3年半振りのスピルバーグの新作だ。しかも30年も暖めてきた企画だという。期待しないではいられない。ドキドキしながら、スクリーンと対峙する。古典であるこの児童向けの本を、スピルバーグがどう料理したのか。気になるところだ。お話は単純なよくある冒険活劇だ。絵本の世界を実写ではなくモーションキャプチャーで見せる。これはゼメギスの得意技だ。(でも、彼はいつも失敗している)
正直言ってこのシステムの映画は嫌いだ。映画にまるで暖かみがなくなる。この嘘くさいリアルさについていけないからだ。今回も同じだった。まるで、楽しくない。アニメでも実写でもないこのシステムが作り出す世界はただのまがい物でしかない。どんな危険な状況にタンタンが陥っても彼を応援しようという気にさせられない。ドキドキもしない。やはり本物の人間の表情が一番だ。実写なら迫力があったであろう、数々のシーンもこれではなんとも思わない。わかりやすい話を単調に見せて行くばかりで、ここにはなんら驚きはない。わかりやすい危機がどんどん訪れてきて、そのうち冒険活劇なのにだんだん眠くなってくる。
これは今までつまらない映画はなかったスピルバーグの映画史に汚点を残す失敗作である。『1941』でもこれよりはましだった。心がこもらないから映画の世界に乗り切れない。これじゃぁ映画から取り残された気分だ。
正直言ってこのシステムの映画は嫌いだ。映画にまるで暖かみがなくなる。この嘘くさいリアルさについていけないからだ。今回も同じだった。まるで、楽しくない。アニメでも実写でもないこのシステムが作り出す世界はただのまがい物でしかない。どんな危険な状況にタンタンが陥っても彼を応援しようという気にさせられない。ドキドキもしない。やはり本物の人間の表情が一番だ。実写なら迫力があったであろう、数々のシーンもこれではなんとも思わない。わかりやすい話を単調に見せて行くばかりで、ここにはなんら驚きはない。わかりやすい危機がどんどん訪れてきて、そのうち冒険活劇なのにだんだん眠くなってくる。
これは今までつまらない映画はなかったスピルバーグの映画史に汚点を残す失敗作である。『1941』でもこれよりはましだった。心がこもらないから映画の世界に乗り切れない。これじゃぁ映画から取り残された気分だ。