ベルリンの町を舞台にした1日のお話だ。たまたまコーヒーを飲みたいにも関わらず、飲めない男の話。そんなうまいこと、1日中、コーヒーから見放されるかな、と思う。そう思わせたなら、この映画は失敗だ。だから、ちょっとがっかりな作品だった。すごく楽しみにしながら見たのだけど。
モノクロの映像は少し、ねらいすぎ。そうすることで、映画は構えてしまう。作り手も観客も、である。これからどんな映画が見せられるのか、と。特別な映画ではないか、と思わせてしまうのだ。だって、いまどき、モノクロ映画なんて数えるほどもない。きどってる、とかも思われる。ちょっとアート映画なんです、と構えてみせる、というわけだ。
だから、そこに、キラリと輝くものがなくては観客は「なぁんだ」とがっかりする。僕なんかまさにそんな感じ。もちろん、これは悪い映画なんかではない。でも、これは、モノクロのせいで、ちょっとハードルが高くなってるのだから、仕方ない。
ラストシーンは翌朝、カフェテラスでようやくコーヒーにありつけるシーンで終わる。ここは予定調和。その前の病院にシーンも悪くはない。そうくるか、と思った。深夜のバーで出逢った老人。一方的に話しかけられてきて迷惑に思う。1日いろんなことがあって疲れている。ひとりでほっとしたかったのに、邪魔なおじいだ、と思う。
バーを出たその老人がドアの前で倒れる。救急車で搬送されるのに、付き合う。老人はそのまま死んでしまう。このドラマチックな展開をラストに持ってきたのは、お話を収めるためには、適切だ。だが、そうすることで、映画はあるきたりなものになる。
でも、問題はそこではない。それまでの、さまざまな出来事があまりに、いろんな効果をねらいすぎていて、あざといからだ。そういうのはラストだけでいい。なのに、結構ずっとそんな感じかだら、ラストのエピソードが生きないし、締まらないのだ。
もっとさりげない映画にしなければ、ならない。あざとい。
モノクロの映像は少し、ねらいすぎ。そうすることで、映画は構えてしまう。作り手も観客も、である。これからどんな映画が見せられるのか、と。特別な映画ではないか、と思わせてしまうのだ。だって、いまどき、モノクロ映画なんて数えるほどもない。きどってる、とかも思われる。ちょっとアート映画なんです、と構えてみせる、というわけだ。
だから、そこに、キラリと輝くものがなくては観客は「なぁんだ」とがっかりする。僕なんかまさにそんな感じ。もちろん、これは悪い映画なんかではない。でも、これは、モノクロのせいで、ちょっとハードルが高くなってるのだから、仕方ない。
ラストシーンは翌朝、カフェテラスでようやくコーヒーにありつけるシーンで終わる。ここは予定調和。その前の病院にシーンも悪くはない。そうくるか、と思った。深夜のバーで出逢った老人。一方的に話しかけられてきて迷惑に思う。1日いろんなことがあって疲れている。ひとりでほっとしたかったのに、邪魔なおじいだ、と思う。
バーを出たその老人がドアの前で倒れる。救急車で搬送されるのに、付き合う。老人はそのまま死んでしまう。このドラマチックな展開をラストに持ってきたのは、お話を収めるためには、適切だ。だが、そうすることで、映画はあるきたりなものになる。
でも、問題はそこではない。それまでの、さまざまな出来事があまりに、いろんな効果をねらいすぎていて、あざといからだ。そういうのはラストだけでいい。なのに、結構ずっとそんな感じかだら、ラストのエピソードが生きないし、締まらないのだ。
もっとさりげない映画にしなければ、ならない。あざとい。