ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

祈り (一枝の草、一把の土)

2011-03-18 08:57:28 | 日々のこと
国内観測史上初の巨大地震から一週間がたちました。
まだ起こったことが信じがたく、地震の前日に時計を
戻せるものなら・・・と何度も願っています

東大寺二月堂修二会(お水とり)は3月15日に満行となりました
参拝にこられた多くの方々に東大寺管主・北河原公敬別当のご挨拶が
ありました

(ご挨拶の内容を抜粋いたしました)

1260年前、聖武天皇の発願によって造像された大仏さまが開眼されます。
聖武天皇は造像の詔(みことのり)で、自分1人で造るのではなく、
一枝の草、一把の土」を持ってでも造像に協力したいという多くの人たち
(当時の人口の約半数)と共に、大仏さまの造像がなされました。
大仏さまの造像にこめられた聖武天皇の思い、精神を今の時期に再現したく、
皆様にお願い申し上げる次第です。

電力も重機もなかった奈良時代、人々が力を合わせた事で、あの大仏様
が造営されたのです。
小さな力を無数に集めたら大きな力になります
被災地から遠く離れた私たちに出来る事。。。
「一枝の草、一把の土」で大仏を造営した精神を思い出して
小さな事から協力していきたいと思います


春日大社でも「中臣の祓」(なかとみのはらえ)という特別な祝詞が
唱えられる祈願が始まりました
「中臣の祓」は唱えることによって心身を清め、あらゆる災いを
取り除くことができるとされています。

被災地の方々に一日も早く平穏な暮らしが戻る日を心からお祈り
申し上げます