風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

「生きて、愛して、死ぬ」

2020年07月10日 | 愛犬ポポ


この5月、片付けをしていたら出てきた新聞の切り抜き。
「生きて、愛して、死ぬ」という見出しのこの記事は、歌人の小島ゆかり氏が『ハラスのいた日々』について書いたもの。

私は日ごろ、新聞記事を切り抜いて保存しておくということをまめにするほうではないため、いつの記事だったのかということすらメモしていなかった。
気になって、ネットで調べたところ、静岡新聞に2008年の夏ごろ 掲載されたよう。
2008年というと、ポポとの生活が4年目のころ。
犬との暮らしについて思うところがあって切り抜いたのかもしれないけれど、当時はこの本を読もうという気持ちに至らず、そのままファイルに挟み、段ボールに入れたままだった。

しまい込んだ箱の中から、この記事を見つけたとき、読んでみたくなり、図書館で借りた。
ページをめくっていくごとに、きっと辛くなるだろうし、泣いてしまうだろうし、と思いつつ……。



途中、やっぱり何度か読み進むのが辛くなり、結局、2週間という貸し出し期間に読み切れず……というか、ハラスと別れたくないというブレーキがかかり、期限を延長し、じっくりとひと月かけて読んだ。

ポポは今日、16歳の誕生日を迎えた。

(生後2ヵ月ごろのポポ)


犬の16歳は、人間の年齢に換算すると80歳くらいだそう。
近ごろは寝ている時間が以前よりさらに長くなってきた。
夏には冷房をかけていても より涼しい場所を見つけてはヘソ天で寝ていたのに、3年ほど前からは身を守るように丸くなって眠るようになった。



『ハラスのいた日々』の著者は、ハラスとの暮らしを始めたとき47歳で、奥さんは44歳だったそうだ。
私たち夫婦も同じくらいの年齢でポポと暮らし始めた。
ポポとの暮らしが16年目になる今年、偶然 出てきた新聞記事により、この本を手にできて良かった。
”犬とともに老いる”という心情は、いまの私にすっと入ってくる。
小島ゆかりさんのこの書評とともに、私も今後、読み返したくなる一冊だと思う……切なくなりながらも。

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