Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

グスターボ・ドゥダメル & SBOV @ Philharmonie de Paris

2015-01-24 20:30:00 | Gustavo Dudamel

GustavoのPhilharmonie de Parisのこけら落とし公演。出張のついでに。ついで、といっても出張先はサンディエゴだったりする。

Philharmonie de Parisは日本の永田音響設計がホール音響を担当している(最近建設されている世界中の名だたるホールは殆ど永田のようだが。。。)。ロスフィルの本拠地Walt Desneyホールも永田だが、こちらはいくつかの席で聴いたもののピンと来なかったので、心配していたが杞憂に終わる。

新しいホールの音響は本当に素晴らしかった。ご一緒頂いたパリの知人も同じ感想。残響が長めで私のツボ。「流石、永田音響設計、日本の誇り!」と、何度も知人に威張る。
19区という不便(不穏?)な場所にあるのが玉に瑕。。。

しかし、”流石”フランスなのは、ホールの中は出来ているものの、周りはまだunder constructionなところ。人の流れも”まだ”考えられていないのか、”もう一生”考えられないのか、入り口には寒空の下長蛇の列(その上記憶に新しいシャーリーエプドでのテロの影響で入り口で荷物検査あり)。そして、足元には工事現場から出て来たと思しきがれきが転がっている、さらに、エスカレーターは止まっている。ホールの裏側の外装はまだ完成していないーネットでみた映像と違う。。。本当に流石フランス。

演奏は、相変わらずのGustavo節&シモンボリバーテンポ。え、そこでそのスピード?!?!?!、他のオケでこの早さでここを弾けといわれたら、暴動になるでしょ?、等など。Gustovo&シモンボリバーを知っている人にとっては驚きは少ないかもしれないが。また、彼らは鍛え方が違うのか、金管がへたる率が極端に低いように思う。そして彼の演奏を聴いていつも思うのは、作曲者を連れて来たい、ということ。作曲者はこの演奏を聴いたら、どう思うのか。土曜日はベートーベンをご招待したかった。。。

後半のワーグナーの途中から半分寝ていて(ワーグナーって、さび以外、眠いですよね?!)、花束は持って行ったけれど、楽屋口もわからず、知人が出て来た楽団員を捕まえて得意のスペイン語で花束を渡してくれるようにお願いしてくれたので、ホテルへ退散。寒くて眠くて、Gustavoが出てくるまで待っていられる自信がなかった、へたれな自分。

それにしても良いホールであった。アンコールのワーグナーも素敵だった。一緒に歌いたかった。オペラ歌手のような声が出たら、そしてこんなホールで歌ったら、どんなに素敵だろう。

また近いうちに戻ってこよう。