長い長いまわり道をして、ようやく魔人ハンターミツルギは自分の芝居のスタイルを見つけ出した。
最初からこういう芝居が出来ていたなら、今頃はすごいことになっていたかもしれないが、それが出来なかったことに意味がある。彼にとってこのまわり道は人生の無駄ではなく、どうしても必要な試練だったのかもしれない。
遊気舎で後藤ひろひとのもと、やってきたことや、その後遊気舎を率いて自分の芝居との落差に苦しみながら、何本もの芝居を作ってきたこと。そんな日々を通して、漠然としていた自分にしか作れない芝居を明確にしていく作業を続け、ようやくここまでやってきたのだと思う。
作品の完成度としては、トリオ天満宮でやったいくつかの作品のほうが上だろうが、今超人予備校で自由きままに、エッセイ風の芝居を軽やかに見せてくれる彼を見ているのはとても楽しい。
今回は犬をテーマにして、人と犬との関係を《だらだら》見せていくコメディー。この緩さがとてもいい。だらだらはもちろん褒め言葉。
芝居のラストで犬たちは山の上を目指し旅をする。しかし、頂上に行ったってそこには何もない。何もないかもしれないけど、そこに行きたいと思う。それってミツルギさんの今の気分なんだろうか、なんて思ってしまった。
最初からこういう芝居が出来ていたなら、今頃はすごいことになっていたかもしれないが、それが出来なかったことに意味がある。彼にとってこのまわり道は人生の無駄ではなく、どうしても必要な試練だったのかもしれない。
遊気舎で後藤ひろひとのもと、やってきたことや、その後遊気舎を率いて自分の芝居との落差に苦しみながら、何本もの芝居を作ってきたこと。そんな日々を通して、漠然としていた自分にしか作れない芝居を明確にしていく作業を続け、ようやくここまでやってきたのだと思う。
作品の完成度としては、トリオ天満宮でやったいくつかの作品のほうが上だろうが、今超人予備校で自由きままに、エッセイ風の芝居を軽やかに見せてくれる彼を見ているのはとても楽しい。
今回は犬をテーマにして、人と犬との関係を《だらだら》見せていくコメディー。この緩さがとてもいい。だらだらはもちろん褒め言葉。
芝居のラストで犬たちは山の上を目指し旅をする。しかし、頂上に行ったってそこには何もない。何もないかもしれないけど、そこに行きたいと思う。それってミツルギさんの今の気分なんだろうか、なんて思ってしまった。
これからも夏のトリ天でハリウッド映画を、
超予備では私度の高い作品を目指します。
私はまわり道(そうは思ってませんけど)したぶん他の人が観てない風景を観てまいりましたので、これからそんなことを描いていきます。これからもよろしくお願いします。