ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

ファイナリスト、保護者へ送ったメール

2007年10月31日 01時02分20秒 | 少林寺拳法(ライフワーク)
長坂です。稽古の近況です。

①小学生団体について。

 発表の部であり、順位はでません。ラウンドも二つに分かれていますので、審判も変わる可能性があるので、点数での順位も正確にはつけられないでしょう。「コート内何位?」かはわかります。

 しかし、しっかり稽古しています。それが橋本西支部スタイルであり、和歌山県代表の責任感です。

 小学生のうちに悪い癖をつけたくないので、あまり数や時間をかけすぎないようにしています。来年、未来をみて指導しています。
 
 ただし、橋本西支部Aチームの伝統とポテンシャルを受け継いでいくために、技術よりも精神的な面をしっかり指導しています。

 本当にいいチームです。こんなに苦労のないチームは珍しいです。本当にいい
チームです。本当です。やりやすいのです。素直です。だからどこまでも伸びます。

 みんな仲がいいです。チームメンバーで紀ノ川祭に行ったなんてはじめてのことです。本当にいいチームで楽しませてもらいました。

 aチームと稽古することは、毎日がパラダイスです(笑)。

 大会では、のびのびと橋本西支部らしい演武をやってくれるでしょう。

 保護者の方には、いつも本当にごくろうさまです。心より感謝申し上げます。


②中学生団体について。

 全中でとことんやり、完成させていますので、技術的にはまったく問題はありません。あとは、モチベーションの問題です。そのために、「ルーティーンワーク報告」などを厳しく指導してきました。

 忙しい中学生でここまでがんばっている姿は本当に美しく、かつ嬉しいものです。

 また、中学生と長坂との関係は、もう家族に近く、つい、厳しく、口うるさくなります。反対に逆に甘くもなります。
「お母さんが厳しいように・・厳しくなり(笑)、お父さんが娘に甘いように、女の子のペースについ乗せられて、甘くなったり(笑)」と。

 だから、指導もいまは土橋に主に見てもらっています。ひとつは、土橋ならそんな感情を出さずに、冷静に指導してくれることです。

 もうひとつは、「見る人の目」を変えることで、いままで長坂でも気づかなかった弱点も見えてくるからです。また、土橋や他の指導員(高校生)が指導することで拳士には、別な意味で緊張感が起こります。そのための仕掛けでもあります。

 今年は、長坂は中学生で本当に勉強させてもらいました。いい一年でした。いいメンバーでした。なによりもこんなに長く(もう何年つきあっていますか?!)密度のこいつきあいって人生のうちでもそんなにないと思いませんか?

 新鮮味がないので、ついお互いに「あたりまえ」になってしまうこともあります。でも、いつも長坂は「ありがとう」と思っています。

 あと数日がんばってもらいたいです。小学と同じく発表の部です。だからといって手を抜くチームやメンバーでないことは知っています。たがらこそ、今までのがんばりを称え、大会や旅行を楽しませてあげたいと思っています。

 保護者の皆様には、長く、厳しく、熱い大会シーズンでした。本当に感謝に堪えません。いつもありがとうございます。

③女子初段について。

 昨年全国4位の二人です。だからこそプレッシャーも大きいようでした。去年の実績、去年は三人掛でkがいたから取れた入賞と思われたくない・・本音でしょう。

 そして、とてもいい演武に仕上がりました。世辞やはったりではなく、全国最優秀も夢ではありません。上位入賞は確実!というぐらいのいい出来です。それだけの稽古を二人はしてきました。あとはコンディションを維持することです。

④男子三段について。

 この三人は、ベテランなので心配はありません。ただし、Mは、全国大会初出場なのです。意外かもしれませんが、本当です。全国高校選抜は経験しています。しかし、全国大会(オールジャパン)は初めてです。その分、S(二回出場)、k(5回出場)は場数を踏んでいます。

 三人三様の性格で面白いです。三色交わり壊れるか、うまく調和されるか・・それは、リーダーのMにかかっているでしょう。

 実力に関しては、問題ありません。上位入賞、最優秀もあるでしょう。ただし、全国は、どんぐりの背比べです。レベルの高いどんぐりの背比べ。そして、三段の部は超激戦区。あとは、日ごろの行いが結果にでるでしょう(笑)


 こんな感じで、みんながんばっています。長坂の体力が落ちてきた今、土橋やM、他の指導員の助けが本当に役に立っています。ありがとうございます。

 大会まであと少し、素人は「大会を楽しんで来い」などと簡単にいいます。でも、出場者にとって、それは簡単なことではありません。そして、出場者にしかわからない緊張感と不安と恍惚があるのです。楽しめるかどうかは、どれだけ稽古したかどうかにかかっています。

 「これだけやったんだから」というのが「運を天に任せる」という境地です。適当にやってきて「神頼み」「運を天に任せても」天は応えてくれません。


 長坂の本音は「なんで、少林寺拳法にこんなに熱心になってくれんの?!」という驚きと感謝でいつも一杯です。わたしのなかにはどこか「たかが少林寺拳法」というのが絶えずあるのです。これは野球やサッカーなどのようなメジャーではない競技にということへの劣等感かもしれません。でもその反骨精神でここまでやってきたのも事実です。

 少林寺拳法は目的も手段も他のスポーツや武道と違います。だからこそ、「されど、少林寺拳法」と胸を張っていえます。


 宇宙の中の地球という星に生まれ、地球の中の日本に生まれ、日本の中で和歌山県に生まれ、橋本に暮らし運動(スポーツ)という中で武道を選び、武道の中の少林寺拳法を選び、少林寺拳法の中で橋本西支部にいてくれる拳士たち。

 世界人口60億人の中から、長坂を師として少林寺拳法を学ぶみんな。

 これは不思議なことです。奇跡です。すごいまれな確率なのです。

 そして、全国大会に出場できること・・これも、すごいことです。誰もができることではありません。何キロか別のところへ住んでいたらもう実現できないことなのかもしれないのです。

 ただし、すべてに偶然はありません。人生は必然です。めぐり合うべくしてめぐりあっているのです。だからこそ、美しい。素晴らしい。そして、そのことに感謝できる人はさらに美しく、素晴らしい。

 あと、二日しかない・・のではありません。あと二日もあります。できることは多いです。

 いつの日にも一寸先は・・・・光です。明日は、希望のある日です。

 あと少しのご協力をよろしくお願いいたします。