Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

ベートーベン 交響曲第9番@Philharmonie de Paris

2018-05-06 16:30:00 | Gustavo Dudamel

Gustavo & LA Phil 2日目は、バーンスタイン&ベートーベン。

Leonard Bernstein
Chichester Psalms

Ludwig van Beethoven
Symphonie n° 9 "Hymne à la joie"

最初のバーンスタインを歌ったJohn Holidayの声が優しくてチャーミング。こんな声が出たらどんなに楽しいだろう?

後半の第九は、昨日同様、速い、速い、速い。その速さ無理!Vn奏者もいっぱいいっぱいに見えるんですけど(自分の投影?)。第4楽章のセカンドヴァイオリンの重音、弓順はうちのオケと一緒、なんて思いながら観察。

ソリストたちは「どや!」な歌い方で、なんとなく気に入らず。しかし歌を歌う家人に聞いたら、第九を歌うと、どうしても「どや!」になるらしい。もっと謙虚に歌ってくれよ、一番すごいのはBeethovenだし。

第九のあとはスタンディングオベーション。見えないので我々も立つ。


終了後、友人とお茶。ソロでフルートを楽しむ友人に、オーケストラプレーヤーは歯車と一緒というような趣旨のことを言われて、納得できず。じゃあ、あのフルトベングラーのブラームス交響曲第1番の冒頭のティンパニの揺らぎはどうよ!と言ってみるが、あれは(&フルトベングラーは)素晴らしいけれど、と皆で弾くヴァイオリンは部品!みたいな。いや、そんなことはない、我々は指揮者と通じて、音楽を具現するのだと、昨日の曲ではないが、一般人はスコアみただけでは音楽を頭の中で再現できないではないか!と。

まあ、そんな話ができる友人のいることは、ありがたいことである。


ショスタコーヴィチ交響曲第5番

2018-05-05 20:30:00 | Gustavo Dudamel
連休のメインイベント、Gustavo with LA Phil@Philharmonie de Paris。
お天気に恵まれ、清々しい気候の中、Philharmonieへ向かう。日の入りが21時過ぎのパリ、開演時間も20h30。

今日の曲目は、
 
Esa-Pekka Salonen
Pollux (commande du Los Angeles Philharmonic, Barbican Centre Londres) (création française)

Edgar Varèse
Amériques

Dmitri Chostakovitch
Symphonie n° 5

サロネンはLA PhilのGustavoの前任者。ちょっとラヴェルのような響き。友人はフィンランドっぽさが出ていた、と言っていた。
Varèseはストラビンスキー「春の祭典」を短くしたような曲。いっそのこと、春祭を聞きたかったけれど。一緒だった友人は「まるで目覚まし!」と、ご不満だったよう。
Gustavoは現代曲や、近代の知られていない曲を紹介することにも積極的。彼のようにリズム感の良い指揮者がこうした試みをしてくれることはありがたい。聞き慣れて聞けるようになる、という曲も一般の人間には多いと思う。

ショスタコ(フランス語ではショスタコの綴りってCで始まるのね。。。)、早い。早い。早い。第四楽章、絶対にあんなに早く弾けない。fffからppに落としたときの、残響の美しさが、さすがPhilharmonie。
いつも思うけれど、LAPhilの管楽器は上手い。フルート吹きの友人によれば、ここのフルートのトップはいま世界で一番上手いフルート吹きだそう。また、昨日はトランペットも素晴らしかった。あとは弦ですな。なーんて、私に言われたくないか。

アンコールはワーグナー。フランスの聴衆がこんなにお行儀が良いなんて知らなかった。アンコールだし、指揮者が脱力するまでなんて待たないだろうな、と思っていたら、みんなちゃんと残響が消えて、指揮者が脱力するまで耳をそばだてて演奏を聴いていた。見直したよ、フランス人。

気がついたら夜11時を回っていた。素晴らしい演奏をありがとう!明日の第九も楽しみ!!