Netflixの夏の大作スパイアクション映画だ。トム・クルーズの『ミッション・インポッシッブル』女性版って感じ。あるいはアメリカ版『リボルバー・リリー』。劇場で公開しても何ら支障はないNetflixらしい大予算を投入した超大作。いつもながら無駄にド派手な映画だが、あまり面白くない。
『ワンダー・ウーマン』のガル・ガドットは今回もカッコいいけど、それだけ。『ワンダー・ウーマン』の時のような輝きはない。彼女がド・センターに立ち、彼女のための話なのに、つまらないのだ。チームプレイだけど、気がつけばスタンドプレイ。ただみんながバックヤードからきちんとフォローする、というパターンは『ミッション・インポッシッブル』と同じだが、これはドキドキしない。トムとガルではレベルが違う、と言うとそれまでだが何かが足りない。アクションもカーチェイスもふんだんにお金をかけて凄い見せ場の連打だが、単調な音楽と相俟って驚くほどではない。ストーリーと連動しないからいくら頑張っても感心しないし退屈する。これだけのスケールの映画だけど、器作って魂入れず、って感じの空虚な大作。(だから、劇場公開できない、のか)
最近のNetflixは低迷している。あまり見たい映画はない。新作もオリジナルもまるで魅力がない。まぁ僕だけがそう思っているだけかもしれませんが。