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ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

夏越の大祓

2013-07-28 21:20:26 | 春日大社
6月・12月の末日は宮中や主だった神社で大祓式(おおはらえ式)が行われます
人は、生活の中で、知らないうちに罪を重ね、穢れていきます
それを半年毎に祓う祝詞が「大祓詞(おおはらえことば)」です

 大宝律令によって定められたこの行事は
 朱雀門前の広場に親王、大臣・官僚が集い
 大祓詞を読み上の罪や穢れを祓ったもので、
 藤原京の時代より続く伝統の行事であるようです。

春日大社では、「大祓詞を唱える会」が開催され、参加してきました

神職の方から、大祓の意味や作法などを説明して頂き、参加者で「大祓詞」
を練習いたします
練習しながら・・・仏教で言うところの、「般若心経」みたい?

千早(ちはや)を受け取り、肩に掛ける事で、気持ちが引き締まります
だって約100名の参加者が全員、千早を着けて移動してると
目立ちます。一般の方達に注目されますから。

人形(ひとかた)に切り抜いた和紙に生年月日・氏名を記入し
水谷川に流します。



その後、若宮神社の神楽殿、ご本殿前の御廊に上がらせて頂いて、
その場所でも大祓詞を奏上します

普段、お参りに行っても外から見るだけの場所。
特にご本殿の近くまで立ち入る事ができるだけでも、嬉しいことです

二の鳥居近くの祓戸神社(はらえど)前に設置された茅の輪



3時から大祓式が執り行われます
ちょうど、日曜日と重なり、約100名の参加者に加えて、
一般の方達も多数参列されます
大祓式に興味の無い方もお参りされますので、参道の通り道を
明ける為、神主さん「皆さん、三尺お下がり下さい~」
ここで笑いがおこりますが・・・
参列してる人達、疑問に思わず、1メートル下がります。
神社ではまだ、尺貫法を使っているのですね。
また、その意味がわかる人達にもおどろき!

その後、直会殿に場所を移し、御巫(みかんこ・巫女の事)さんの神楽を
見せていただき、その後解散。

日々の穢れや罪はこんな事では贖うことはできませんが、古くから
執り行われている、お祭りに参加する事で、「気持ち」や「意識」を
持てたらいいな、といつも思っています

春日大社・菖蒲祭

2013-05-06 20:20:46 | 春日大社
5月5日は、春日大社で菖蒲祭が執り行われます

お祭りは10時から、約1時間



本殿の様子はほとんど拝見する事ができませんが、
時々、南都楽所による雅楽が演奏されます



11時からは、舞楽「蘭陵王(らんりょうおう)」が奉納。
美青年だった王が戦地に赴く時、恐ろしい仮面をつけて軍を指揮し、
その勝利の喜びを表現した舞と伝えられています。



若宮様でもお祭が行われ、巫女さまが御神楽を舞われます
奉納舞楽が終わると、すぐ若宮様へ。
可愛らしい清楚な巫女様でした。







午後1時からは、春日大社・神苑で万葉雅楽会が行われます。

春日祭(申祭)

2013-03-23 17:12:31 | 春日大社
3月13日は春日祭が行われます

天皇陛下のご名代である勅使が宮中より派遣され、
国家の安泰と国民の繁栄を祈願する勅祭です
京都の葵(あおい)祭、滋賀の石清水(いわしみず)祭と並ぶ三大勅祭の
一つです
関係者以外、非公開なのですが、華麗な行列は拝見できます

今年は遠くから知人がお水取り見物に来て下さり、「春日祭」も見たい!
とリクエストがあったので、出かけることが出来ました

春日大社二の鳥居前に9時前に待ち合わせ
ちょうど、神職の方々の行列を見ることが出来ました



天皇陛下の勅使ご一行は10時頃、ここを歩かれます
その間、玉砂利絨毯を整えたりされていますが、早速鹿が座り込みます
他に場所あると思うのですが、この特別な道が好きみたい。





いよいよ、勅使ご一行の行列





真ん中の黒い衣装が勅使の方



二の鳥居をくぐり、左手の祓戸神社でお払いを受けられ
着到殿での儀式後、回廊内に入って行かれます。
一般の人が見られるのは、残念ながらここまで。
この後、回廊内の建物でいろいろと重要な神事が行われます。

今年の勅使の方、藤原氏一族の方では無いので、南門を通られて・・・
お付きの方2名は藤原氏一族の方なので、一族専用の門から入られます。





午後1時までは、南門から先は拝観できません




2013 春日の大とんど

2013-01-27 14:49:16 | 春日大社
若草山焼きが行われる1月の第4土曜日
春日大社境内・飛火野では、大とんどが行われます
古いお札、お守り、お正月の注連飾りなどをお焚き上げをして下さいます

点火に先立って
2時からお祭りが始まります





5mx5m、高さ3mの火炉
大迫力です。 風下には消防車3台、消防士さんが待機。
春日大社の御神火を戴いて点火します



2時から夜7時頃まで、燃え続けています。
いつも「そんなに燃やす物あるの?」と疑問なのですが
次から次へとトラックで運び込まれて来て、注連縄などを持って来られる方も
途切れることなく・・

私の近所も昨年まで「とんど」がありましたが、降灰などの苦情の為
今年から無くなりました。(寂しい事です)
お正月飾りなどをゴミに出すのは忍びなく、持参いたしました。

昨年までは朝から行われていましたが、今年から時間が変わり
山焼き見物にはタイミング良くなり、嬉しいです。

とんどの火にあたると、一年間無病息災で過ごせる、といわれています
今年も御神火を通して神様のお力を戴く事ができました


春日大社境内で良く見かける子鹿ちゃん
とってもちっちゃい!(柴犬くらいの大きさ)
産まれて2ヶ月くらいのサイズでしょうか?
寒い冬、大丈夫?と心配でしたが、同じ場所で何度も見かけます。
仲間に守られてるのでしょうね。



カメラにチュッ!してくれました♪





春日大社*明治祭

2012-11-06 17:29:57 | 春日大社
11月3日、文化の日は明治天皇の誕生日です
春日大社では「明治祭」が行われます



雅楽の演奏の前や合間、火鉢の炭で笙を暖めています
笙は湿っていると良い音が出ないとの事。
笙を暖める、この仕草がとても好きです



本殿前の林檎の庭で、舞楽 「胡飲酒(こんじゅ)」が奉納されます
胡国の人がお酒に酔った姿を舞にしたといわれています
縦横無尽に動き回る姿から、酔っ払い?に見えてくるのです



午前10時から、明治祭が執り行われ、舞楽が始まったのは10時40分頃
その頃には、大勢の見物客で賑わっていました

午後から万葉植物園で行われる「万葉雅楽会」へ席を移します


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鹿の角切り

2012-10-08 15:41:19 | 春日大社
春日大社・鹿苑で奈良の秋の風物詩「鹿の角切り」神事が行われています
久しぶりに見学に出かけました

毎日、神事が執り行なわれます
この行事の為の特別な祝詞が奏上されています



これから何が起こるか、知らないで、のんびりとした鹿達



麻酔など使わず、古式に則り、はちまきに、はっぴ姿の勢子(せこ)さんが
「十字」や「だんぴ」とよばれる捕獲道具を使い
荒々しく走りまわる鹿の角めがけて『なわ』をかけます。

春日大社の神官が鹿に水を飲ませると、それまで暴れていた鹿が
大人しくなり、角を切り落とします





司会進行役の方はサービス満点でたのしく見物できました
角切りの歴史や由来、使う道具を丁寧に説明して下さり、笑いも心得て。

例えば・・・捕まりたくない鹿は逃げ回ります
なかなか捕獲できません

見物の男の子「頑張れ~」
進行役   「それは、鹿に対してですか?勢子さんにですか?」 
男の子   「鹿~!!」
会場に笑いが起こります。

神官が角を切ろうとすると
女の子の声 「角、切らないで!お願い!!」
進行役   「そんな訳には参りません」
女の子   「嫌い~!!」
一同爆笑!

子供の頃、見た記憶がありますが、最近はエンターテインメント性が強く
観光を意識した内容になっているようです


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春日大社*朝のお参り

2012-09-29 21:11:47 | 春日大社
春日大社の神職さんの毎朝の行事を「朝拝」といいます
これに一般の参拝者も参加できるのです。
平城遷都1300年を記念して一般参加できるようになりましたが、
東日本大震災、また県南部・和歌山県水害の復興祈願の
「萬度祓」となって、「大祓詞(おおはらえのことば)」が、
ほぼ毎朝唱えられています

参拝所(弊殿・舞殿)の左横の直会殿(なおらいでん)で行われます



開始は9時から、となっていますが、その日によって早く始まりますので
8時45分には本殿前に到着しておくと良いようです。

何度来ても祝詞は難しく、ちゃんと読めません
古事記に登場する神様の名前や言葉が多く、少しは理解できるようには
なりましたが・・・

その後、境内にある摂社、末社を神主さんとお参りして、ご由緒・建物の意味
や見方などをご説明いただきます。
正式な参拝の方法も教わりました。
今まで型通りに、「2礼・2拍手・1礼」をしていましたが、気持ちを込めると
自然に動作が繋がります。不思議。

ご案内してくださる神主さんによってお話の内容が違い、何度も参加する
楽しみがあります


猿沢池では采女祭りの準備が進んでいます
(毎年、中秋の名月の夜に行われます)





台風接近の為、神事以外の中止が決まったそうです
この日に向けて準備を進めて来られた関係者の方達、とても
残念だとお察しいたします


また、観月会もあちこちで予定されています
こんな日に台風・・・本当に残念・・・

神主さんの案内で・・・

2012-08-20 14:31:06 | 春日大社
早朝、平城京でツバメのネグラ立ちを見届けた後、春日大社で行われている
神主さんの案内で境内を散策する朝のお参りに参加しました

4~10月(7月を除く)の毎土・日曜・祝日の午前6時半から
神主の案内で約1時間にわたり
境内を散策するという企画が行われています。

これは奈良で宿泊された観光客の皆さんに、朝食前の時間に
参加していただくのが目的との事ですが、地元の私達でも充分
楽しくて、毎年参加しています
案内してくださる神主さんが違うと、お話の内容が全然違って、
参加する度、春日大社の奥深さを感じます

お盆休みの期間ということもあって、約30人ほどの参加でした




途中、飛火野では鹿と遊び・・・
オス鹿は角が立派で、鹿の子模様もきれいで、鹿が一番美しい
季節かもしれません

8時前に解散。
まだまだ。早朝ですね!




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春日大社の藤

2012-05-08 20:44:37 | 春日大社
藤原一族の氏神である春日大社のシンボルは藤の花
藤の名所は数多く有りますが・・・身びいきと言われても
ここの藤の美しさは随一!

今年は春先の寒さのせいで、早咲きの藤と通常の藤が同時に
咲いたそうです

人も蜂も美しい花と芳しい香りに誘われて・・・
雅楽の演奏、舞楽の舞、充実した一日でした。








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