Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

明日死ぬとしたら

2019-08-03 12:00:00 | 読書

素晴らしい本を読んだ。この本が素晴らしいから、同じ言葉でも気づきが得られたと思う。

三谷淳著『目標達成の全技術 最高の結果を出す』

スティーブ・ジョブズの有名なスタンフォード大学でのスピーチからの引用の引用

『明日死ぬとしたら自分はどうするか考えて毎日行動する』

この言葉が、今日初めて本当の意味で自分に届いた。

言われずとも、わかっているし、勿論、おっしゃる通り。でも本当に明日で人生が終わるとなれば、まあ、最後の贅沢三昧をして過ごす!とこれまでは考えていた。

なんと愚かだったか。すなわち、この言葉は「明日死ぬとしても最後の瞬間までやり続けたい事をして毎日を生きよ」ということだと、今ようやく気づき、呆然とする。

何を今頃、と思われることと思うが、本当のことだから止むを得ない。

ちなみに、なぜこの三谷氏の本が素晴らしいか。それはメッセージが極めて明瞭かつ説得力があること。記述の方法に従い、その場でPlan -> Doまで実施できる。そして、結果がついてくることも確信している。


読書

2011-09-02 18:55:00 | 読書

先日、友人が日本語の本を送ってくれた。久しぶりに日本語の小説を読んだ所、ここのところ英語を勉強しなければ!、と無理をして英語本ばかりに触れているうちに、私の英語力ではただ文章を追うことだけに気を取られ、脳みそがその文章の意味する所を何も考えなくなっていた事に気がついた。日本語で本を読むと、脳みそが明らかに活性化され、本に触発されて、いろいろなことを考える事ができる。

英語力を上げるためには、ここを我慢して英語の本を読み続けるべきなのかもしれないが、自分の精神衛生も考えて、本の内容に集中できる、という理由で少し自分を甘やかしてみることにした。

Amazonでの購入&友人からの贈り物。まずは「東京難民」。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334927521

これは書評を見て購入を決定。自分よりは大分若い世代ということもあって、主人公の立場になる、というよりは、人生の儚さというか、いつ何によって人生が変わってしまうかもしれない、という漠然とした不安を共有。

次いでこれも書評を見て購入した「別れの時まで」。

http://www.amazon.co.jp/%E5%88%A5%E3%82%8C%E3%81%AE%E6%99%82%E3%81%BE%E3%81%A7-%E8%93%AE%E8%A6%8B-%E5%9C%AD%E4%B8%80/dp/4093863024 

前半と後半で印象が少し変わる。主人公はまだ40歳だけれど、著者の蓮見圭一氏は1959年生まれ。それで後半の文章が書かれた理由に合点が行った。そして、昔お世話になった方の事を思い出した。その方の世代に近い。

前半、後半それぞれに思い出す事があり、書評などを見て予想していたより複雑な思いが交錯した本となった。

3冊目は友人が送ってくれた「ジェノサイド」。

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89-%E9%AB%98%E9%87%8E-%E5%92%8C%E6%98%8E/dp/4048741837

理系の私からすると、ちょっと気になる所も多く、Amazonでの評価にばらつきがあるのも理解できた。まあ、エンターテイメントと思えば、3つの場面が織りなす3部合唱をそれなりに楽しめるか。

今回、友人からは他にも「魔女の目覚め」上下巻を送っていただいたし、自分では「失われた時を求めて」全13巻も購入した。暫くは読む本に困らない。でも、本当は英語の本を読まなければいけないのに。。。(泣)


三つ子の魂百まで?

2010-08-26 23:30:00 | 読書

英語になじまなければ、と思って早3年。しかし、なじめないものはなじめない。

今回も結局Amazonで日本語の本を購入。1週間もしないうちに読了してしまった。それにしても便利な世の中。月曜日の夜中に注文して木曜日には手元に届いているのだから。送料込みでは結構な値段だったのに、もう楽しみが終わってしまった。。。

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貨幣つながりで

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手嶋さんとくれば佐藤さん

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で、久しぶりに島田雅彦なので

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一番期待していた「悪貨」が意外と稚拙な感じを受け、もしかしたら途中で飽きるかな?と思っていた「徒然王子」を断然面白く感じた。著者の意気込みというか、勉強の具合が違うように思うのは私だけだろうか。

ま、参考文献などを見ると25~20年前を思い出すから、もしかしたら、そのノスタルジーで気に入ったのかもしれないけれど。

三つ子の魂百までではないけれど、ニューアカはいくつになっても私の中から消えないのかもしれない。


日本語欠乏症?

2008-12-13 21:27:56 | 読書

ネットも理解速度を考えて殆ど日本語しか読まないので、日本語に飢えている、というのは可笑しい気もするが、今回の帰国では4冊の本を購入し、既に読了してしまった。

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まずは伊坂幸太郎の『モダンタイムス』。東京駅で立ち読みして、購入。なかなか面白く読んだ。

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そこで、同著者で評判が高い『ゴールデンスランバー』。そんなに深い友情が重なり合うなんて、ありえないよ、と思う。でも、人はそれを求めているから、この本を読んでHappyなのだろう。

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ベルンハルト・シュリンクの『帰郷者』。冒頭のスイス鉄道の記述が懐かしくて、立ち読みで購入決定。また、中にコンスタンツのインゼルホテルが出てくるあたりも、懐かしさを感じてしまった。それにしても、ドイツ人(ドイツ語を話す人)って、どうしてこう硬いんだろう?フランス人のほうが、柔らかい-でも決定的に人生を絶望しているのは後者だと思う。

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先にも触れた、行動経済学に関する本。マッテオ・モッテルリーニ『経済は感情で動く』。納得できる、あるいは、分かっているんだけれどね~(=できないんだな)、という記述があちらこちらに。

このくらい、さっくり英語の本も読めるようになりたいものだけれど。きっと、また帰国したら日本語の小説を買ってしまうのだろうな。


フランス語で読む村上春樹

2007-07-29 20:09:30 | 読書

先日リヨンに行った際、村上春樹の『神の子供たちは皆踊る』のフランス語版『Apres le tremblement de terre』を購入して、会社の行き帰りなどに読んでいた。これまで、どんな本も外国語で読むことをしなかった私であるが、今回初めて日本語で読んだことの無い本を読了した。

この『神の子供・・・』は阪神淡路大震災に何らかの形で絡んだ短編からできている。それぞれ、奇妙な話ばかりなのだけれど、私のフランス語力不足ではなく(多分)、書いて欲しい、と思うことが書かれていないことに気がついた。肩透かしを食らった、とでも言うのだろうか。想像させることが村上の得意技だとよく思うのだけれど(私はいろいろと想像させられてしまう、担がれやすい読者だ)、この短編は「肝心なことを言わない」ことによって想像させることを狙っているのではないかと思われた。書くことを生業としている村上が書かないことによってお金を稼ぐ。。。?

読了できた理由の一つに、訳の上手さなのかもしれないが、生き生きとした日常のフランス語会話が、そのまま伝わってくる感じがしたことも挙げられよう。更に小説の中に出てきたカエルが知人のフランス人にそっくりに感じられたことも、面白みを増してくれた。「Mais bien-sure, mais bien-sure」(maisを短く切る感じで)という何気ない言葉に、誰とは言わないけれど知人の顔を思い出して、電車の中にもかかわらず笑ってしまった(誰か分かっても絶対本人には言わないように!しるぶぷれ)。