間くらいの、すっきりとした味。ミルフィユはクリームがもう少し少なくても。。。味は美味しいけれど。

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まだまだ出てくる。

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コーヒーのための飾り皿。

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エスプレッソで締める。しめて、115ユーロくらいだったか。メインがもう少し美味しかったらよかったけれど、自家製パンは特筆に価する。バルセロナにはまだまだ沢山ミシュランの星付きレストランがある。エルブリの予約は取れないにしても、次はどこにしよう?


ホテルカーサフスター@バルセロナ

2009-02-28 17:30:00 | ホテル

バルセロナでの宿はホテルカーサフスター。ここもThe leading hotel of the Worldの加盟店。LHWは当たり外れがあるので、心配だったが、到着すると、LHWでの予約だから、とコンセルジュが付きっ切りで面倒を見てくれる。これまでもLHWで予約を何度もしているが、こんなことは初めて。

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この建物は、カタルーニャ音楽堂を手がけたドメネック・イ・ムンタネールによるもの。

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ケーキによるお出迎えに弱い私であることを良くご存知である。

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外装は伝統的であるが、内装はモダンで私好み。

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部屋にある電話機は化粧室も含めヤコブ・イェンセンのもの。

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部屋はPasseig de Graciaに面していて、バルコニーもある。窓を開けると、レースのカーテンがゆれて気持ちよい。

朝食も素晴らしかった。くいしんぼうの私は、折角のスペインだから、と普段は頂かないハムの類にも挑戦。中でもCana de LomoというIberico de Bellotaは熟成感があって、最高に美味しかった(ハムの名前もお願いしてメモっていただいた)。ネットによれば約18ヶ月熟成させているらしい(が、スペイン語のページなので間違っていたらご免なさい)。

コンセルジュだけでなく、全員の対応が素晴らしかった。このホテルに泊まるためだけでも再びバルセロナを訪れる価値があると思う。


ヒースロー空港ターミナル3

2009-02-28 13:00:00 | ロンドン

またやってしまった。飛行機乗り遅れ。

今回は乗り遅れないように、十分、とは言わないまでも、少し余裕を持って空港に到着。と、ここまでは良かったのだが。

BAを頻繁に使用するため、ターミナルは殆どが5。ところが、バルセロナ行きはBA便にも関わらず、なぜかターミナル3から。

セキュリティチェックを抜けると、なんと、これまで無かったHERMESの免税店が!なかなかかわいらしい銀の指輪がある。値段にEUとnon EUという表示があり、non EUにはかなりお値打ち感。聞いてみると、行き先のことで、居住地とは関係ないとか。Dubaiに行くときの便はターミナル3か?なんて思いながら、出発ゲートへ向かうと。。。

ない。ゲートが。

ゲート24、へ向かうと、23と25、その先に27はあるのに24がない。慌てて戻って、Securityの人に尋ねる。その先の右手にあるという。

息も絶え絶え行き着くが、1分前に最後のバスが出たという。ゲートが分かりづらい!と文句を言うが、ダメ。次の便は満席!?それではランチの予約に間に合わない!

担当の人は、「きっとあなたのように乗り遅れる人がいるはず」と慰めにならないような慰めを言う。ビジネスは幾ら?と聞いたら、

数百ポンド - 数百ポンドって幾らよ? - 800ポンド。

800ポンド?? C'est pas possible!!

となぜかこういうときだけフランス語。

諦めてJALとの共用ラウンジで待つ。JALの接客が叩き込まれているのか、「コーヒーでもお持ちいたしましょうか」とラウンジ担当者。良く教育したものだ。

しかし、確かに私のような人は居るらしい。次の便がとれ機上の人に。

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ピレネーを越えて、無事12時半にはバルセロナに。相変わらず、ばたばたの週末の始まりである。


五嶋みどり@バービカン

2009-02-27 00:30:00 | コンサート

2009年2月26日。バービカン。

Bernstein: Overture Candide

Bernstein arr Harmon: Candide Suite

Shostakovich: Violin Concerto No.1

Brahms: Symphony No.4

Kristjan Jarvi: Conductor

Midori (五嶋みどり): Violin

London Symphony Orchestra

みどりさんのヴァイオリン、曲目も好きなものばかり、ということで、ベルギー出張から帰ったその足でバービカンへ。

キャンディード序曲-イギリス人にこの曲の演奏は無理なのか?木管が、全然スウィングしなくて、思わず頭を抱えてしまった。

みどりさんのヴァイオリンは相変わらずすごい。演歌奏法から、この安定した音。楽器はガルネリ。実はストラドよりガルネリのほうが煌びやかで好きかもしれない、派手好きな私。

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休憩時間に気さくにサインや写真に応じてくださるみどりさん。今回はベルギーチョコレートのお土産を持っていったところ、みどりさんから手を差し出してくださった。

なんだか、妹のように思える。席に戻ってから、みどりさんには幸せになってもらいたい、と意味不明な気持ちが湧いてきた。

さて、最後のブラームス。こちらへ来て最初の演奏会で弾いた曲。今日のWeakest linkはトランペットのおじさん。プロなんだから!

それから、楽章の間のとりかた、譜めくりの仕方も、音楽の一部のような気がする。もう少し考えられないものだろうか。

Dudamelショック(?)の只中にいる私。どうしても指揮者を比較してしまう。指揮者は音楽とともにダンサーの素養が必要なのか。客席から見ていると、今日の指揮者もDudamel同様、ゆれたり、踊ったりするのだけれど、なぜかいまひとつ垢抜けない気がする。最初のキャンディードはこの反映なのか?


ランチボックス@ブリュッセル

2009-02-27 00:26:41 | ベルギー

今日はブリュッセルへ日帰り出張。なかなかタイトな日程なので、到着後、食堂へ行きランチボックスを作ってもらう。

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ベルギーの同僚が羨ましい。野菜は新鮮だし(なぜかイギリスでは切って袋詰めにしたサラダが売られていて、皆それを使っている)、肉も蒸し焼きで健康的だ。

これで4ユーロ。いいなぁ。。。


テ・デウム@ロンドンシンフォニーオーケストラ

2009-02-23 00:30:00 | コンサート

2009年2月22日。バービカン。

Mozart: Piano Concerto No.18, K456

Berlioz: Te Deum

Sir Colin Davis: Conductor

Richard Goode: Piano

Colin Lee: Tenor

London Symphony Orchestra

London Symphony Chorus

The Choir of Eltham College

柳の下にどじょうは2匹いない。

イギリスという国は、老人力が強いのだろうか。しかし、高齢者にテノールはきつい。これでは市民コーラスではないか。昨日が8ポンドで、今日32ポンドは、全くつりあっていない。逆だ。

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今日は2階正面1列目、と場所が良かったからか、「音」自体は綺麗に聞こえると感じた。また、ホールとしての大きさも適切な感じがする。


グスターボ・ドゥダメル@Royal Festival Hall

2009-02-22 00:30:00 | Gustavo Dudamel

2009年2月21日。ロイヤルフェスティバルホール。

Mozart Piano Concerto No.17 in G, K453

Mahler Symphony No.5

Gustavo Dudamel: Conductor

Emanuel Ax: Piano

木曜日の早朝、空席がでていてネットで入手。コーラス席(オーケストラの後ろ)で、何とたったの8ポンド。

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こんな感じに見える(写真は演奏会開始前)。ピアニストの手元がとても良く見えて、嬉しい。ピアノの音は普通に聞こえるがオーケストラはちょっと奇妙な感じを受ける。

ピアノの音は、とても澄んでいて、スタインウェイ特有の鐘のような音がする。Wigmore hallのスタインウェイは中音以下籠もった音がするのだが、ここのピアノはとても澄んでいる。

後半のマーラーで予期せぬことが起こった-

グスターボ・ドゥダメルというベネズエラ生まれの指揮者。1981年生まれ、2004年の第1回グスタフ・マーラー指揮者コンクールの優勝者。

わずか28歳の指揮者が、これまでに何度か「本当にこの人たちプロなの?」とこのブログでも書き続けてきたPhilharmonia Orchestraから素晴らしい演奏を引き出している。。。管楽器も最初の1音と第5楽章の一部を除いて完璧!!

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会場はStanding Ovation。

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あまりに素晴らしく、ある意味とても危険。音楽は、間違いなく人生や人間を変えてしまう力を持っている。

神様に愛された魔術師に出会った一夜。今夜は眠れそうにない。


Zafferano@ロンドンのイタリアン

2009-02-22 00:05:45 | レストラン

今日のロンドンはとてもお天気が良くて、気分も良くなりイタリアンへ。

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ZafferanoはKnightsbridge(Harrods)の近くにあるミシュラン一つ星のイタリアン。

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突き出しはほうれん草とチーズ。

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前菜はマグロのカルパッチョのようなもの。マグロをAir driedしたらしい。ちょっと「からすみ」っぽい?アミノ酸(旨味)が増している。ブラッドオレンジの甘みと酸味がアクセント。

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自家製タグリアッテレは牛ヒレ、トマト、ナスの黄金コンビで。牛はやわらかく、スプーンで切れる。

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デザートはフォンダンショコラとピスタチオアイスクリーム。あっという間に完食。

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ウェイターが「Just in case」といって置いて行ったプチフール。何で、Just in caseなの?私にはmandatoryよ。

最後にエスプレッソでしめる。スパークリングウォーター、サービス料込みで50ポンド弱。1ポンド130円と思うと、妥当な線か(日本と比べると、ちょっと高めだが)。

週末の度、ではダイエットの敵だが、2週に1度くらいは許されるかな?


20年振りの再会@Wigmore hall

2009-02-15 23:34:00 | コンサート

2009年2月15日。ロンドン Wigmore Hall。

Mozart: Flute Quartet in D, K285

Mozart Piano Quartet in G minor, K478

Schubert String Quintet in C, D956

English Chamber Orchestra Ensemble

Simon Crawford-Phillips: Piano

William Bennett: Flute

Stephanie Gonley: Violin

Annabelle Meare: Violin

Jonathan Barritt: Viola

Caroline Dale: Cello

Jesper Svedberg: Cello

再び音楽モードに入っていて、朝チケットを取る。Wigmore Hallは最前列がかぶりつきで好き。今日はA8。

フルートのベネット氏-絶対何処かで聞いたことのある名前だ。。。と思う。会場に行っても更に考え続ける。演奏を聴くうちに、確信に変わる。そう、20年前(1989年!)、地元のホールでこの人の演奏を聴いている。そして、演奏の後の打ち上げで、一緒にお鮨を食べた(結局食べ物の記憶!)。

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休憩時間に楽屋に伺う。もう20年前で、記憶もおぼろげ、とのこと。何でも奥様が日本人とか。なるほど、昔の記録によれば、アンコールで朧月夜、浜辺の歌、赤とんぼを演奏されているが、そういうことだったのだ。

残念ながら、その時伴奏者を務めていらしたベンソン氏は半年前に他界されたとのこと。20年という年月をいやがうえにも感じる。

休憩後のシューベルトは秀逸であった。活き活きとした演奏に、引き込まれ、体が動きそうになる。

シューベルトの弦楽五重奏曲。そのユニークな編成(ヴィオラではなくチェロが2本)と死の年の作品で最後の室内楽曲ということで有名。遺作のピアノソナタD960と極めて似たメロディーが使われている。そのためか、同じように若草色の草原を疾走するイメージがある。ピアノソナタ程の悲劇性は感じないが、何かに突き動かされているように最後へ向かって盛り上がってゆく。

思わず、こういう素晴らしい作品を作るインスピレーションを与えられる代わりに余命1ヶ月と平々凡々と平均寿命を全うする人生とどちらを選ぶだろう?なんて馬鹿なことを想像してしまう。

前者を受け入れて、こんなに素晴らしい作品を残してくれたシューベルト、ありがとう。私は貴方の作品を、聴き、演奏する楽しみをこれからまだまだ充分に味わった後に旅立ちたいと思います。家のスタインウェイで弾くD960は、本当に美しいことを今日も発見しました(全然弾けていないけれど、それでも非常に美しい)。


リゴレット@ロイヤルオペラ

2009-02-14 23:38:40 | オペラ

2009年2月14日。ロンドンロイヤルオペラ。

Rigoletto (Giuseppe Verdi)

Conductor: Daniel Oren

Duke of Mantua: Francesco Meli

Rigoletto: Leo Nucci

Sparafucile: Brindley Sherratt

Gilda: Ekaterina Siurina

Maddalena: Sara Fulgoni

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2週間前にオペラバスティーユに行ったばかりなので、余計にこの会場の狭さを感じた。でも、この位の規模でないと、歌手は辛い。。。

Bravissimo!と叫んだおじさんも居たけれど、私には?な歌手達であった。ジルダのSiurinaは、中高音までは良いのだけれど、高音になると。。。Meliも、肝心の「La donna e mobile」(大昔の日立冷蔵庫のCMの曲)で声量に欠けてしまった。

その中で、これは、と思ったのがMarulloを演じたChanghan Lim。韓国人なので、東洋人特有の容姿がオペラのなかでどう使われるのか、という問題はあるかもしれないが、声量は充分。実は彼の歌は昨年のエリザベート王妃国際コンクールで聴いていたので、すぐに分かった。ただそれだけのことで、なんだか応援したい気持ちになっている。

ネタ明かしになるけれど、最後の場面で「La donna」が裏から聞こえてきて、思わず笑ってしまった私。昔だったら泣いていただろうか?物事は視点によって悲劇にも喜劇にも見える、ということなのだろうか。あるいは、単純に不謹慎?

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指揮者のスコアは色とりどりのペンで書き込みが。やっぱり、指揮者には憧れる。あとは、チェリスト。リゴレットのアリア「Cortigiani, vil razza dannata」ではチェロも大活躍。最近、ドボコンを聴いていることもあって、チェロに対する憧れ急上昇中である。