なんて皮肉なタイトルだろうか。この世界には何の自由もない、ということをこの映画は描く。過酷な現実をそのまま描き、正義のために立ち上がった女たちが、気づけば自分たちが嫌った搾取する側にどっぷり漬かりもう後戻りできない。移民でごったがえすロンドンを舞台にして、生きていくためには、働かなくてはならないのに、働く当てもない人々の姿を描く。
ケン・ローチの新作である。今ではコンスタンスに日本に入ってくるようになったが、彼の地味な映画が興行的に成功してるとはとても思えない。なのに日本ではちゃんと上映される。それってなんだかうれしい。こんなきつい話の映画がちゃんと劇場公開される。
とは言え、今書いたように今回もとてもきつい話だ。見ていて落ち込む。救いようがない。淡々としたタッチで語られるから、表面的には軽く見れるが、本当はかなりきつい。失業者があふれるロンドンを舞台に、2人の女性が、職のない労働者を斡旋する日雇いの会社を作る。職安で働いていたのだが、文句を言ったため首になる。そこで、自分で会社を作り仕事にあぶれた人たちの救済に乗り出す。だが、同業者の嫌がらせにあい、会社は上手く回らない。しかも、気付けば自分たちも自らの利益を優先し、彼ら、労働者の上前をはねるようなことを平気でしている。
なんだか救われない映画だ。しかも、主人公の女性は、あんなにも怖い目にあったのに、喉元過ぎればなんとやらで、全然懲りない。 自由というものの定義は難しい。だが、ここに描かれる世界が本当の自由だとはとても思えない。そんなことわかっている。
だが、こんな世界で僕らは生きている。それも事実なのだ。精一杯に生きている。ケン・ローチはそんな彼女たちに対して、なんら批評は加えない。いいとか悪いとかいうことはうまくは言えない。みんなが幸せになれるならそれに越したことはない。だが、不況のあおりを受けて大多数の庶民が苦しんでいる。彼女たちもその一人だ。
シングル・マザーとして、子育てしながら、会社経営し、自分たちの利益を確保するためにどんどん不法労働者を国内に入れる。最初の理想はなくなり、気づくとすっかり悪徳業者になってる。しかたない、とは言わない。だが、そんな現実をただ受け入れるわけにはいかない。
ケン・ローチの新作である。今ではコンスタンスに日本に入ってくるようになったが、彼の地味な映画が興行的に成功してるとはとても思えない。なのに日本ではちゃんと上映される。それってなんだかうれしい。こんなきつい話の映画がちゃんと劇場公開される。
とは言え、今書いたように今回もとてもきつい話だ。見ていて落ち込む。救いようがない。淡々としたタッチで語られるから、表面的には軽く見れるが、本当はかなりきつい。失業者があふれるロンドンを舞台に、2人の女性が、職のない労働者を斡旋する日雇いの会社を作る。職安で働いていたのだが、文句を言ったため首になる。そこで、自分で会社を作り仕事にあぶれた人たちの救済に乗り出す。だが、同業者の嫌がらせにあい、会社は上手く回らない。しかも、気付けば自分たちも自らの利益を優先し、彼ら、労働者の上前をはねるようなことを平気でしている。
なんだか救われない映画だ。しかも、主人公の女性は、あんなにも怖い目にあったのに、喉元過ぎればなんとやらで、全然懲りない。 自由というものの定義は難しい。だが、ここに描かれる世界が本当の自由だとはとても思えない。そんなことわかっている。
だが、こんな世界で僕らは生きている。それも事実なのだ。精一杯に生きている。ケン・ローチはそんな彼女たちに対して、なんら批評は加えない。いいとか悪いとかいうことはうまくは言えない。みんなが幸せになれるならそれに越したことはない。だが、不況のあおりを受けて大多数の庶民が苦しんでいる。彼女たちもその一人だ。
シングル・マザーとして、子育てしながら、会社経営し、自分たちの利益を確保するためにどんどん不法労働者を国内に入れる。最初の理想はなくなり、気づくとすっかり悪徳業者になってる。しかたない、とは言わない。だが、そんな現実をただ受け入れるわけにはいかない。