風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

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2005年04月10日 | 清水ともゑ帳
5~6年前のことです。
昼のバラエティ番組「笑っていいとも!」が放送されている、新宿アルタへ行きました。
この番組の中で、お笑いコンビの極楽トンボが受け持っているコーナー「ビフォア・アフター」のオーディションを受けるためです。
これは、参加者の過去と現在との比較をして楽しもうというものです。
例えば、すごくやせた、すごく太った、ひょろひょろの人が筋骨隆々に、ニューハーフになったなどです。

私は幼いころから20歳過ぎまでの間、長い肥満歴がありました。
ダイエットに取り組んで現在の標準のサイズになったわけではないんです。
しばらくぶりに人と会うとき、待ち合わせ場所で私がすぐ近くにいたのに、あまりの変わりようで気付かなかったと言われ、私自身も自分の変化を知りました。
それほどに変化しているのなら、過去の写真を持ってオーディションに出てみようと思ったわけです。

その日、アルタに着くと、もう数人の人が列を作っていました。
そこには椅子があるわけではなく、オーディションが始まるまで、非常階段の隅に、1列に立って並びます。
待ち時間にプロフィール用紙にいろいろ書き込みをします。
そして、カメラマンが順番にポラロイドで写真を撮り、記入の終わった用紙に貼り付けていくのです。
写真の色が出てくるまでが長く感じました。
出来上がりを見てビックリ。
自分だけれど自分じゃないような、いい仕上がりなのです。
スタジオ裏の薄暗い非常階段で、フラッシュ一つで撮ったと思われないようなものなのです。
精一杯化粧して着飾った結婚式の写真でも、こんなにいいのはなかったのに、と思いました。
(そんなことを言うと、撮影してくださったスタジオの方に申し訳ないのですが…)
その写真、持ち帰りたかったのですが、それはかないませんでした。
…で、オーディションの結果はというと、テレビ出演ならずでした。
帰宅すると、何も知らなかった夫に、
「お前さぁ、いい年して、そんなばかばかしいことするために、わざわざ新幹線で行ったのか」
と、言われました。

最近、自分のプロフィールやそれに添付する写真が必要になることがありました。
それで、あのときのおバカな自分を思い出しました。

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