ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

第65回正倉院展

2013-10-29 20:46:29 | 美術館・博物館
奈良国立博物館で「第65回正倉院展」が開催中です

今年一番の楽しみは、蓮の花びらをかたどった、
漆金薄絵盤(うるしきんはくのえばん)

香を炊く為の台です

正倉院宝物の中でも、最も華麗に彩られた宝物

23年ぶりの公開ですが・・・正倉院から博物館まで運ぶのに
慎重に慎重を極めなければならない程、繊細だそうです

花びらはぐらぐらしている上に、絵は金箔の上から描かれている為、
剥離しやすくて、学芸員泣かせの宝物です

正倉院から博物館・・私が歩いても約10分
それを車で1時間以上かけて、それはそれは・・・ゆっくり、ゆっくりと・・
この運搬が怖くて、次は宝庫から出せないかも、と話を聞きました

素晴らしいポスターやチラシ





平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)

螺鈿の鏡は、毎年のように出陳されますが、今年は、琥珀と玳瑁(べっこうの事)
で彩られた花にとまる可愛らしいスズメを楽しみにしていました

花芯に玳瑁、花びらに琥珀が使われて、それぞれ、下に描かれた模様が
浮かび上がるような工夫がされています。
トルコ石とラピスラズリの小片を埋め込んでいて、色の対比が絶妙!!



予想外にツボにはまったのは・・・
ドールハウスを造っていたの?と思うようなミニチュアが見事でした!

他にも、素晴らしい宝物がありますが、
毎年の楽しみは「古文書」

下級役人が次月以降に受け取る給料を担保にして役所からお金を借りた
記録が展示してありました
利息は、13~15%

昔から、庶民はお金に苦労していたのね・・・としみじみ・・・

正倉院展は、始まったばかりですが、会期が短いので、あっという間に
終わってしまいます。

休日を避けて平日の午後3時~4時以降にお出かけください

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