風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

「好き」に一生懸命

2005年04月04日 | 清水ともゑ帳
先週は結局、NHKの朝ドラ「ファイト」にはまりっぱなしの1週間でした。
朝昼だけでは物足りず、土曜日にはBSで1週間分まとめての放映まで見てしまいました。
ヒロインの優(本仮屋ユイカ)は、母親の反対を押し切って、ソフトボールの強い高校に進学しました。
そんな娘を見て、酒井法子扮する母、亜沙子がいうのです。
「親の反対を押し切ってまでしたい好きなことがあるっていいことじゃない。あたしにはそういうものがなかったから」と。
そして、ソフトボールに打ち込む娘を応援しているのです。
また、亜沙子は友人の琴子(川原亜矢子)もうらやましいのです。
「好きなことが仕事になるっていいわね」と。
私は、好きなことがなかなか見つけられずいた亜沙子に自分を重ね合わせ、ヒロイン優みたいに好きなことに一生懸命であることの大切さを思うのです。

20年前、私にはとても好きでやってみたいことがありました。
それを、ある女性に打ち明けたとき、「そんな夢みたいこと、うまくいくとしても一握りの人だけよ」と言われました。
当時、彼女はたぶん40代、新聞記者で人生経験も豊かであるようでした。
そういう人に一笑に付されると、なるほど自分の言っていることは荒唐無稽だと思い、「好きなこと」はあきらめ忘れようとしました。
きっとそのときの気持ちは、休火山のように長い間、心の奥底でくすぶっていたのだと思います。
3年前、あることをきっかけに、もう一度、チャレンジしてみようという気持ちが噴出しました。
たくさんの想いにかられました。

20年前のあの日、自身のことを「一握りの側」とか「その他大勢の側」とか、そんな位置でしか考えることができなかった自分。
あの一言に振り回される程度の決意しか持っていなかった自分。
私はいつだって、アクセルを踏みつつ、ブレーキも一緒に踏んでいる。
まだ何もしてないうちから、何に臆病になっているんだろう。
ただただ「好きなこと」に一生懸命になればいいだけのことだったんじゃないか。
がんばれば、結果はあとからついてくる。

あれから丸3年経ち今月で4年目に入るにあたり、新たな決意をしています。
今いる場所で、今ある状況の中で、精一杯突っ走っていこうと。
今度こそ「好き」をちゃんと握り締め、最後まで手放さないように。

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