ポン酒猫のジャズ屋A7

日々ジャズと酒に明け暮れるジャズ喫茶のマスターが書き綴る何の役にも立たない話

Diana Trask / Diana Trask

2010-03-09 02:53:47 | JAZZ VOCAL :女性


ダイアナ・トラスクは1941年オーストラリアのメルボルン生まれの映画スター。


これは彼女のデビュー・アルバムで、1960年にコロムビアに吹き込まれたもの。

前半6曲がバラード、そして後半6曲がスウィンギーなナンバーで構成されている。


ダイアナ・トラスクは同じコロムビア・レーベルの女性歌手ドリス・デイに

やや似た感じで中々チャーミングな声質をしている。


しかし、残念な事にリズムに余り切れが無く、

ベタっとした感じを与え、軽やかさにやや欠ける。

歌い廻しにもメリハリが感じられず、平板な点が多々見受けられる。

声質が良いだけに、この辺りが何とも勿体無い。

 

この点を除けば、スタンダードを中心とした選曲も良く、

それなりに楽しめる作品である。

 

尚、バックはグレン・オッサー編曲、指揮のオーケストラが担当している。




 Diana Trask / Diana Trask

  Columbia CL-1601

  スペイン LP-Time LPT-1092 (Reissue)


1,It Might As Well Be Spring
2,Little Girl Blue
3,Spring Here
4,My Funny Valentine
5,By Myself
6,Spring Never Comes
7,Hello Young Lovers
8,Let's Fall In Love
9,I Hear Music
10,The Gypsy In My Soul
11,Let's Face The Music And Dance
12,Temptation


Diana Trask (vo)
Glen Osser (arr,cond) and Orchestra


1960年 New York 録音