Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

クラウス・マケラ & ベルリンフィル 第3日目

2023-04-22 19:00:00 | Klaus Makela

これまで通り20時開始かと思い、お昼寝をしようと思ったのだけれど、ちょっと気になって確認したら、何と19時開始。

慌てて着替えて演奏会場に向かうと、何とBritish Airwaysからメールが入っており、フライトがキャンセルになったから、別フライトを充てがった、と。よく見ると1日遅れの便。これでは会議に間に合わないではないか!日本の旅行代理店へ連絡を入れ、とりあえずは演奏会を楽しむこととした。

そんなわけで、今回は神経ピリピリで、シャンパンを飲みすぎて途中記憶が飛んだ1日目とは違って、しっかり聞けたと思う。ただ、しっかり聞けすぎて、あっという間すぎた。チャイコフスキーは、え、もう終わっちゃうの、という感じ。

この日はベルリンフィルのbroadcastを行う日で、それもあるのか、これまでの中で最もノリノリというか、速かった。ショスタコーヴィチなど、本当に見事。初日も思ったけれど、ベルリンフィルは管楽器が本当に技術高い。弦楽器は、技術はあると思うけれど、音質を揃えよう、という意識はあまりない、ソリストが一斉に演奏している感じを受けた。まあ、1列目だと、一人一人の音が聞こえすぎるのかもしれない。それでも、ウィーンフィルだと、こういう感想にはならない気がする。


クラウス・マケラ & ベルリンフィル 第2日目

2023-04-21 22:00:00 | Klaus Makela

クラウス・マケラ & ベルリンフィル 第2日目。

演目は昨日と同様。

ショスタコーヴィチは昨日同様丁寧な第1楽章、乗りっ乗りで運動神経抜群、こんな反射神経が欲しいなと思わせる第2、3楽章。比較に意味があるかわからないけれど、明らかに昨日より良い印象。座席のお陰もありや?(今日は1階1列目(表記は2列目だけれど)ど真ん中)
 
チャイコフスキーも、緊張感ある第1楽章、美しい第2楽章、第3楽章は華麗にfinish、後ろのおばさま「Oh, my God!」と叫び拍手。他にも拍手がちらほら。でも、これは拍手したくなる気持ちわかる!第4楽章はホールに響き、心に響き、言葉を失い、拍手に力が入らない。ちょっとマーラーの第9の最後のよう。まあ同じか知らん、人生の最期だもの。ただ、53歳、まだまだ活躍するつもりだったのに、こんな曲を作曲してこの世を去ってしまった、チャイコフスキーが切ない。
 
今日の演奏会は、本当に素敵だった。最後は一般参賀。チャイコフスキーの6番、以前にオケで(ヴァイオリンで)この曲を演奏したことがあったけれど、全然この曲を理解していなかった、今日聴いて理解できた程度にも理解できていなかった。こうして音楽の中身を見せてくれる、分析的な指揮者が、嫌いではない。

 


クラウス・マケラ & ベルリンフィル 第1日目

2023-04-20 20:00:00 | Klaus Makela

クラウス・マケラのベルリンフィルデビュー。

ショスタコーヴィチ 交響曲第6番 ロ短調

チャイコフスキー 交響曲第6番 ロ短調

バーンスタインがこの2曲については語っているvideoがYouTubeにある。

https://www.youtube.com/watch?v=9QZ6zGXir3g&ab_channel=incontrariomotu

 

ゆったりとした第一楽章のショスタコーヴィチと、消え入るように終わるチャイコフスキーの第四楽章。

マケラはいつもよりも丁寧に振っている感じのあるショスタコーヴィチの第一楽章。第二、第三楽章は、もっと丁々発止、運動神経の良さ、というのか、反射神経の良さ、というのか。オーケストラ全体が蠢く感じは、これは映像でも伝わるのだろうか、あるいはやはり生でみる醍醐味だろうか。

ベルリンフィルは、管楽器がとても上手いと思う。今日は、クラリネットが素晴らしかった。ググってみると、首席奏者のフックスさんらしい。こんなにも差が出るものなのだと、改めて感心する。シンバルも毎回同じように叩くわけではないのだと知って、今まで何となく聞いていたのだな、と思う。

3日間、演奏がどんなふうに変わってゆくのか、楽しみである。