NPO法人 こころとからだの総合教育 育夢学園通信
発行日 2007年5月1日(火) 発行・文責 理事長 長坂徳久
これは、新作。今日発行した通信です。
【天才作家・楠原廉!】
育夢学園・土曜スクールの国語で次のような問題を出しました。
(指示①)
「わたし」「本」・・この、二つの単語を使って文を作りなさい。
(回答例)
わたしは、本が好きです。
わたしは、本を読みます。
わたしは、本を買いました。
(指示②)
「わたし」「本」「テレビ」・・この三つの単語を使って文を作りなさい。
(回答例)
わたしは、テレビの上に本を置いた。
わたしは、本を読みながら、テレビを見ています。
(指示③)
「わたし」「本」「テレビ」「コーヒー」「えんぴつ」「インド」・・この単語をすべて使って、文章を作りなさい。二つや三つの文になってもいいです。誰が一番短く書けるかな? 短く書けた人が上手に書けた人です。
みなさんなら、どう書きますか? また先を読む前にお子さんに書かせてみてください。
(生徒たちの回答)
「わたしは、本の絵を紙にえんぴつで書きました。そのあと、つかれたので、テレビを見ながら、インドコーヒーを飲みました。」(5年・女子)
「わたしは、テレビの上においてあった本をコーヒーのなかに落としてしまいました。インドでえんぴつをかいました。」(4年・男子)
「わたしは、テレビをみながら本をよみます。インドでいすにすわってえんぴつで文章を書きながらコーヒーをのむ。」(2年・男子)
「わたしはインドで本をよんでコーヒーをのみながらテレビを見てからえんぴつで漢字をかきました。」(3年・男子)
「わたしはインドでコーヒーと本とえんぴつとテレビを買いました。」(6年・女子)
「わたしは、インドの話をしているテレビの上の本を読んでいます。母はコーヒーを飲みながら、えんぴつで何か書いています。」(6年・女子)
「わたしはインドコーヒーをのみながら、テレビと本の絵をえんぴつで書きました。」(6年・男子)
「わたしは、コーヒーを飲みながら本を読んでテレビをみたら、インド人がえんぴつを食べていた。」(4年・男子)
「わたしは、本とテレビとえんぴつよりインドのコーヒーだいすき。」(2年・男子)
秀逸だったのは、廉くん(6年)の次の文。
インドコーヒーと本とテレビとえんぴつがあれば、わたしはじゅうぶん。
あえて、解説はしません! 廉くんは作文教室に来ていますが、それ以上に本人の感性の賜物でしょうね。
短く書くためには、これらの指示語を関連付けながら、論理的に破綻することなく、不自然でない文を書かなくてはいけません。
つまり、このような訓練をしてくということで、自分の言いたいことを端的にかつ的確に、論理を外さず相手に伝えることができるという能力が身についていきます。これは、フィンランドメソッドの一つです。
※フィンランドメソッド・・フィンランドの子どもたちが今世界で一番教育レベルが高いと言われています。競争でもない、ゆとりでもない、詰め込みでもない、放任でもない・・本当の教育だといわれています。
※インドコーヒー・・子どもたちの造語。わいわい言いながらやっていたので、お互いに話をしたのかもしれませんし、廉君の作品を途中で黒板に書いたので、それを参考にしたのかもしれません。
※えんぴつを食べました・・長坂が例としてそんなことを言ったからでしょう。(笑)
発行日 2007年5月1日(火) 発行・文責 理事長 長坂徳久
これは、新作。今日発行した通信です。
【天才作家・楠原廉!】
育夢学園・土曜スクールの国語で次のような問題を出しました。
(指示①)
「わたし」「本」・・この、二つの単語を使って文を作りなさい。
(回答例)
わたしは、本が好きです。
わたしは、本を読みます。
わたしは、本を買いました。
(指示②)
「わたし」「本」「テレビ」・・この三つの単語を使って文を作りなさい。
(回答例)
わたしは、テレビの上に本を置いた。
わたしは、本を読みながら、テレビを見ています。
(指示③)
「わたし」「本」「テレビ」「コーヒー」「えんぴつ」「インド」・・この単語をすべて使って、文章を作りなさい。二つや三つの文になってもいいです。誰が一番短く書けるかな? 短く書けた人が上手に書けた人です。
みなさんなら、どう書きますか? また先を読む前にお子さんに書かせてみてください。
(生徒たちの回答)
「わたしは、本の絵を紙にえんぴつで書きました。そのあと、つかれたので、テレビを見ながら、インドコーヒーを飲みました。」(5年・女子)
「わたしは、テレビの上においてあった本をコーヒーのなかに落としてしまいました。インドでえんぴつをかいました。」(4年・男子)
「わたしは、テレビをみながら本をよみます。インドでいすにすわってえんぴつで文章を書きながらコーヒーをのむ。」(2年・男子)
「わたしはインドで本をよんでコーヒーをのみながらテレビを見てからえんぴつで漢字をかきました。」(3年・男子)
「わたしはインドでコーヒーと本とえんぴつとテレビを買いました。」(6年・女子)
「わたしは、インドの話をしているテレビの上の本を読んでいます。母はコーヒーを飲みながら、えんぴつで何か書いています。」(6年・女子)
「わたしはインドコーヒーをのみながら、テレビと本の絵をえんぴつで書きました。」(6年・男子)
「わたしは、コーヒーを飲みながら本を読んでテレビをみたら、インド人がえんぴつを食べていた。」(4年・男子)
「わたしは、本とテレビとえんぴつよりインドのコーヒーだいすき。」(2年・男子)
秀逸だったのは、廉くん(6年)の次の文。
インドコーヒーと本とテレビとえんぴつがあれば、わたしはじゅうぶん。
あえて、解説はしません! 廉くんは作文教室に来ていますが、それ以上に本人の感性の賜物でしょうね。
短く書くためには、これらの指示語を関連付けながら、論理的に破綻することなく、不自然でない文を書かなくてはいけません。
つまり、このような訓練をしてくということで、自分の言いたいことを端的にかつ的確に、論理を外さず相手に伝えることができるという能力が身についていきます。これは、フィンランドメソッドの一つです。
※フィンランドメソッド・・フィンランドの子どもたちが今世界で一番教育レベルが高いと言われています。競争でもない、ゆとりでもない、詰め込みでもない、放任でもない・・本当の教育だといわれています。
※インドコーヒー・・子どもたちの造語。わいわい言いながらやっていたので、お互いに話をしたのかもしれませんし、廉君の作品を途中で黒板に書いたので、それを参考にしたのかもしれません。
※えんぴつを食べました・・長坂が例としてそんなことを言ったからでしょう。(笑)