この夏一番の話題の超大作。この映画もまたご多分に漏れず何度となく公開が延期されようやく上映することになった作品だ。すごいお金をかけた作品だからヒットしてもらわなくては困るのだろうけど、このコロナ禍で、タイミングを失すると大失敗するだろうから、配給会社は大変だと思う。何度も宣伝の仕切り直しをするたびに、本来なら不要なお金がかかり、鮮度は下がり色褪せていくだろうし。(とりあえず無事ヒットしてよかったですね。)
さて、映画だけど、もう無茶苦茶する。今までだってそうだったけど、いくら何でも宇宙まで行かなくてもいいのではないか? カーアクション映画だったはずなのに、気づけばこの始末である。昔、007が宇宙に行って戦う話があったけど、あれ並みにふざけた展開だ。まぁ、楽しければなんでもありでいいけど。あきれるだけというのは困る。
まぁ、この映画は、大スクリーン(できるだけ大きな劇場で見ることをお勧めする)で派手なカークラッシュを見て楽しむだけでいいのだろう。2時間半はちょっと長いけど(このシリーズは最近いつもそうだ。長い。でも、それはたっぷり料金分以上を楽しませようとしてくれるサービスか?)、いつも通り家族のお話で安心させ、チームのみんながとてもなかよし(みんなでバーベキューとかするシーンがいつも何度もある!)で、悲壮感がなく、ノーテンキなので、ちょっとくらいダレても、どうでもいい。そして何よりやることがド派手でめちゃくちゃ。よくぞまぁ、ここまでやるなぁ、と感心する。磁石で車を破壊するなんてなんじゃそれ、である。マンガでもそんなアホな話はしないだろう。それで、とんでもないクラッシュ・ラッシュになる。そんなこんなを唖然としながら、もちろん快哉を叫びながら無邪気に楽しめばよい。車が空を飛んだり、宇宙に行ったり、もうやりたい放題。あっぱれ。