いよいよニューイヤーコンサート@楽友協会 by グスターボ・デュダメル & ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の本番。
今日の席は、後方だが少し高くなっており、また中央で、舞台はよく見渡せる。
盛装の方も多く、また会場には例年のように花(と果物)が飾られ、華やか。昨年までニューイヤーコンサートの中継を見るたびに、一生このコンサートに行くことはないのだろうな、思っていた。ご縁があって、家族でこの場所に来られたことに感謝。また、この1年はこの日のために働いてきたかと思うと感無量(笑)でもある。
席がよいからか、昨日よりはずっと良い演奏に聞こえる。硬さがないといえば嘘になるかもしれないが、ここからはそれほど気にならない。今日で3回目なので、こちらも大分曲にも慣れて、あっという間に前半が終わってしまう。
後半一曲目は今回の曲目の中でも、特にGustavo&VPOがノリノリになる。昨日は調子が乗りすぎてしまったのか指揮棒が飛んだ曲。今日は無事終了。一番多くの拍手。コンマスの隣の方に、指揮棒が飛ばなかったことについて説明しているのか、指揮棒を示しながら話をしている。
バレエも綺麗。ストーリーの仕立ても面白い。Musikvereinの館員のような人は本物なのか、劇団か何かの人なのか。ちょっとどこか(ロンドンのwigmore hallのようなところ)で見たことがあるような感じの人。
Gustavoはいつも、とても幸せそうに指揮をするので観ているこちらが元気になる。この演奏会は世界中に中継され、多くの人が観ていると聞く。この幸せが、少しでも多くの人々に共有されることを心から願う。それが、どんなに理想主義的で青臭い考えだと言われようとも、幸せな人の数はゼロサムゲームで決まるのではない。ゼロサムゲームにしているのは、我々自身なのだから、変えて行くことはできるはず。。。
さて、「美しく青きドナウ」は最初の拍手のタイミングがよく分からない。どこでするのが正式なのか?最初の日の演奏では、最初の1st Vnのトレモロのところで拍手を入れて欲しいように見えたけれど(「拍手、まだ?」的な)。今日は拍手が始まっても、ホルンまで入ってきましたけれど、いつもこんなに長く弾いていました??
ここでお約束の挨拶。Gustavoが曲を止めて振り返ると、昨日に続きなぜか笑が漏れる。実はこれ、気になって過去のニューイヤーコンサートのVTRを見たところ、昨年のヤンソンスでも笑いが漏れていた。演奏会の後、地元の方と思しき方々が声をかけてくださったので、これについて理由を尋ねたところ、「だって、彼は西洋人じゃないし」との回答。。。まあ、あの大舞台でドイツ語を話さなければいけないと多少緊張していたからか、後からYouTubeをみたら、楽団員にも笑われていたかわいそうな(愛されキャラの?)Gustavo。
ラデツキーマーチは昨日に引き続き、なかなか観客パーカッションパートに対しての要求は厳しかった。斜め前方に日本人のテノール歌手らしき方がいらして、彼の手拍子は手抜かりもなく、流石だった。彼は途中の曲が終わったところでBravoもかけていらしたが、同じ気持ちだったので、これまで全く意識していない歌手の方だったが、とても素敵な方に感じられた。
30日には、特に後半が長いコンサートに思われたが、こうして3日とも終わってしまうとあっという間。また彼がニューイヤーコンサートに再来するときには一緒に戻ってこられるように、今年も1年頑張ろう。