Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

Snow, snow, snow!!

2010-11-30 17:00:00 | ロンドン

地球温暖化、というけれど、今年のLondonはちょっと寒い。まだ11月の終わりだというのに、雪、雪、雪。

ここのFlatはLondonの中心部にあって、英国の中でも相当暖かい場所なのだろうけれど、それでもこれ。

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なんだか、ちょっとクリスマスの匂いがしてきた。


ATMOS@KaDeWe、ベルリン

2010-11-27 14:00:00 | ヨーロッパ

先週末、ベルリンを訪れた際、KaDeWeというデパートへ行った。東京でいえば、日本橋高島屋の最上階に新宿伊勢丹地下食品館を併せたような、かなり熱い(危険な)デパートである。

先日、偶然友人から、ジャガールクルトのATMOSという時計の話を聞いていたのだが、この老舗デパートの時計売り場の片隅になんと、

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思っていたより、技術的というより、芸術的な感じ。とても美しい。

Wikiによれば、

Atmos is the brand name of a mechanical clock manufactured by Jaeger-LeCoultre, which does not need to be wound. It derives energy from small temperature changes and atmospheric pressure changes in the environment, and can run for years without human intervention.

だそうだ。ちなみにWiki日本語版には、スイス政府の贈答品となっている、とある。スイスに何か感謝されるようなことをすると、これがもれなくついてくる?


ソリスト共演の醍醐味-アンスネス他@ウィグモアホール、ロンドン

2010-11-26 19:30:00 | コンサート

アンスネス、アムラン、マルティン・フロスト・・・と豪華メンバーによる3日間の演奏会(しかし後半2日は事情によりチケットをリターン)。

初日の金曜日は、アムラン&Henning KraggerudによるグリーグのVnソナタで幕開け。まず最初の感動は、調弦のためにアムランが出したAの音。こんな美しい調弦のためのA音を聞いたのは初めて。

中盤は多少中だるみ気味で、半分眠りそうになっていた。翌日朝4時起きでBerlinへ向かう予定なので、後半のアンスネス、Kraggerudらによる、ブラームスPf四重奏曲を聴かずに帰ろうかどうしようか迷った。ブラームスのPf四重奏曲は大好きなのだが、この曲、Berlin、いくつかの要因が揃うといやな予感がするのである。

しかし、中だるみの演奏の記憶を引きずって週末を迎えるのはもっといやだ、と残留決定。

帰らなくて良かった!優れたソリストが集まって、ぎりぎりのところで四重奏曲を演奏している。個性と個性がぶつかりながらも、お互いがお互いを聴きあっている。

「どうだ」「そう来るなら、これでどうだ」

とでも言いながら弾いているようだ。もう、弾いている演奏家の腰だけでなく、聴いているほうの腰も浮いてしまうくらいの演奏。

ヴァイオリンの音の美しいこと。恐ろしく早いパッセージ。ヴィオラやチェロも、この速度をその大きさの楽器で弾くのは大変だろうに。ピアノも美しく軽やかに、跳ねるように、流れるように。。。

Kraggerudの楽器は、ガルネリ・デル・ジェス1744年製とのこと。納得。それにしても、ケースの外側に、オイスターカードが入っていたけれど、この人、数億円と一緒にTubeに乗っている、ってことかしらん?

エキサイティングで素晴らしい四重奏だった。こんなことが毎日のように起こるから、少しぐらいご飯が不味くても離れられないロンドン。


「彼は天才よ!」イーヴォ・ポゴレリッチ@ロイヤルフェスティバルホール、ロンドン

2010-11-25 19:30:00 | コンサート

イーヴォ・ポゴレリッチといえば、第10回ショパンコンクールの第三次予選で落選した際、マルタ・アルゲリッチが「彼は天才よ!」と抗議、審査員を辞任した、という伝説があまりに有名。それなのに、なぜかこれまで生で聴いたことのなかった演奏家。

さて、本当に彼は「天才」なのか?期待半分、不安半分で会場に向かう。いつもの通り、たった8ポンドのコーラス席。席に向かうと、誰かがステージの端に置かれたピアノを弾いている。コートを脱ぎながら、ステージの方向に顔を向けると、

目が合った。

え?もしかして、これがポゴレリッチ?

はっきり言って、どこの浮浪者か?といわんばかりの格好である。ニットの防寒帽をかぶって、ぼろぼろになった楽譜を横に置いて。でも、こんなに美しい音でピアノを弾くことが出来るのだから、これがポゴレリッチに違いない。しかし、広告の写真とあまりに違う。

曲はチャイコフスキーのPf協奏曲第1番。うわぁ、これまで聴いたことのあるこの曲とは全然違う。それにしても、このオケは何だ?淡々と弾いているだけ、全然ピアノに寄り添おうとしない。

ちゃんとポイントの音のタイミングはピアノとオケで外れないのだけれど、その音へ向かうアプローチがピアノとオケで全然違う。それをお互いが少しも合わせようとしないって、一体どういうこと?

既に62歳のポゴレリッチ、何故だろう、他の人たちと全然違うのに、心をつかんで離さない。ああ、やっぱり「天才」なのだわ、この人。

ロンドンでは10年振りの演奏だったらしい。空席があったのが不思議(勿体無い!!どこでもドアがあれば世界中から友達を呼びたい)-素晴らしい演奏家なのに。ちょっとエキセントリックなのかしら。

後半はショスタコのSym No.5。先ほどの演奏が嘘のように魅力的に聴こえた。このオケには、あるいはこの指揮者(Tugan Sokhiev)には、流れるような曲より、このショスタコのような縦に割ったようなリズムの曲が合っているのかもしれない。

今夜も素敵な演奏をありがとう。


シンデレラ@ロイヤルオペラハウス、ロンドン

2010-11-20 19:00:00 | バレエ

週末再びBerlinへ出かけるはずだったのだが、土壇場でキャンセルになったので、久しぶりにRoyal Opera Houseへ出かけた。

今回の出し物は「シンデレラ」。このBlogにコメントを下さるMARJINKA-Apollo さんお薦めのコジョカルがシンデレラを踊るはずの昨日だったのだが、怪我のためヌニエスがシンデレラ役。王子はペネファーザー。

プロコフィエフの音楽はどうも脳の笑い中枢を刺激するように思えてならないのだが、昨日はプロコフィエフの他にも笑いの要素がたくさんちりばめられていた。最大の要素は2人の姉役。子供の頃聞いたシンデレラのお話は、継母や連れ子の二人の姉がとってもいやな人だったのだけれど、昨日のお話はちょっと違う。

「いやなお姉さん」ではあるのかもしれないけれど、あれだけ抜けていると憎めない。可愛らしいお姉さんたち。しかも、お姉さんなのに、男性ダンサー(Gary Avis & Philip Mosley)が演じている。

第2幕目に「三つのオレンジの恋」からの曲が使われているところがあるのだけれど、そこの場面ではまさに「三つのオレンジ」が登場。金柑のような小さなオレンジ、普通のオレンジ、特大(ブンタンのような)の3つがトレイに載せられて運ばれてくる。王子が真ん中のオレンジをシンデレラに渡すと(何でも中庸が肝心?)、2人の姉はミニと特大オレンジをお手玉のようにして遊びだす。

ヌニエスはとても締まった、細い体つきのダンサーで、ちょっとオードリー・ヘップバーンを思い出さないでもない(相変わらず古い)。上手いダンサーは手足が長く見えるような気がするのだけれど、彼女もちょっとそんな印象。ペネファーザーはなかなか体格が良い。個人的にはあまり好みではなく、どちらかといえばThe Dancing Masterを演じたJose Martinの方が好きかな?彼は主役を演じるにはちょっと線が細すぎるのかもしれないが。Dancing Masterを演じただけあって、とても綺麗な踊りに見えたけれど。

久しぶりのロイヤルオペラハウス、楽しく笑って家路に着いた。


「赤と黒」の時代なら・・・ジョシュア・ベル@ウィグモアホール、ロンドン

2010-11-19 19:30:00 | コンサート

Joshua Bell(Vn)、Steven Isserlis(Vc)のコンサート、今夜はDenes VarjonのPfで。プログラムは下記の通り。

Fauré; Cello Sonata No. 2 in G minor Op. 117

Saint-Saëns; Violin Sonata No.1 in D minor Op. 75

Fauré; Elegie Op. 24

Ravel; Piano Trio in A minor

ジョシュア・ベルによるサンサーンスVnソナタの素晴らしいことよ。煌びやかでセクシーな音-思わず脊髄がゾクゾクとする。技術的にも最高のものを持っている-ジョシュは今、年齢的にも、技術が衰える前で、かつ音楽を深く理解する落ち着きを備え始めた、そんなところに位置するのではないか。

Allegro moltoは超絶技巧の見せ場。感嘆のため息と引き続いて起こるブラボー。実はこのピアノもすごかったと思う。こういう早いパッセージを「軽やか」に弾ききったDenes Varjonもすごい。

思わず「赤と黒」ジュリアン・ソレルの時代ならば、この演奏会、失神する女性が続出なのでは?などと思った。それほど圧倒的なのである。今年3月のムーティとのベートーベンVn協奏曲も素晴らしかったけれど、ジョシュはこういうフランス物を弾いても素晴らしい。

ふと昨日口げんかしたミュージシャンの友人を思い出し、休憩時間にtextを送る。音楽はジャンルを超えて、常に素晴らしいものに触れていなければ。

最後のラヴェルのピアノトリオ。ラヴェルらしい始まり-まるで空気を含んで飛沫の上がった水が、噴水が見えるようだ。きらきら、きらきら。

ジョシュはまるでロックのギタリストのように自由自在に体を反らせながらヴァイオリンを弾く。どんなに体が反ってもヴァイオリンの安定性は変わらない。この人は生まれながらにヴァイオリンを持っていたのだろう。ごく稀に、持って生まれたものを最大限に開花させることの出来る、こういう幸せな人間が存在するらしい。


信頼が創る音楽-ジョシュア・ベル、スティーブン・イッサーリス@ウィグモアホール、ロンドン

2010-11-15 19:30:00 | コンサート

Joshua Bell(Vn)、Steven Isserlis(Vc)、Ana-Maria Vera(Pf)によるコンサート。プログラムは下記の通り。

Fauré; Violin Sonata No. 1 in A Op. 13

Ravel; Sonata for violin and cello

Saint-Saëns; Romance in F Op. 36

Fauré; Romance Op. 69

Saint-Saëns; Piano Trio No. 2 in E minor Op. 92

変わらないジョシュア・ベルのヴァイオリンの音。特にE線、A線の、この緊張感に満ちた、輝かしく、セクシーな音。なぜこんな音を出すことが出来るのだろうか。本気で、一度その楽器を弾かせて!と頼んでみたい。この楽器の音なのか、あるいはジョシュが弾くからこういう音が出るのか。彼がこの楽器にロンドンで出会ったときの逸話が納得できる。こんな音を出せることに気がついたら、どんな代償を払っても他人には譲れないだろう、ヴァイオリニストとして。

今日特に楽しめたのは、ラヴェルのVnとVcのためのソナタとサン・サーンスのピアノトリオ。ラヴェルのソナタ、第四楽章は軍隊のファンファーレをモチーフにしているとのことだけれど、聞き様によってはまるで日本の祭りの音楽のような印象すらある。

クール過ぎて時々よそよそしい印象すら受けるジョシュだけれど、今日はこのところ共演の機会の多いスティーブンですっかり信頼しているのか、スティーブンに向ける笑顔もやわらかく素敵である。また、演奏中に見せる「協奏」の表情も極めて自然。それが音楽にも現れる。

美しい右手の動き、正確な左手。心も音楽を楽しみながら演奏している。演奏者が幸せそうだと、演奏を聴いている者も自ずと心も表情も緩む。今日のジョシュはこれまでに見た彼の中で一番人間として素敵な(好きな)感じがした。

金曜日の第二弾を楽しみに今週を乗り切ろう。


天国気分@ベルリン

2010-11-14 12:30:00 | ヨーロッパ

今日のベルリンはまるで9月のように穏やかな陽気。前日の夜のステーキが消化できず、朝ごはんはスキップ。昼食をいただくために、宿泊先から少し遠回りをしながら川沿いに散歩し、ベルリンでの一番のお気に入り、Fischers Fritzでランチ。

今日は友人と一緒だったので、デザートだけでこんなに沢山!

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洋ナシにプラリネソース(と思われる)。味見をさせてもらえばよかった。。。

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別皿に洋ナシのチップス(フリーズドライ?)と果肉のコンポート。

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ババ、ラム酒ではなく、花の香りのシロップにつけられ、中央部にはヨーグルトのシャーベット。

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サイドにはラズベリーのコンポートにメレンゲ。

あまりの美味しさに、今この瞬間に死んでも良い、とすら思った。一緒に食事をする人と食事の美味しさの両方に恵まれた時に死ねるなら、私としては悔いはない、と思うのだけれど(友人はこれだけでよいの?と懐疑的)。

天国気分の日曜日の午後。。。


Happy Birthday to me!

2010-11-10 19:00:00 | パリ

今日はお誕生日、Parisへ日帰り旅行!

友人がランチに招待してくれた。

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流石Paris、エシレのバターが付いてくる。

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シンプルにライムでいただく-美味しい。なぜ、こんな単純なことがロンドンでは出来ないの??

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フライドポテトがチョイスにあると、これに抗うことはできない。しかし、フライドポテトのプレゼンテーションも流石Paris!

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Chanelブティック3店を回ってちょっと疲れたので、Ritzのいつものミルフィーユでお祝い。食べきれないから、分けようか?といったのに、気がついたら全部お腹に収まっていた。

歳をとっても少しも成長しない私。


ようやく購入

2010-11-06 13:30:00 | ロンドン

ずっと気になっていたのだが、暫くバタバタした週末を過ごしていたため、購入が遅れていた。靴磨き用のクリーム。古いものが底をついてしまっていたので。

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左が汚れ落とし、右が栄養クリーム(蓋を開けるためのねじの位置が左右の缶で全く違うことに注目!Berlutiでもこれである。ラテンの国って。。。と思う私は今でも120%日本人)。蓋を開けると、靴クリームの懐かしい香り。さ、今夜は磨くぞ!