あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

チョビの小屋 

2005-10-25 23:44:32 | ペット

もう 使われる事のない首輪・引き紐・クサリ

今日、買い物に行って帰ってきたら、チョビの小屋がなくなっていた。
交替勤務で休みだった夫が壊してしまっていた。
小屋の跡には、チョビが隠していたのであろう床下だった場所に
薄汚れた黄色いテニスボールや骨のかたまり、錆びたジュースの空き缶
そして、長毛だったチョビの毛もいっぱいあった。
確かにチョビはここで生活をしていたんだ…と、今さらながら思った。

いつも トイレの窓から声をかけていた。
若い時は、かすかな物音でさえ振り向いていたチョビ。
最後の方は耳も聞こえなくて、何度呼んでもあらぬほうを見ていたチョビ。

たった今までいなくなってしまっただなんて
分かってはいても感じる事がなかったのに…。
だからこそ、寂しさに流されずにいたのに…。
それは、チョビの小屋が今までどおりあったからだと思う。

いつまでも置いてもしかたないと言う夫、その通りなんだけど
本当にデカくて不恰好だったチョビの小屋、もう 陰も形もなくなってしまった。

月日の流れるのは何と早い事か…確かに痛みはなくなったけれど
あれから、一ヶ月のうえも経ってしまったんだねぇ チョビ。

この先 他の犬を飼うか飼わないかはわからないけど
ものすごいヤキモチ焼きだったから、壊してしまうのが正解なのかもしれない。
チョビの小屋はチョビだけの家だもの。

以前 シェルティ犬が迷い込んできた時
飼い主が現れなくて、家で飼おうかと言う話になり
チョビは優しいから、きっと仲良くなれるって思っていた。
だけど チョビは猛烈にそのシェルティ犬に飛びかかって
あんなに温厚なチョビが敵意をむき出しにしたのは、あの時が最初で最後だった。
そのシェルティ犬は近くにある犬の繁殖所に引き取ってもらった。

そんなチョビだったから、あの小屋は置いておく必要がないのだと諦めた。

だけど…チョビの小屋を取り壊して、一番辛かったのは夫だったのかもしれない。

コメント (12)
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