風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

一乗寺の鐘

2005年12月31日 | 静岡
あと3時間ほどで2005年が終ります。
いつもの年なら、私はこの時間はおせち料理を作っているのですが、
今日は夕方までに作り終え、紅白歌合戦のテレビ画面とパソコンの画面の両方を見ています。
毎年恒例の夫の手打ち蕎麦も食べました。
今までで一番美味しかったように思います。
年に一度の蕎麦打ちながら、回数を重ねるごとに腕が上がってきたと、
本人も大満足の様子。
「いい締めくくりができた」と言っていました。



今の住まいに移って3年、大晦日になると庵原に住んでいたころの年越しを思い出します。
紅白歌合戦を見終わると、その年最後のお風呂であったまりながら、
一乗寺の除夜の鐘に耳をすまし、一年を振り返ったものでした。



庵原の街に厳かに響く鐘の音。
今の場所に音は届いてこないけれど、あのころのように心を静めながらこの一年を送り、
新たな年を迎えたいと思います。

2006年がよい年でありますように。
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アメリカデイゴ

2005年12月30日 | 清水ともゑ帳
夏の間、真っ赤な花をいっぱい咲かせて、道行く人を楽しませてくれたアメリカデイゴの木。
葉も花もすっかり落ちて、今は幹だけとなりました。
私はこの姿も好き。
なんというか…力強く見えて、元気がわいてくるから。
ずっと見ていると、おやおや何かが出てきました。

左から二番目と三番目の枝。
キリンが首を伸ばして、高い木の葉っぱを食んでいる姿に見えました。



見る角度をちょっと変えたら、幹の丸い隙間と太陽が重なりました。
木の魂が陽だまりにすっぽり包まれた感じ。


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ちぢみほうれん草

2005年12月26日 | 食べもの帳
先日、スーパーで「ちぢみほうれん草」というのを見つけました。
産地を見ると、群馬県や茨城県です。
私は、今まで見たことがなかったこの野菜に興味がわき、食べてみたくなりました。
呼び名は他に「ちぢれほうれん草」とも言われているようです。
店頭のPOPには、「甘みがあり、栄養価が高く、この時期だけの季節限定」と書かれていました。
葉っぱは肉厚ですが柔らかく、その名のとおり、ちぢれています。
見た目を何に例えたらいいんだろうと、いろいろ考えてみたけれど、
どれも当てはまらず、やっぱり写真はこんなときに便利。
葉っぱの広がり方が、根元の赤い部分を中心に、水平に広がっています。

食べてみたら確かに甘みがあり、味が濃いです。
子供のころに食べていたほうれん草の味を思い出しました。
…とはいえ、私はそんなほうれん草の味が、小学校高学年になるまで苦手でした。
好きになったのは、初めての調理実習で作ったほうれん草のソテーが、
おいしくできたのがきっかけです。

野菜で「季節限定」ということは、「旬のもの」で体にいいってことで、
その上、おいしいなんて…と、すっかりはまってしまいました。
お味噌汁に油揚げと一緒に入れたり、サッと炒めてイタリアンドレッシングでサラダにしたのもいけました。
明日の朝は、胡麻和えにしようっと。

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藤枝で……

2005年12月23日 | 清水ともゑ帳
今朝も冷え込みました。
今日は、清水から約30km西にある藤枝市へ、もろもろの用事で出かけました。
まず、義父のお墓参り、次に愛犬ポポが生まれたブリーダーさんのところで、
ポポのシャンプーと爪切り、そして、酒造屋さんへ進物の買い物と。

昨日、清水の平野部では風花が舞いましたが、雪が積もるほどではありませんでした。
藤枝の酒造店の近くまで来たら、あちこちに雪が残っていて、路面が凍結している部分もありました。
酒造店には、新酒が出来たことを告げる、杉玉が下がっています。



進物用の新酒と合わせて、自分たちが飲むための一升瓶も買っちゃいました。
そして、この店ならではの、クリーミーな酒粕も……。

行きがけにブリーダーさんのところへポポを預けたので、帰りに寄りました。
すると、お正月用ということで、絞りの髪飾りをつけてもらってありました。
今までこのようなことがなかったので、うれしくなって親バカ全開でした。
このままの状態でお正月を迎えられれば…と思いましたが、
やっぱりわずらわしいのか前足で取ってしまいました。
予想はしてたけど…早すぎる。

夕飯に、知人からいただいた辛味大根をすりおろして、
蕎麦と一緒に食べたらとっても美味。
大根の辛味と蕎麦、新酒の相性のいいことったらほんとに!

お酒を飲み満腹で、眠くなってしまったポポ父さんが
ソファでうたた寝を始めると、ポポも寄り添って親娘でぐっすり…



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Spoon Rest

2005年12月20日 | 清水ともゑ帳
ずっと欲しかったものの一つに、「お玉置き」がある。
よくあるタイプは縦型のものだけれど、私にとってはこれがどうも使いにくい。
できれば、調理の途中にサッと寝かせて、また、サッと手に取れるものが欲しかった。
姪夫婦がシアトルへ出かけた折に、私が理想とするお玉置きを買ってきてくれ、
先日、東京で会ったときにもらってきた。



日本にはなぜこのタイプのものがないんだろうと姪に言うと、
それは、キッチンの広さの問題じゃないのかなと言っていた。
そっかぁ、なるほど。
欧米のキッチンは一般的に広々しているから、
面積をとる横置きタイプのものでも作業に支障はなさそうだ。
うちのキッチンは狭いけれども、それでも私は横置きがいい。



思いがけずうれしかったのは、このお玉置きが18/8ステンレス製であること。
私は、この素材にこだわっている。
約18%のクロムと約8%のニッケルを含んだこの金属の割合は、
ひときわ丈夫で傷がつきにくく、サビに強いのだそうだ。
なので、我が家の調理器具はこのステンレス鋼が多い。

「お玉置き」は英語ではなんていうんだろうと思ったら、
「Spoon Rest」と書いてあった。



…で、SpoonがRestするとこんな感じ。

「お玉置き」と口にするたび、そのあとに「ヒロシ」と続けたくなってしまう。
『ロッテ歌のアルバム』をよく観ていた。
日曜日に放映していた歌番組。
司会は玉置宏さん。
学校がRestする日の楽しみだったっけ。

念願のお玉置きをガスレンジの脇に添え、料理もまた楽しくなった。


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外苑前から品川まで

2005年12月14日 | 清水ともゑ帳
東京へ出かけるというだけで緊張し、一昨日も昨夜もほとんど眠れず、二日続けて寝不足でした。
今日の用事は南青山で午前10時からの予定でしたが、少し余裕をもって、朝7時前に家を出ました。


JR清水駅                      清水駅からの富士山

先方の会社へは、東京メトロ銀座線を外苑前で降り、4番出口と聞いていました。
私はどんな路線も東京駅に乗り入れていると信じ込んでいたので、
銀座線も東京駅からすぐ乗れるものだと思っていたら、違うのですね。
昨夜になって、そうではないことを知りました。
以前、青山学院の近くまで行ったときのように、まずは丸の内線に乗り、
赤坂見附で銀座線に乗り換えればいいのだとわかりました。
少しほっとしたものの、深い眠りにはつけませんでした。

都内の路線図を見ていると、地図が苦手な私はクラクラしそう。
こんなに複雑に張り巡らされた数々の電車を、道行く人々はらくらく乗りこなしているように見えます。


ベルコモンズ                    表参道

所用を済ませたあと、しばらく表参道付近を散策。
その後、都内に住む姪と待ち合わせ、丸ビルの35階でランチをとりました。
ここでも私はすごく勘違いしていて、丸ビルとは大阪梅田のマルビルと同じような円柱形を想像していました。
二重橋前駅で姪と会っていなかったら、私は丸いビルを探していたことと思います。


丸ビルのツリー

品川まで移動し、姪のだんなさんとも合流。
エプソン品川アクアスタジアムへ。
イルカショーを見たり、銀河鉄道999に乗ったり…。
すごく楽しんできました。
ほどよい疲れと寝不足のせいか、帰りの新幹線ではもうグーグーでした。

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リリアンの道

2005年12月12日 | 静岡
小学生のころから中学2年生まで住んでいた清水区下野。
この道を歩くのは、30年ぶりくらい。
小学生のころ、女の子の間ではリリアンという編み物がはやっていて、そのリリアンをしながら登下校した道。
新しい家が増えたけれど、道はほとんど当時のまま。
そして、なぜか匂いも同じだった。
気のせいかなと思いつつ、何度も鼻をクンクンさせたけど、やっぱりあのころの木や草の懐かしい匂いがした。




このあたりに私が通っていた飯田小学校近くの交差点があり、
17年前、新婚生活をスタートさせ2年間住んでいた家もこの付近にある。
通称山原新道の通り沿いには店が多く、下野の中でも昔からにぎわいがあったように思う。




毎朝この横断歩道を渡るとき、いつもおじさんが立っていて、
生徒一人一人に「おはよう!」と声をかけてくれた。
先生でもなくPTA関係者でもなく、ガードマンでもないそのおじさんが誰なのか、
私はとうとうわからずじまいだった。
とても温厚そうなそのおじさんは、地域の子どものためにそこにいてくれたのかもしれない。
通学路の押しボタン式信号機ってカワイイ。
ねっ、トラさん。


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写真足し算

2005年12月09日 | 静岡
先日、裾野まで白くなっていた富士山ですが、少し雪が融けたようです。



解体が進むビル。
クレーンの姿が見えます。
夕方にはビルの周りに足場が組まれていました。



…で、二つを足すとこんな感じの風景なのです。



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ウーワーレー

2005年12月05日 | 清水ともゑ帳
3つ年下の友人と昔話をしていたら、彼女が、
「ねぇねぇ、子どものときさぁ、男の子っちって、ウーワーレーって言わないっけ?」
ときいてきた。
「そうそう、よく言ってたよねぇ」と懐かしくなって、二人で「ウーワーレー」の話に花が咲いた。

「ウーワーレー」というのは例えば、先生がいきなり「抜き打ちテストをやる」
なんて言い出だしたときのリアクションに使っていた。
今の男の子言葉でいうと、「マジかよ~」って感じなのかな。
アクセントは、最初の「ウー」において「ワー」「レー」の順に弱く言う。
嫌いなマラソン大会が雨で流れるかも…って思っていたのに、
予定どおりやることになったときなども、私たち女子は、
「ウーワー、マラソンやるんだって」というふうに使っていた。

この「ウーワーレー」は私が住んでいたごく一部の地域の言葉なのか、
静岡で多く使われていたのかはよくわからない。
10代の甥っ子たちの口から聞いたことがないので、今では使われていないと思う。

今夜、冷蔵庫に置いてあった芋切り干しを食べようとしたら、
青かびが出ていたのでショック!
そうだ、こんなときもウーワーレーだ、と久しぶりに口にしてみた。

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今朝、6時43分の富士山。
出勤の途中、標高1000メートルほどの竜爪山(りゅうそうざん)にも雪がまだらに残っているのが見えた。


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寒(さむ)DAY

2005年12月04日 | 静岡
いつもと同じ朝8時半すぎにこの道を通る。
曇っていることと日曜日であるのとで、1時間くらい時間が早い気がする。
少し暗くて人も車も少なく、閑散としている。



電車で新清水駅から新静岡駅まで出る。
新静岡センターの地下からバスターミナルへの階段を上り、
いつもどおりこのビルを見上げる。
「うう、さむ」
今朝は寒い。
寒い日曜日だから、「SAMDAY」な~んちゃってね。
寒気の中に立つビルのてっぺんは、いつもよりキリッと鋭角に感じた。



若いころ、働いていたことのあるビルを見る。
この角度から眺めたことはなかったなぁと思う。
当時はまだ公社だった。
信号がいつもより明るく際立って見える。



天神屋のおばあちゃんの看板が、あったかく思えた。
「いってらっしゃい」と声をかけてくれるような。
歳末商戦たけなわ、日曜日の今日、仕事はかなり忙しくなりそう。
さぁ、がんばって行ってこようっと。


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ガス点検さまさま

2005年12月03日 | 清水ともゑ帳
始めてみれば、たいして時間がかかることではなかった。
ずっと気になっていたガスレンジ周りのそうじ。

先日、ガス器具の設備点検があるというので、
追い詰められたようにそうじにとりかかった。
そのままの状態で業者さんがこれを見たら、
絶句して仕事を忘れてしまうのではないかと思うほど汚れていた。
明日やろう、明日やろう…と毎日後回しにしていた。
キッチンに立つたび、食べ物のカスや油汚れが目に入り、
それが少しずつ自分のストレスにつながっていることにも気がついていながら、
見て見ぬふりをしていた。

点検の前日までにきれいにしておこうと思っていたのに、
お尻に火がつかないと行動を起こさない私は、
結局、当日の朝、少しばかり早起きして取りかかった。
ゴトクもちゃんと磨き、ものの30分ほどできれいになった。
それだけのことなのに、なぜこうも億劫になってしまうんだろう。
ぐうたらな私のこと、点検がなかったら、
来年まで持ち越していたかもしれない。
大掃除の季節、「さまさま」とつけたいくらいに、
今回の点検はありがたかった。


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おついたち

2005年12月02日 | 清水ともゑ帳
「お一日(ついたち)に新しいものを使い始めると縁起がいい」
と、聞いたことがある。
それで、昨日は、歯ブラシを新しいものに取り替えた。



私は「好きな食べ物を最後まで残す派」なので、
4本1組の歯ブラシも好きな色を残しながら使ってきた。
一昨日まで、ピンクとオレンジの2本が残っていた。
洗面所の棚には、手前にピンク、その奥にオレンジを置いていた。



取り出しやすいピンクに手を伸ばしたものの、
オレンジが私を呼んでいるような気がしてならなかった。
せっかく縁起をかつぐのなら、直感を信じた方がいいような気がして、
オレンジ色の柄の歯ブラシを使うことにした。

先月は気持ちが低迷していた。
オレンジ色の歯ブラシで、機運が上がることを期待している。
夢の開花に向けて。



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JAしみずのバラ。
11月27日(日)に開催されたJAまつりで、バラの香りと美しさを堪能してきました。



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この時期は…

2005年12月01日 | 清水ともゑ帳
今日はビン・缶の収集日。
夏の間の我が家は、ビールや発泡酒のアルミ缶ばかりで、
かさは大きいけど重さはそれほどでもなかった。
でも、今朝は量もさることながら、重かった。
ゴミ収集場所まで運び、ネットやコンテナーに分別してきた。
この時期、いろいろな種類のお酒を飲みたくなり、
ビンの量が多くなってしまうのだ。

温かいものが恋しくなると、まずはウィスキーのお湯割りを一杯飲みたくなる。
数年前、初冬の山頂で飲んだウィスキーのお湯割りが、
まさしく五臓六腑に染みわたるという感じだった。
体が温まり、山登りの疲労がほどよくやわらいだものだ。
その後、夫も私もウィスキーはお湯割り派となった。
家計が許す限りの二人の好みは、サントリーの「膳」。
近ごろ、兄弟分みたいな「膳○」(ぜんまる)というのが発売され、
交互に飲んでいる。

11月中旬、ボジョレーヌーボーが解禁になると、しばらくはワインばかり飲む。
今年も解禁を待ちわびて買いに走った。
7年前、結婚10周年の記念にフレンチレストランに出かけたとき、
その店おすすめのボジョレーヌーボーがあまりにもおいしかったので、
以来、解禁日が楽しみになった。
この時期、冷蔵庫にはチーズが欠かせなくなる。

そして、新酒が出回るころになると、今度は日本酒。
夫は熱燗で、私は冷かロックで飲む。

先日、なんとなくラベルに引かれて飲んだ辛口の日本酒がおいしかった。
新潟県の菊水酒造の「菊水の辛口」というそのままのネーミング。
もう一度、飲んでみたいとその店へ行ったけれど、品切れ状態が続いていた。
今夜、私が仕事から帰ると、な、なんとそのお酒がキッチンに置いてあった。
夫が他の店で見つけ、買ってきたという。

来月も再来月も、しばらくはビンがいっぱいたまってしまいそうだ。


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