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映画・演劇のレビュー

『エクスペンダブルズ』

2010-10-16 21:29:37 | 映画
 これはあり得ない。豪華アクションスター夢の競演である。映画を見ることより、このイベントを夢見ることの方が、ずっと楽しい。だから、この手の映画はいつも期待の方が大きくなりすぎてがっかりすることが多い。だから、今回もできるだけ、がっかりしないように予防線を張って劇場に行くことにした。とか言いながら、封切りの初日にちゃっかり劇場に足を運んでいる。こういう映画はできるだけ大スクリーンで楽しみたい。

 実物のマッチョは好きではないが、マッチョが頑張る体力勝負のアクション映画は大好きだ。だから、スタローンの暑苦しいアクション映画もすべて見ている。もちろんシュワルツネッガーも、ブルース・ウィルスの映画も全部見てるし。そんな3人が同じフレームに収まる夢のようなシーンがこの映画にはある。もうそれだけで僕は満足した。たとえシュワルツネッガーやブルースはアクションなしでも気にしない。同窓会みたいで、なんか胸が熱くなる。でも、彼らも今では往年のアクションスターになってしまった。、70年代終わりから80年代にかけて彼らが一世を風靡したころの肉弾映画が懐かしい。あの頃はCGなんかなかったから、アクションスターは文字通り体を張って演じていた。今ではCGがなんでもやってくれる。

 オープニングの派手なアクションの後、ミッキー・ロークとのインターミッションを経て、前述の3巨頭夢の競演シーンがあり、前半の見せ場であるステイサムとスタローンが敵地に下見に行くシーンに突入! なかなかドキドキする。テンポもいいし。

 そして、当然クライマックスはみんなで殴り込みだ! その前にドルフ・ラングレンの裏切りとか、お約束のような展開があるし。そのシーンではジェット・リーとの見せ場がちゃんと用意されてある。敵の要塞にスタローン以下、エクスペンダブルスのメンバーが総出で行き、『十三人の刺客』と同じ300人の軍団を叩きのめす。銃はガーン、ガーンで、火薬はドカーン、ドカーンと、とても派手です。ただアクションが早すぎて何が何だかよくわからない。最近のアクション映画はみんなそうだ。火薬の量も多すぎ。なんだか勿体ない。

 正直言うと、なんとも定番から一歩も出ない映画で、正直言うと、ほんとはかなりバカバカしいのだが、気にしない。それでも見てる分には楽しいし、この予定調和はこの場合悪くはないと思う。今時こんなノーテンキ映画をよく作れるもんだ、とも思う。なんとも平和な映画である。気にしない。ただ、劇場がガラガラだったのは気になる。

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