山本周五郎著 樅の木は残った
NHKの大河ドラマを含め何度かテレビドラマ化や映画化された長編時代小説、訳有って読んでみた。
親戚にこの小説の主人公と同姓同名の中3坊主がいるのだが、その両親はこの小説のことを知らずに名付けたらしく、いづれは彼も社会に出て小説との関連などを聞かれることもあるだろうと思い、中学の卒業祝いにプレゼントすることにした。
ただし、私とて小説を読んだこともなければ、ドラマや映画も見たことがないので、事前に読んでおかなくてはと手に取った次第。
内容は、仙台の伊達藩に命を懸けて忠義を尽くした家老の物語で、これが当時の日経新聞に連載され注目されたそうなのだが、共感を覚えるほどでもなかった。
そこだけ取って付けたような安っぽい官能小説風のエンディングは大いに違和感があり、中学生にプレゼントするにはちょっと躊躇する。