こんなにも嫌な女を主人公にして、それに輪をかけて嫌な男を相手役に迎えてシチュエーションコメディーを作るだなんて、この監督はなんて大胆なんだろう。どこまで意図したのかわからないけど、これは全然気持ちがよくない映画だ。不快ですらある。なのに、最後までちゃんと見せてしまう。しかも、なんだかよくわからないままハッピーエンドを迎えたりもする始末だ。こんなことでいいのだろうか、と不安になるくらいである。だが、ドーンとこい、みたいな感じで幸せなハッピーウエディングが描かれ、ヒロインは満面の笑みを浮かべる。
吉高由里子はなんかとんでもない女優なのかも知れない。最初は、ただのどこにでもいる目立たない美人女優だと思ったのだが、そうではない。この人は大概な曲者だ。普通ならやらないような役を平気でやる。しかも、それを楽しんでいる。今回だってこんなバカ女普通なら断るところだ。だが、嬉々として演じる。
5人の男と同時につき合い、手玉に取っている気分で楽しむが、実は誰からも大事になんかされていない。ただの都合のいいだけの女、という役だ。しかも、そのことに本人はまるで気がつかない。自分は美人で男からちやほやされていて、いろんな恋を楽しんで人生をエンジョイしている、と思いこんでいる。仕事も出来て、恋多き女で、人生順風満帆。バカにもほどがある。
そんな彼女が5人の中で一番どうでもいい男を切り棄てるつもりで別れを言うと、「おまえなんかとつき合ってない」と言われる。ブスで、貧乏でなんの取り柄もないようなただ一緒に居て楽なだけの男から軽く扱われてプライドが傷ついた彼女は、彼を意地でも自分の魅力でメロメロにしてから棄ててやる、と決心する。つまらん。何がプライドなのやら。
このバカ女を、中心にして、彼女を巡る5人の男との関係を描いていく。最後は、あれれ、の展開が待ち受ける。細かいことは映画を見れば一目瞭然なので、ここでは省略。
こういうバカは確かにいるだろう。だが、それが映画の主人公になり、しかもなんだか皮肉ではなく肯定的に描かれるなんて、きっと空前絶後のことではないか。しかもなんだか周りのみんなは優しいし。この監督はいろんなことをわかった上で敢えてこういうヒロインの造型をしたのだろう。そこにちゃんと乗っかって演じる吉高も凄い。このヒロイン自体はそんな自分の勘違いにまるで気付かない。そんなとこも、なんとも凄いことだ。
吉高由里子はなんかとんでもない女優なのかも知れない。最初は、ただのどこにでもいる目立たない美人女優だと思ったのだが、そうではない。この人は大概な曲者だ。普通ならやらないような役を平気でやる。しかも、それを楽しんでいる。今回だってこんなバカ女普通なら断るところだ。だが、嬉々として演じる。
5人の男と同時につき合い、手玉に取っている気分で楽しむが、実は誰からも大事になんかされていない。ただの都合のいいだけの女、という役だ。しかも、そのことに本人はまるで気がつかない。自分は美人で男からちやほやされていて、いろんな恋を楽しんで人生をエンジョイしている、と思いこんでいる。仕事も出来て、恋多き女で、人生順風満帆。バカにもほどがある。
そんな彼女が5人の中で一番どうでもいい男を切り棄てるつもりで別れを言うと、「おまえなんかとつき合ってない」と言われる。ブスで、貧乏でなんの取り柄もないようなただ一緒に居て楽なだけの男から軽く扱われてプライドが傷ついた彼女は、彼を意地でも自分の魅力でメロメロにしてから棄ててやる、と決心する。つまらん。何がプライドなのやら。
このバカ女を、中心にして、彼女を巡る5人の男との関係を描いていく。最後は、あれれ、の展開が待ち受ける。細かいことは映画を見れば一目瞭然なので、ここでは省略。
こういうバカは確かにいるだろう。だが、それが映画の主人公になり、しかもなんだか皮肉ではなく肯定的に描かれるなんて、きっと空前絶後のことではないか。しかもなんだか周りのみんなは優しいし。この監督はいろんなことをわかった上で敢えてこういうヒロインの造型をしたのだろう。そこにちゃんと乗っかって演じる吉高も凄い。このヒロイン自体はそんな自分の勘違いにまるで気付かない。そんなとこも、なんとも凄いことだ。