習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

オパンポン創造社『指切』

2007-12-09 20:18:08 | 演劇
 「野村くんが、凄いんですよ。彼を見てやってください!」とISTの佐藤香聲さんから言われた。そんなにも凄い奴って、いったいどう凄いんだか、ドキドキしながら見た。ほんま、凄いわ!突き抜けてしまっている。普通じゃない。異常だ。これだけテンションが高くて狂気を孕んだ男を舞台で見たのは久しぶりのことだ。(ババロワの高瀬くんを初めて見たときに匹敵する。)  彼が出てきた瞬間、空間が歪む。居てはならないもの . . . 本文を読む
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Blue,Blue『ディプレッションとタンサク』

2007-12-09 18:42:44 | 演劇
 門田剛さんが亡くなってちょうど2年になる。ようやく、Blue,Blueが再開した。それが、何より嬉しい。門田さんが居なくなっても今までどおりに活動を続ける。そんなことが可能なのか。試行錯誤の末での今回の公演ではないか、と思う。彼が亡くなる直前に二度に亘って上演されたこの作品を、敢えて再開作品に持ってきたのは、彼への追悼公演を意識してのことではない。そこは誤解のないようにしたいのだろう、当日パンフ . . . 本文を読む
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島本理生『あなたの呼吸が止まるまで』

2007-12-09 18:08:57 | その他
 『恋するからだ』に続いてこの小説を読んだ。同じように親の影響で上手く生きれない女の子が主人公だったので、偶然なのか、それともこういうのが、最近のはやりなのか?まぁ、それはともかく、どちらもとても読みやすいが、小説としてはこちらのほうが断然読んでいてしっくりくる。  12歳の女の子、朔が主人公。父親と二人暮らし。母は舞踏家の父に愛想を尽かし出て行った。大人に混じって小さな頃から父と一緒にダンスや . . . 本文を読む
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子手鞠るい『恋するからだ』

2007-12-09 17:10:46 | その他
 小手鞠るいの小説は、僕はこれで3作目。ちょっと軽すぎて読んだ後に何も残らない。口当たりは悪くないが、もう少し心にずしりと残るものが欲しい。今回はいつも以上にさらりと見せることを目指したのだろう。こういうライト・ノベルは免疫がないから、拒否反応を起こしそうなのだが、最後まで読めた。  ハワイで暮らす日系の女の子アユの恋愛が描かれるのだが、何にも囚われず、自由奔放に生きている、はずが、本当は誰かに . . . 本文を読む
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