これまで通り20時開始かと思い、お昼寝をしようと思ったのだけれど、ちょっと気になって確認したら、何と19時開始。
慌てて着替えて演奏会場に向かうと、何とBritish Airwaysからメールが入っており、フライトがキャンセルになったから、別フライトを充てがった、と。よく見ると1日遅れの便。これでは会議に間に合わないではないか!日本の旅行代理店へ連絡を入れ、とりあえずは演奏会を楽しむこととした。
そんなわけで、今回は神経ピリピリで、シャンパンを飲みすぎて途中記憶が飛んだ1日目とは違って、しっかり聞けたと思う。ただ、しっかり聞けすぎて、あっという間すぎた。チャイコフスキーは、え、もう終わっちゃうの、という感じ。
この日はベルリンフィルのbroadcastを行う日で、それもあるのか、これまでの中で最もノリノリというか、速かった。ショスタコーヴィチなど、本当に見事。初日も思ったけれど、ベルリンフィルは管楽器が本当に技術高い。弦楽器は、技術はあると思うけれど、音質を揃えよう、という意識はあまりない、ソリストが一斉に演奏している感じを受けた。まあ、1列目だと、一人一人の音が聞こえすぎるのかもしれない。それでも、ウィーンフィルだと、こういう感想にはならない気がする。
クラウス・マケラ & ベルリンフィル 第2日目。
演目は昨日と同様。
クラウス・マケラのベルリンフィルデビュー。
ショスタコーヴィチ 交響曲第6番 ロ短調
チャイコフスキー 交響曲第6番 ロ短調
バーンスタインがこの2曲については語っているvideoがYouTubeにある。
https://www.youtube.com/watch?v=9QZ6zGXir3g&ab_channel=incontrariomotu
ゆったりとした第一楽章のショスタコーヴィチと、消え入るように終わるチャイコフスキーの第四楽章。
マケラはいつもよりも丁寧に振っている感じのあるショスタコーヴィチの第一楽章。第二、第三楽章は、もっと丁々発止、運動神経の良さ、というのか、反射神経の良さ、というのか。オーケストラ全体が蠢く感じは、これは映像でも伝わるのだろうか、あるいはやはり生でみる醍醐味だろうか。
ベルリンフィルは、管楽器がとても上手いと思う。今日は、クラリネットが素晴らしかった。ググってみると、首席奏者のフックスさんらしい。こんなにも差が出るものなのだと、改めて感心する。シンバルも毎回同じように叩くわけではないのだと知って、今まで何となく聞いていたのだな、と思う。
3日間、演奏がどんなふうに変わってゆくのか、楽しみである。