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映画・演劇のレビュー

『国際市場で逢いましょう』

2016-02-26 22:52:50 | 映画

 

もうすぐ今年も大阪アジアン映画祭が開催される。先日ラインナップが公開され、チケットの販売もスタートした。オープニングの『湾生回家』は即日ソールドアウトされたらしい。(発売と同時に購入して正解だった。)これは昨年の大阪アジアン映画祭クロージングを飾った映画だ。4月には劇場公開されたので、いくらでも見る機会はあったけど、見逃していた。(オープニングの『白河夜船』も先日見たばかり)いいタイミングなので(ちょうどあれから1年後、と、ただそれだけのことだけど)見ることにした。

 

韓国で大ヒットしたのがよくわかる。みんなこれを見て泣きまくったはず。怒濤の50年。戦後(朝鮮戦争だ!)、韓国が(韓国人が)たどった道すじを懇切丁寧に追体験できる。日本人である僕たちが見ても泣ける。あまりにベタで少し恥ずかしいけど、これぞ韓国映画の醍醐味。昔はどの映画を見ても、アイゴー、アイゴーと泣いていたのに、最近の韓国映画にはそれがなくなっていた。久々にそんなことを思い出させる映画だ。(でも、この映画の彼らはアイゴーとは言わない)

 

超大作である。朝鮮戦争とべトナム戦争というふたつの戦争を核にして50年の歴史がつづられる。引き裂かれた兄と妹との再会をクライマックスに持ってきて、これでもか、これでもかと、泣かす。やはり、ここまでやられると、さすがに恥ずかしいけど、気にしてない。それでいいのだ。この「ザ・韓国映画」とでも、言うしかない作品を見て、ひとつの時代が終わったのだな、と実感する。この映画に匹敵する日本映画は何か、と考えたとき、すぐに山崎貴監督の『ALWAYS 三丁目の夕日』が頭に浮かぶけど、この2本の映画の間にある距離がきっと韓国人と日本人の違いなのかもしれない。復興は描くが戦争を描かない。

 


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