Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

Gustavo & BPO マーラー交響曲第6番 第3夜

2024-06-15 19:00:00 | Gustavo Dudamel
3日間にわたる演奏会が全て終了した。
今日はホルンも素晴らしかったし、最後の金管のコラールも良かった。とにかく全体を通して格好良かった。
コンマス、熱が入っていたのか、昨日は1本くらいだった弓の毛切り、今日は5-6本は切っていた。後ろのお姉さんも切っていた。それにしても、あの運動神経というか、反射神経というか、すごい。子供がいて、連れてきたりしたら、絶対にVnをやりたがるだろうな、と思って聴いていた。あたくしもちょっとだけ、Vnに戻りたいかも、と思ってしまった(爆)。
 
やっぱりマーラー6番、良いねぇ。あ、考えてみると、去年のマケラさまから、ショスタコーヴィチ、チャイコフスキー、マーラーと、BPOは6番ばかりだわ。
 
Gustavoも幸せそうに振っていたし、その上、最後の一般参賀の時に気がついてくださって(ありがたい...髪はシルバーにブリーチしているし、マスクしていたし、よく気づいてくださった。何年ぶりだろう?)、嬉しかった!
 
幸せな気持ちで帰路に着くことができそう。ありがとう!また、近いうちにどこかで。

Gustavo & BPO マーラー交響曲第6番 第2夜

2024-06-14 20:00:00 | Gustavo Dudamel
今日はもう語彙がない。昨日のオケの後ろも楽しかったけれど、正面の席(とは言っても1列目の一番端)は段違いの迫力。
ただ、これまでこのフィルハーモニーで一列目のほぼ中央に座ったことは数度あるけれど、それより格段に素晴らしかったので、この感動は曲によるものなのか、今日の熱気によるものなのかわからない。コントラバスやパーカッションの振動が体に感じられ、物理的にも揺さぶられた気がする。
 
第一楽章のホルンソロは少し音がアレだったものの(ホルンという楽器の性質上仕方のないことらしいが)、その後は素晴らしく、第四楽章のホルンのtuttiの後、Gustavoがthumb up。後半になればなるほど表情が明るく楽しそうに演奏。今日はデジタルコンサートホールやcinema viewもあって、この演奏を聴いていただけて本当に良かった。
 
これまでいったい何を聴いていたのかと思うほど、諸々クリアであった。緩急はGustavo節であったけれど、昨日よりこなれてきていたと思う。昼寝をしようとして急遽楽器屋巡りをしてしまったので、眠くなるのではと不安だったが、とんでもない。本当に素晴らしかった。ありがとうGustavo & BPO。明日はどんな演奏になるのだろう?

Gustavo & BPO マーラー交響曲第6番

2024-06-13 20:00:00 | Gustavo Dudamel
Gustavo & BPOでマーラー交響曲第6番。全集楽譜の通りハンマーは2回。
 
初めてGustavoを聴いた時と同じ、オーケストラの裏側の席最前列。とてもよくGustavoが観察できる。ちょっとパーカッションが近すぎる感と木管が聴きづらい感じはあるけれど、弦の音もとてもよく聴こえて楽しい。
 
Gustavoは変わらず独自のテンポで揺らす。第二楽章はそのためか少し?となる瞬間もあったが、第四楽章はその揺れが効果的だったように感じた。
 
BPOの弦は、本当に上手い。惚れ惚れする。鋭い巧さ。音が尖って(波形のイメージ)クリア。耳にストレートに届く。第四楽章のウィーンを思わせる怪しい感じはちょっとVPOともやってほしい。
 
BPOが上手い上に、ハンマーにしても見どろ満載なので(その上1発目で同時に叩いていたティンパニのマレットの先が飛んだ)、最後はほぼ全員スタンディングオベーション。ベルリンでこれほどのはあまりみたことがない。Gustavoの表情もとても良い。そして勿論一般参賀あり。
 
ウィーンもベルリンもアムステルダムも、そのオケ故に住みたい!
 
夏至も近く、演奏会終了後21h30を回っていたが、まだ明るいベルリン。この季節が一番良いな、ヨーロッパは。
 

オラフソン in 浜松

2023-12-08 19:00:00 | コンサート
溜池組がベタ褒めだったので、オラフソンを聴きに浜松へ。
ピアノはヤマハを使用(スポンサーだったのか?)。キラキラしい音の理由はこれなのかしらん。サントリーはSteinwayよね?聴き比べたい。
アクトシティの大ホールは先日のマケラさまで大分がっかりしていたのだが、中ホールは全然違って良い。
 
第30変奏を聴くと「帰ってきた感」があるのだけれど、これは曲を知らなくともそう思うのか、知っているからそう思うのか。
演奏は録音ともだいぶ違っていたと思う。あの、最後の音を伸ばすのは何?
 
本人が語っていた太陽系というより、銀河をも旅してきた感あり。満足

反田恭平&NDR エルプフィルハーモニー管弦楽団 with アラン・ギルバート

2023-11-28 19:00:00 | コンサート
オケってチューニングを聞くとどんな団体なのかが想像つくような気がする。エルプはちょっと雑(爆)。
あとチューニングの順番が弦→管だった。
 
ブラームスPf協奏曲第1番。反田さんは本当に器用なんだな、と思う。第3楽章など小気味良い。
アンコールの「献呈」は丁寧に弾いている、というのとは違って、passionの赴くままというか、何か迫ってくるものがあった。
 
交響曲第1番、最初のティンパニが円環運動していてちょっと微笑ましい。
第4楽章はフレーズの最後をこんなに落とすんだ、と驚愕。
21年もかけて、43歳の時に完成した曲だというけれど、なんだか若々しくて、好感が持てる曲(と思うあたりが自身だいぶん歳をとった証拠)。
 
指揮者も体幹がとても大事!

秋はシューベルト

2023-11-26 15:00:00 | コンサート
ロンドンに住んでいた頃、ティル・フェルナーをよく聴いていた。徒歩圏内のウィグモアホールで彼のベートーヴェンソナタの全曲演奏会があったりしたこともあって。雨のパリで、彼と一緒にガボーホールから締め出しを食った(約束の時間なのにホールが開かなかった)ことは今でも思い出す。
 
下手うま、と言ったら怒られるけれど、決して技術力がピカイチ、とかではないのだけれど、癒される、と言うのだろうか、バッハのインヴェンションとフランス組曲の入ったCDは心安らかになりたい時によく聴いていた。
 
その彼がなぜ静岡という地方都市に来たのかは知らない(日本での公演は東京、大阪、静岡)。シューベルト、シェーンベルク、モーツァルト、ベートーヴェンを演奏した。シューベルトって秋に合う作曲家だと思う。前半のシューベルトの即興曲は、ところどこで遺作の3つのソナタを思い出させた。アンコールはバッハのフランス組曲第5番のサラバンド。やっぱり、これはいい。静岡に戻ってきてくれるかわからないけれど、いつか彼のシューベルトやバッハの演奏会を聴く機会があるとよいな。

クラウス・マケラ&オスロフィル@サントリーホール

2023-10-24 19:00:00 | Klaus Makela
金曜日に浜松でかなりがっかりしたので心配していたものの、やはりサントリーホールという容れ物と前から2列目中央、という席のおかげですっかり楽しませていただいた。指揮者はこの音の洪水の中で仕事ができるなんて羨ましい限り。シベリウスの美しい音楽が胸に迫る。目の前をチラチラと動くマケラさまの赤い靴下がなければ、涙してしまったかもしれない。
 
アンコールは「レンミンカイネンの帰郷」。曲を紹介しながら、今年も、サントリーホールはthe best hall in the worldとリップサービス(去年も全く同じことをおっしゃったマケラさま)。本当?ウィーンよりも?パリよりも?って問い詰めたくなる。マケラさまは、こうしたノリノリの曲が良いのかな。まだ、若いからかな?去年のパリ管の時も、アンコールのルスランがとても良かったことが印象に残っている。
 
サントリーホールでも、椅子を重ねていたヴィオラパート。サントリーホールの椅子って、もう少し立派なのかと思っていたけれど、他とあまり変わらないのね。
 

クラウス・マケラ&オスロフィル プログラムA@アクトシティ浜松

2023-10-20 19:00:00 | Klaus Makela
【I have no will power】
イギリスで働いていた時、同僚にこう書かれていたあたくし。
今回は行かない!と決めていたのに、皆さんの感想を読むうちに
結局誘惑に負けて、浜松でマケラさまを聴いた。
 
Aプログラムは、
ショスタコーヴィチ 祝典序曲 Op.96
ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番ヘ長調 Op.102
R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」
 
容れ物の重要性を今回もひしひしと感じる結果に。
アクトシティって、確かピアノコンクールの会場にもなっていたと思って、
もうちょっと良い感じのホールなのかと思ったら、基本文化会館仕様。
 
舞台上の椅子も足の長い北欧人には低いらしく、
ヴィオラパートなどパイプ椅子3つ4つ重ねて使っている方も。
 
ショスタコーヴィチにしても、R.シュトラウスにしても、
ただでさえごちゃっとしやすいのに、
このホールでは余計に(舞台上も狭くてほぼ平面、また舞台に対して客席がかなり後ろまで低い)...
もしかしたら、2階席ではもう少し聞こえは良かったのかも?
 
そして、残響を楽しむ所(大音量→G.P.)も残響少なく余韻が淋しく残念。
 
その中で良かったのはアンコール。辻井さんはカプースチン、オケはチャールダーシュ。
マケラさまは去年もアンコールのルスランが良かったし、ノリノリの曲がよいの?
(アンコールの曲はシンプルなだけ?)
 
そして終演後オーケストラメンバーはどうやら名古屋移動だったらしい。
まあ浜松にはマケラさまをお泊めできるような良いホテルがないから仕方ないけれど、
後の移動が頭を掠めていても不思議ではなく...
 
 

都響&藤田真央

2023-10-07 14:00:00 | コンサート
先週に引き続き夕方の予定のついでに演奏会。
当日券がなかなか良い席で出ていた都響&藤田真央。
直前に見ていた巨匠はトリルを親指と中指で弾いていたけれど、小柄な彼は標準的な親指と薬指。
第2楽章の美音と、第3楽章の丁々発止な掛け合いは素晴らしかった。
 
それにしても、この彼の猫背ですぐ疲れてしまうような佇まいが、おじいちゃんっぽいと思うのはあたくしだけだろうか。
 
個人的にはコンチェルトが圧倒的に良かった。藤田真央もオケも。
ドボルザークの交響曲第7番は、難しそうなフレーズもあったけれど、全体的に田舎っぽいというのだろうか。今ひとつ、ぜひこれを弾いてみたい!という気持ちにはなれず。
 
ところで、オケの音が最初小さく聞こえる現象って何だろう?
 

フレディ・ケンプ リサイタル

2023-09-30 14:00:00 | コンサート
土曜日、時間調整で久しぶりに紀尾井ホールでの演奏会とバカナルにてランチとお茶。
 
フレディ・ケンプの演奏は多分初めて聴く。
とても指が速く動くのだけれど、ミスタッチも多いので、
段々、何もそんなに急いで弾かなくても...という気持ちになってくる。
月光の第1楽章はゆっくり噛み締めるような演奏で、これは素敵だった。
これでは満足できないのかしらね、この方。