角田光代が旅した世界中のいくつもの場所で、その時その時に感じたいくつものこと、それが書かれてあるエッセイ集。昨年僕が一番感動した本、星野博美『愚か者、中国をゆく』に角田さんが触れているのもうれしかった。この2冊に共通するものが僕の感じる旅のスタンスだ。
だから、この本を読んでいて無性に旅がしたくなった。忙しいから、という理由でもう1年以上どこにも行ってない。昨年夏の長崎以来、国内にも行ってないし、海外なんて2年くらい行ってない。(調べたら実はそうでもなかったが、まぁ、あまり大きな旅はしてない。東京とか、山代温泉とか行ってるが)
角田さんはこの本で、タイで生死の境目を彷徨った20代の旅、その経験を一番根底に据えている。長い旅、短い旅、有名な場所、誰も知らない場所、いろんなところへ流れていく旅、ひとつところに止まる旅、そのそれぞれのさまざまな旅と、そこでの想いが丁寧に書かれてあり、読みながら心から納得し、共感する。
アジアを中心とする若い頃の旅を描く第1章がなんともすてきだ。続く少し長めの文章による大人になってからの旅を描く第2章。オリエント急行のエピソードがいい。20代には出来ない旅も確かにある。そして、最後は国内を中心にして、日常の延長の旅。
エッセイについては基本的にこのブログではメモを残さないのだが、ついつい書いてしまった。これはとても気持ちのいいエッセイだ。タイトルの「水曜日の神さま」の由来を語る最後のエッセイもいい。こういうさりげなさが大事なんだと思う。
だから、この本を読んでいて無性に旅がしたくなった。忙しいから、という理由でもう1年以上どこにも行ってない。昨年夏の長崎以来、国内にも行ってないし、海外なんて2年くらい行ってない。(調べたら実はそうでもなかったが、まぁ、あまり大きな旅はしてない。東京とか、山代温泉とか行ってるが)
角田さんはこの本で、タイで生死の境目を彷徨った20代の旅、その経験を一番根底に据えている。長い旅、短い旅、有名な場所、誰も知らない場所、いろんなところへ流れていく旅、ひとつところに止まる旅、そのそれぞれのさまざまな旅と、そこでの想いが丁寧に書かれてあり、読みながら心から納得し、共感する。
アジアを中心とする若い頃の旅を描く第1章がなんともすてきだ。続く少し長めの文章による大人になってからの旅を描く第2章。オリエント急行のエピソードがいい。20代には出来ない旅も確かにある。そして、最後は国内を中心にして、日常の延長の旅。
エッセイについては基本的にこのブログではメモを残さないのだが、ついつい書いてしまった。これはとても気持ちのいいエッセイだ。タイトルの「水曜日の神さま」の由来を語る最後のエッセイもいい。こういうさりげなさが大事なんだと思う。