ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

FC東京2016年シーズン始動

2016-01-17 00:14:05 | FC東京

乾燥した日が続きます。自分も風邪をひいてしまいました。お正月明けの体調を崩しやすい時期ですので、くれぐれもご注意ください。

年明けから寒い日が続きますけど、ふと気が付くと、街中のそこかしこで良い香りがします。白梅のはやめに咲く種は、それにしてもあわてんぼさんって思うほど、いっぱいに咲いています。

白梅だけじゃなく、緋梅も咲き始めました。

恒例のシーズンインは、小平グランドでの始動日見学です。

始動日に梅が咲いているのは、初めてじゃないかな。

フィッカデンティさんの頃は、始動日のミーティングが長くて、寒いなか1時間以上待った覚えがあります。今日は快晴のポカポカ陽気で、これならずいぶん待ってられるなあと思っていたら、20分もしないで大金社長が出てらっしゃいました。伴っていたのは、今年からスカウティング部に所属することになった宮沢正史さんがご挨拶をされました

ここからが長いのだろうなと思っていたら、グランドの入口にスタッフさんが並び、魂とビバパラのスタッフさんも入口に向いはじめて、おやおやと思っていたら、やってきました。おだやかなれども、今年も東京とともに闘う日々がはじまります。大金社長のスピーチ

おかえりなさい、俺たちのヒロシ。城福浩監督五年ぶりの小平帰還です。

新加入選手でございます。宏太。

秋元。

やっちw。

拓馬。

ハ・デソン。ユ・インスはオリンピック代表予選で不在ですので、顔見世はまたあらためて。

そして、駒ちゃん。

ヒロシのスピーチと新加入選手の挨拶、なぜか秀人のスピーチ。そういえば、一昨年もなぜかヨネがスピーチしてましたね。

暮れから年初にかけて、宏介と権田の海外移籍があり、奈良も川崎に移籍しました。とくに宏介は、左SBのてっぱんというだけでなく、攻撃パターンの基礎でしたので、抜ける影響は大き過ぎますね。アプローチがまったく変わってしまうのでなんとも言えませんけど、当面は攻撃パターンの再構築が課題でしょうね。

ポポさんとフィッカデンティさんの頃の初日は、だいたいジョグ程度のランニングと鳥かごとミニゲームで、蹴り初め的なイメージがあったのですけど、今年は初日から目的のあるトレーニングでした。

練習内容は秘しますけど、さっそくヒロシらしいアプローチだなと思いました。手前にいる時間が長かったこともあるのですけど、慶悟と拳人の存在感がずいぶん大きくなったように感じました。

そしてやっぱりこのかた。孤高のキャプテンモリゲを高い次元に引っ張ってくれるチームメイトが、よっち、宏介、権田と次々抜け、ちょっと心配してました。でも、このひとに笑顔がある限り、東京は大丈夫です。今年はモリゲの笑顔に注目したいと思います。

好天に恵まれた、おだやかなヒロシ東京第二章の門出でした。さてさて、ニューヒロシはどんな風に楽しく、ぼくらを(良い意味で)騙してくれるのかな。勇ましいチームスローガンに反して、自分は、今年は今日のようにおだやかに暖かく見守っていきたいと思っています。本年もぽちごやの東京ブログをどうぞよろしくお願いいたします。


あさが来たロケ地の旅 ―20160110 京都―

2016-01-11 14:00:08 | 連続テレビ小説あさが来た

昨年末は、冬だというのに暖かな日が続き、このまま今シーズンは暖冬なのかなと思っていたら、年が明けて寒い日が続いていますね。ここに来て風邪が流行りだしているようですし、インフルエンザも怖いです。皆様くれぐれもご用心ください。

自分はというと、天皇杯元日決勝を観て、翌日に帰省してから今日10日まで、東京にいたのは一日だけというジプシー状態です(^^ゞ。

そして本日は、この10日間で二回目のあさが来たロケ地めぐり遠征です。今回やってまいりましたのは、作品を通じてよく登場する京都でございます。

前日にBKのあさが来た展を観て、朝がた京都にやってまいりました。今回は京都をウロウロしますのでレンタカーです。学生時代は大阪でしたけど、京都を自分でドライブするのは今日がはじめて。堀川を上がっていると西本願寺がばばーんと見えて、感動しました。といいつつも、すぐ堀川五条を西に入りましたので、京都市街地ドライブはあっと言う間に終わりましたけどw。

国道9号線を西北にえっちらおっちら行きまして、やってまいりましたは亀岡。昨年、マッサン完結直前に来て以来です。

亀岡はホントにあさが来たによく出てきます。今回行けたのは場所が特定できた三ヶ所だけですけど、その他に印象に残るシーンがいっぱいありますね。

亀岡が、滋賀を除くと異例なことに二年連続朝ドラロケ地に選ばれたのは、亀岡のご出身で立命館大学の創立者中川小十郎先生と広岡浅子さんが親交があったゆかりなのだそうです。その割には、亀岡市内ではまったくあさが来た関連のものをお見かけしませんでした。亀岡ロケ地が観光地でないせいもあると思うのですけど、他の作品のロケ地、たとえばあまちゃんの久慈、まれの輪島、マッサンの余市、花子とアンの甲府と比べたら、あるいはあさが来たの橿原今井町と比較しても、亀岡は観光誘致にあんまり関心がないのかなと感じました。なんとなく、ですけど、AK作品に比べるとBK作のロケ地は、朝ドラを観光資源化する意思があまり感じられない場合が多いです。おそらく作る側のAKとBKのポリシーというか、方向性の違いなんだろうなあと思います。結局作品としての質は、そういうことには影響しないのだけど、長い目で見たときに、地方経済への効果というか、そういうことも考えに取り入れたほうがいいような気はします。だって、始めたころは見向きもされなかった自分のブログにだんだんアクセスしていただくようになって、年ごとにロケ地への関心が高まっていることを実感しますもの。

あ、一個だけありました。毎年冬の更新される火災予防のポスターです。今年も朝ドラキャストさんから。今年は清原果耶さんです。

前置きが長くなりましたけど、それでは京都編スタートします。まずは懐かしのこちら。マッサンでマッサンがエリーさんに再プロポーズした土手道。亀岡市大井町並河上溝付近の桂川の土手西側です。JR並河駅からの徒歩ルートはこちら。

「あっ、お武家様!」「なかなか楽しかったど! 長旅の疲れも吹っ飛んだが。グッバイ」「「ぐっばい」やて。ハハハ! あのお方の言葉はちんぷんかんぷんや」「こら、あさ! お前は…何でいつもそう、ふらふらと。はぁ~」「お父はん、堪忍え」「あさが、このお武家様の正体を知るのは、もう少し後の事です」。まだちょんまげ姿の薩摩藩の侍、五代さんが走ってた土手の上。

「ハハハハ! えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!」。祝言の日取りを忘れて紅葉狩りに行ってた新次郎さんが、呼びに来た亀助さんと走ってた土手の上。

「何笑てますのや! 大体こない大事な日を、お忘れになるなんて…。あ痛!」。この大井川の土手のシーンは、玉木さんと三宅さんの初顔合わせの初撮りだったそうです。新次郎さんと亀助さんが土手の上でぶつかるシーンのリハで、三宅さんがおならをして、緊張感があった場の空気が和んだんだそうです。

「何言うてますねん。ほら、見てみぃな。ええお天気や。こら、わてのおかげやで。わては雨男やさかいな。昔から、楽しみな事のある日ぃは、必ず雨が降りますのや。ちっと忘れてるぐらいが、ちょうどよろしいねん」「そないな道理が、通りますかいな!」。新次郎さんが凛々しい顔でめちゃくちゃな理屈を言ってた土手の上。

「せや! ほら、ぼ~っとしてんと、早、急ぐで」「ちょっ! ちょっ…待って下さい、新次郎さん! ちょっ…また速いなあ、新次郎さん」「初めからこんな事で…。さて、この夫婦、どうなってしまうのでしょうか?」。新次郎さんと亀助さんが見ていた空。びっくりぽんだったのは、今日おなじ日に亀岡ロケ地をめぐられているかたが偶然いらっしゃったことです。Twitterでこの土手どこですか?ってご連絡をいただきました。なにしろ宅地ではないので住所がなくって、上手くお伝えできなくて申し訳なかったです。それにしても、ロケ地めぐりのブログをご覧いただくことはあっても、実際にロケ地に行くってかたをあまり存じ上げないので、マニアな同士がいたーと思ってとても嬉しかったです(*´∀`*)。

お昼どきになりまして、丹波蕎麦をいただきました。拓朗亭さんです。クセがなくてコシがしっかりしている、とっても美味しいお蕎麦です。

続いて向かいましたのは、JR亀岡駅から東の山裾の方向です。へき亭さんです。

新県道25号線が整備されていますので、へき亭さんへはそちらから行かれるのが便利だと思います。そのひとつ東の山裾に旧県道25号線がありまして、ちょっと狭いですけど、千歳町毘沙門、国分付近は、道沿いに江戸時代からの武家屋敷を観ることができます。でも、そこから山側は、車では入らないことをオススメします。今回は日産のノートを借りたのですけど、コンパクトカーでも立ち往生してしまうほど道が狭くて入り組んでます。

「1868年(明治元年) 9月。そして時代は、明治へと変わり、あさは正吉の代理として、奈良に借金を申し込みに向かっていました」「早行かな日が暮れる」。あさ姐と亀助さんが奈良の玉利さんにお金を借りに向かってた里道。

「へっ。お会いでけへんのだすか?」。

「へえ。またの日ぃに、改めてお越し下さいませ」「はぁ? 大坂から奈良まで、そない何べんも来られますかいな!」。

続いては、あの名シーンのロケ地に向います。丹波国分寺跡です。

ここへのアプローチは、千歳町国分の新県道25号線から入る道が一本だけ舗装されてます。ここを左折。

ここを右折。後はみちなりです。

建物は、門とお堂と鐘堂だけ。

境内はこんな感じ

門を入ってすぐ左手。

「何でこないなとこに? 今日はお引越しやて…」。新次郎さんがあさ姐を雨のなか探してた木立の道。

「わては妾なんか囲わへん。せやさかい、引っ越しはなしや」。

「何でだす? お家のために、大事な事だす! どうか、そないな事言わんと…。お、おめ…おめか…。やっぱり嫌や! うち、旦那様がほかの人と一緒になるやなんて、やっぱり嫌だす! 堪忍。わがまま言うてすんまへん! それでも、お願いだすさかい、お妾さんは囲わんといとくれやす! うちだけ…お嫁さんにしといとくなはれ」。

「ほんまアホやなぁ、あんたは。あんたの代わりになるようなおなごがおりますかいな。これ以上嫁さんに手ぇかかったら、わて、遊ぶ間、のうなりますわ」「旦那様…」。

「あ~ぁ、一番ええ着物、濡らしてしもて」「へぇ、これが、一番おなごらしゅう見える思て…」。

「あさほど心の中が、女らしいおなご、わては知らん。行こうか」。

「へぇ。はれ? 何で今日は、雨が降ったんだすやろ?」「さあなぁ」。新次郎さんが粋に傘を開いていたのがかっこよかったですね。

亀岡はこれにておしまい。ロケ地めぐりマニアの醍醐味は、やっぱり誰にも特定できてない場所を見つけることです。宝探しみたいなものかなw。残念ながら亀岡では、特定されてないシーンに訪れることができませんでした。印象に残るシーンは、第27、28回で山王寺屋さんを探し歩いてる新次郎さんがおはつさんたちに出会った山道のシーン。そこでは第60、61回で新次郎さんとおうめさんが歩いてる九州の山道のシーンも撮影されていると思います。それから第36回であさ姐と亀助さんと宮部さんが歩いてる九州の山道も亀岡でしょう。あと山王寺屋の和歌山の山のシーンもたぶん同じ場所。もしよかったら、どなたか未踏の地をチャレンジしてみてください(^o^)/。

京都市街地に戻りまして、嵯峨野にやってまいりました。

嵐山の観光客を縫うようにして北上。つづいてやってまいりましたは、広沢池でございます。

「ほんであの~…新次郎さんは?」「いえ、あの…はい。あの、それが…」「申し訳ござりまへん! 新次郎さん、どないやら、ご祝言の日取り、お忘れになってしもたはるみたいで…」「へっ?」「こないな日ぃに三味線持って紅葉狩りやて、どないな了見でござりましょうな」「やかましいわ」「紅葉狩り!?」。祝言の日取りを忘れた新次郎さんが、美和さんの紅葉狩りの会で三味線に興じてた湖畔。

「そう。新郎のはずの新次郎は、あさの嫁入りをすっかり忘れ、仲間たちと共に、紅葉狩りに興じておりました」。新次郎さんが座ってたのはこちら。

「♪まんまるまると 治まりて」「稲も十分 穂に穂が咲いて踊れ やっとな」「びっくりぽんや」。美和さんが座ってたのはこちら。

今回の京都編、最後に訪れましたのは、広沢池の西隣、大覚寺でございます。

大覚寺の境内には入らず、こちらを右に。

すぐ、公園の入口があります。

大沢池です。

右手に池を見ながら、時計回りに進みます。

この門をくぐります。

ちょっと進んだ右手に、池に浮かぶような小道があります。そちらに入ります。

「子供の頃、あれほど、「絶対にお嫁には行かない」と言っていた、あさでしたが、この4年間、許嫁の新次郎は、季節の変わり目ごとに京都に来ては、あさを訪ね、会話を交わし、あさも、今では少しずつ、大坂に嫁ぐ覚悟が、出来てきたようでした」。おあさちゃんと新次郎さんがデートしてた湖畔。

「そして、今井の家では、娘たちの嫁入りを前に、母・梨江が、張り切って教育をしておりました。今年の春の同じ日、2人は同時に、大坂に嫁ぐ事が決まったのです」。

せっかくなので大覚寺さんもお参りします。今日ここまでロケ地見学は、大沢池を含めて無料。最後に来て、しかもロケ地じゃないのにはじめて見学するのに500円也を払いましたw。

ちなみに、あさが来たの見学可能なロケ地で有料なのは、たぶんポルトヨーロッパと明治村だけだと思います。太秦の映画村は非公開エリアで撮影されているのでご注意を。自分はマッサンのとき、2,200円也を払って入村してからそれに気づいた失敗をしてしまいました(^^ゞ。

そうそう。あさが来たの京都ロケといえばもうひとつ。ポスターの撮影場所でもあります。今日は詣りませんけど、下鴨神社ですね。

これにて今回のロケ地旅はおしまいです。次、関西ロケ地に行くのは、春になって、あさが来た祭りの頃かなあ。


あさが来たロケ地の旅 ―20160109 NHK大阪放送局―

2016-01-09 22:20:29 | 連続テレビ小説あさが来た

あさが来たも、気がつけばお正月があけて、折り返しを過ぎましたね。

訪れましたは、BKワンダーランド以来のNHK大阪放送局です。

本日は、NHK大阪ホールで、「土曜スタジオパークin大阪〜あさが来たスペシャル〜」が開催されています。残念ながら落選してしまいましたので、あさが来たの展示だけ観に来ました。

このエスカレーターが、土スタに参加できる人と参加できない人の境界です。

アトリウムのあさが来た展とパブリックビューイングの全景。

あさが来た展。

ちょっと見にくいですけど、右側は新ポスターです。

新次郎さん、あさ姐、おはつさん、惣兵衛さん。

五代さん、おうめさん、おはつさん、よのさん。

お衣装の展示はこんな感じ。

あさ姐と新次郎さんのお着物。

あさ姐のお着物の帯。

新次郎さんの羽織。

おはつさんとあさ姐の娘時代のお着物。

おはつさんのお着物。

あさ姐のお着物。

おはつさんとあさ姐のお着物の帯です。

記念撮影コーナー。

スタジオパークの「あさが来た」展で観た、加野屋のイメージです。実際に撮影で使われたものではありません。

千両箱。

そろばん。

あさが来たの台本です。

あさ姐がおはつさんに送ったへのへのもへじ。

ファースト・ペングウィン。

新次郎さんのぶんぶん巾着。

パチパチはんだす。

あさ姐が櫛田さんに渡した、加野炭礦になる炭坑の譲渡の覚書。

加野屋の主人の名代として、あさ姐が加野炭礦に向かうときに、正吉さんがあさ姐に渡した加野屋の手ぬぐい。

あさ姐がお千代ちゃんに送った新選組のからくり人形。

梨江さんがおはつさんとあさ姐に送った御守。

新次郎さんが亀助さんに託し、亀助さんがおふゆちゃんにかけた赤いマフラー。

おふゆちゃんが亀助さんとの婚礼のときにつけていた櫛と簪。

櫛。

簪。

あさ姐の櫛と簪。

来週、第15週であさ姐がつけている簪だそうです。

フォトギャラリー。

オフショット。

あさ絵です。

大河ドラマが真田丸になりました。

真田丸幟。

土スタに参加できなくて残念だったけど、まだ観たことがないお衣装と小道具を観ることができて、楽しかったです。明日はロケ地に向かいます。


あさが来たロケ地の旅 ―20160105 和歌山マリーナシティ―

2016-01-05 19:10:15 | 連続テレビ小説あさが来た

ロケ地めぐりファンの皆さま。あらためまして、新年あけましておめでとうございます。

2016年のぽちごやも、ロケ地めぐりをできるだけ続けたいと思ってます。本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

今のところの計画は、あさが来たととと姉ちゃんです。真田丸の上田ロケもあったようですけど、行けるかな。それにしても平成28年度後期の連続テレビ小説の発表は、ついに年越ししてしまいましたね。いったいいつになることやら。

とっても残念ながら、「土曜スタジオパークin大阪〜あさが来たスペシャル〜」は落選してしまいました(T_T)。無念です。悲しいです。お正月からしょんぼりぽんです。なので今年は、朝ドラファンミーティングのフルバージョンブログはお届けできません。今年は土スタなんで全国生放送ですから、ブログ書いても需要はなかったかもしれませんね。

当日、あさが来たのお衣装を拝見できるみたいなので、土スタには参加できないけど、BKにはお伺いしようと思います。

気を取り直して。土スタあさが来たスペシャルのの前祝いということで、2016年最初のロケ地めぐりは、というわけでやっぱり。あさが来た^^;。

やってまいりましたは、和歌山でございます。

ロケ地ファンの皆さまには、和歌山ときいてもうぴーんと来たと思います^^;。あさが来たは、スタパの「あさが来た」展ブログで判明したロケ地をご紹介していますけど、新しいロケシーンが登場した時に、一番反響があったのが、年末の「東京物語」編で登場した第一弾和歌山ロケです。びっくりぽんでしたからねw。和歌山マリーナシティです。

和歌山マリーナシティへの路線バスのルートは二つ。JR和歌山駅とJR海南駅です。海南のほうが近いのでメインルートですかね。和歌山県民のかたは車でしょうけど。

和歌山駅中央口目の前の2番のりば。メインは121系統です。和歌山駅からは、平日の比較的混雑のない状態で45分かかりました。時間が読めないので気をつけたほうがいいでしょう。

海南駅も同じく2番のりばです。

帰りは海南ルートにしてみました。海南駅からは15分程度。和歌山-海南間も15分程度なので、乗り換えをいれたら和歌山ルートとほぼ同じ時間かもしれません。でも海南ルートのほうが時間を読み易いですかね。

到着いたしました。

和歌山マリーナシティです。

マリーナシティは入園料はかかりませんけど、主なロケ地のポルトヨーロッパは有料です。ロケ地を観るだけなら、入園料は1,500円也。コンビニで前売りを変えまして、1,300円也です。

撮影はポルトヨーロッパの中と外の両方で行ってます。一番登場しているのは、実は外側w。

まずは中側から。それでは入園してみましょう。西側のエントランスです。

マリーナシティロケ地初登場のこちらから。噴水から東側エントランスに向かう橋の北側の運河河畔です。でも、今日は撮影場所には近づけませんでした。レストランの前なので、景観のために常時規制しているのかもしれません。

「あさはできる限り、千代と一緒にいました。あさが大阪に来て、妻になり母になる間に、大阪の町も、文明開化が着実に進んでいました」。

「待っとくなはれ、亀助さん」「はぁ~そうだす。こないな大きい道出てきてしもたら、もう誰がその男か分からしまへん」「へぇ。そやけど、気になるなぁ…」「確かに」。

つづいては、大久保利通卿に初対面したあさ姐とおうめさんを五代さんが送っていた橋です。噴水から東側エントランスに向かう橋。「はぁ、信じられまへん。ほんま信じられまへん」「まだブツブツ言うてますのか」。

「今日の大久保さんは、珍しくえらい優しい顔してはりましたなぁ」「そうだしたんか」。

「はい。近頃は政府での地位も、揺るぎないものになって、人を寄せ付けない、威厳があって…。せやから、あない優しい顔見るのは、久しぶりなんです」。

「ほんまに、仲がおよろしいのだすな」「ハハハ」。

「あの…あれは何してはりますのやろ?」「わぁ。ガス灯だす。ようけ並んでますなぁ」。

「はい。ここからおよそ、一里の間に、85本のガス灯が街道を照らしてます」「85本!? なんて明るい事。提灯とは比べもんになりまへんなぁ」「ほんまだすなぁ」。

「これから、東京の夜はますます明るなりますわ」。

「へぇ。旦那様や千代にも、見せてあげたいなぁ」。典型的な遊園地的レジャー施設でのNHKドラマのロケは珍しいなあとお思いでしょうけど、マリーナシティは実績がありまして、「夫婦善哉」でもこの橋が良く出てきてましたね。

「おあさ様? おあさ様!」。大久保卿がたおれたと知ったあさ姐が、五代さんを案じて走っていた橋。

あさ姐とおうめさんと五代さんが散策していた東京の川沿いの公園です。橋のたもとの西側河川敷の南側です。

次はこちら。五代さんの東京の会社、東弘成館です。西側エントランスを入ってすぐの右手です。

「そして何時間か東京の町を歩いた後、あさはようやく、築地にある、五代友厚の事務所に到着しました」。ドラマでは右手の柱に東弘成館の表札がかかってる門がありましたね。

「うわ~大きいとこや」「あささん!」「五代様!」。

「はあはあはあはあ…。はあ」。五代さんを案じるあさ姐が走っていた門。

この門をくぐったところ。五代さんがあさ姐とおうめさんを東京見物にエスコートしていた階段です。「新次郎がいろいろな事にやきもきしている間にも、東京のあさは、五代に連れられ、東京の新しい名だたる所を見学していました」。

ここは実際にフォトスポットですw。

その上の小さな噴水のある中庭も、五代さんの東京見物のルートです。

「五代様?」「あささん…」「五代様…よかった、ご無事で」「もう船に乗ってる時分や」「はぁ…もう、そないな頃だすなぁ。間に合わへんかった。うめに謝らな」。五代さんを案じてあさ姐が走っていた階段。

「何で…?」「駅のそばで、大久保様の事を知ったんだす。それでもし、五代様にも何かあったらて…」「アホな事を…。はぁ…何でこんな事になってしもたんやろな?」。第77回はとても印象的な回ですね。新次郎さんの色気のある三味線の音色にのせた、五代さんを案じるあさ姐のシーンが、いろんな意味でスリリングでもあり、とても好きな回です。

ポルトヨーロッパ内は以上です。では外側のロケ地に向かいましょう。福沢翁が書生を連れて散歩していた門です。「この親切な男性が、日本に近代思想をもたらした立て役者である、福沢諭吉である事は、もちろん、あさは何も気付いておりません」。ポルトヨーロッパは、東西のエントランスで手にスタンプを押してもらったら、当日のみ再入場できます。

続いてはこちら。あさ姐とおうめさんが大久保卿の訃報を聞い建物の前です。「そして、いよいよ、あさたちが、大阪に帰る日となりました」。

「号外、号外! 号外、号外!、号外、号外! 号外、号外!」「暗殺て…」。ポルトヨーロッパの西側のチケットカウンターです。チケットカウンターは日によって変わるみたいですね。今日は平日でお客さんも少ないので、こちらになっていたようです。

「明治11年、5月14日の、事でした」。

和歌山マリーナシティロケ地めぐり最後は、あさ姐とおうめさんが東京に出てきたときと、東京を去るときのこちら。ポルトヨーロッパの西側エントランスの前です。「あさとうめは、大阪から横浜までを船で。横浜から新橋までを汽車に乗り、ようやく、東京へたどり着きました」。

「五代様の事務所は,築地いうとこだしたわなぁ?」「へぇ。大した道のりやない言うてはったのに、どっちだすやろなぁ?。うめはもう疲れてしもて…」「そうや、うめ、大丈夫やった?」「へ? おいどだすか? おいどやったら大丈夫やございまへん。もう! 陸蒸気がこないにおいどが痛なる乗り物やと思いまへんだした。昔おあさ様がよう、おいど叩かれてた気持ちが、ようよう分かりました。イタタタタ」。

「まだ痛みますのか?。うちは案外ええ乗り心地で感心してましたのに。あの石炭の煙…。ようやっと念願やった陸蒸気に乗れましたわ。ん? 何だす? あれ。何でだす?。何でみんなでそろって歩いてはるんやろ?。面白そうや。行ってみまひょ。あの…」「おあさ様!」。

「すんまへ~ん。すんまへん。築地いうのは、どっちだすやろか?」。

「ああ、懐かしい。その言葉は大阪ですね」。

「へぇ。待ち合わせしてますのやけど、東京は初めてのもので…」「ああ…。築地ならば、北西になりますな。ちょうど逆になりますなぁ」「そうだしたか。お忙しいとこおおきにありがとうございます」。

「ちなみに辻馬車乗り場は…北ですね。あちらですな」「馬車がございましたんだすか」「はいはい」「あ~そらええ事聞きました。それやったらおあさ様…」。

「おおきに。せやけど、せっかく東京に来ましたんやさかい、町並みを見ながら歩こ思います」「歩く?」「歩くて…」「あ~それはいい。歩行は心身の鍛錬に最適です。なぁ、諸君」「はぁ…」「何だよ…。何里か歩いただけで情けないぞ、諸君は。しかし、あなたそのかぼそい体で、築地まで、待ち合わせに間に合うように歩く事はできるんですか?」。

「へぇ。大丈夫や思います。いつも山道をよう歩いてますさかい」「山道を! どこの山を?」「北九州の忠隈山だす。ええ石炭が採れますのや」「石炭? なぜ石炭を?」「それは…石炭で、陸蒸気や船や、日本を動かしたいからだす」。

「どうして、なぜ東京に来られたんですか?」「え~っと、しびれーげいしゃを見に」「しびれ芸者?」「ご存じだすか? 文明、いう意味なんだっせ」「ほ~う」。

「ほな、おおきにありがとうございました」「ありがとうございました」「お気を付けて」「本当にね、忙しそうに歩いてはったのに呼び止めてしもて…」「いやいや…お気を付けて」「もう勝手に歩いてってしもて」「東京のお方て、面白おますなぁ」。

「話してる途中でようやく気が付いたが、あのおなごは、相当の変わり者だぞ。ええ?。平生から、九州の鉱山を歩き回るとは…。とんでもない事を言う。その上にだ、シビリゼ―ションを、文明と私に説明しおった。この私にだよ。ええ? フンッ。あ~ら、相当な、変わり者だな。おかしなおなごだ。何がしびれ芸者だ!。本当に…」「先生、落ち着いて下さい」「そうだな。いかんいかん。散歩の途中であったな」。

「日本政府の参議兼内務卿である、大久保利通が暗殺されたという話は、瞬く間に東京を駆け巡りました」「この間お会いしたばっかりのあのお方が、殺されてしまいはるやなんて…」「五代様は…?」「へ?」「五代様は、ご無事やろか?」「どやろか…」。

「どないしよう。五代様の身に何かあったら…」「おあさ様、ご心配なのは分かりますけども、ぼちぼち行かな、汽車が出てしまいます」「はぁ…そうだすな。みんなが、待ってますなぁ。あかん。やっぱり心配や」「おあさ様、あきまへん。汽車が出てしまいます」「堪忍うめ。確かめたら、すぐに帰りますさかい。ちょっと行ってきます。うちはまだ、何も五代様にご恩が返せてへんのだす! 後の汽車に乗ります。うめは先に帰っといとくれやす」。

「ん…。旦那様? はっ! あっ、うめ!」「「うめ!」じゃございまへん!。こないなとこで何したはるんですか!」「五代様は?」「五代様やったらもうとっくの昔に出ていかはりました!。うめはもうびっくりしました。走って走ってようようたどりついて見てたら、おあさ様はお酒を飲んで寝入ってしもてて。五代様が介抱してはるやございまへんか!」「飲みましたなぁ…。飲みました。うち、いつの間に寝てしもたんやろ…。あかん。思い出されへん」「はぁ…ほんまにもう!」「思い出してる場合やあれへん! 行こ!」「へ!?」。

「ほら、走って! 急がな汽車が出てしまいます。ウッ…。そやけど走ったら頭痛い」「お酒なんか飲みはるさかいだす。急いどくなはれ! 汽車が出てしまいます」「へぇ。ハァ、ハァ。おおきに…東京はん。おおきに、大久保様。おおきに!」「おあさ様!」「はい!」「おあさ様…おあさ様!」。

さあ、あさが来たで2016年のロケ地めぐりをスタートしました。あらためまして、本年もよろしくお願いします。

ああ。未練ですけど、土スタのあさが来たスペシャル行きたかったなあ。


第95回天皇杯決勝浦和レッズvsガンバ大阪@味スタ20160101

2016-01-02 10:39:22 | 加賀さん

新年あけましておめでとうございます。

東京は好天に恵まれたおだやかなお正月となりました。

帰省を一日先延ばしして、正月早々おとずれましたは、われらがホーム、東京調布は味の素スタジアム。本日は二年ぶりに元日決戦が戻ってきました、天皇杯決勝でございます。

当然のことながら、ホーム味スタでの決勝進出を期待していまして、てか当たり前だと思ってましたら、わが軍はアレレな感じになってしまい、準決勝から加賀さんを追う旅調布編になりました。

準決勝でメンバー入りして、ひさしぶりにピッチの姿を観ることができました。とても嬉しかったです。それに笑顔があふれてて、元気そうだったし。

準々決勝と準決勝には参戦できなかった、尊敬する磐田時代からのファンのかたが決勝には参戦されると聞いて、決勝もメンバー入りして欲しいなと思っていました。願いかなって、元旦から加賀さんに会うことができました。2016年はいいことがあるかな?。

CSを埼スタで観たからではないですけど、ガンバ戦はキビしい試合になると思ってました。ガンバの完成度はとても高いですから。なので、準決勝以上に出場機会は難しいと思ってました。だからまた、味スタで元気な姿を観られるだけで嬉しかったんです。

でも、前半6分にマッキーさんが痛めたときは、ちょっとドキドキしました。マッキーさんのバックアップはわたるだと思うのですけど、アップを最初に指名されたのは加賀さんでした。メインスタンドやゴール裏からは見えにくいかもしれないけど、ベンチ横の奥のほうで加賀さんがアップをはじめたときは、心拍数が一気にマックスになりました。20針を縫う大怪我を感じさせない素晴らしいその後のプレーだったマッキーさんとマッキーさんのファンのかたにはホントに申し訳ないのだけど、不謹慎だと思うのだけど、どうかお許しください。

もしかしたら、DFのオプションとしての位置は二番目になっているのかもしれませんね。マッキーさんが無事試合に戻ってから、わたるもアップをはじめました。だから実際にはどっちが入ったかわからないけど、もしかしたら、まさかの左サイドの加賀さんを観ることができたかもしれません。びっくりぽんなことです。

たったそんなことだけでいろいろ妄想しちゃうのは、ファンの性というか(^^ゞ。でもほんのちょっとだけでも良い想像ができると、嬉しくなったりします。2016年の加賀さんが楽しくサッカーができることを、切に切に、願います。

では決勝のほうに。今年四回目の対戦となる浦和とガンバ。CSで観ているので、互いの作戦は予想できます。攻める浦和を受けるガンバの構図は激闘必至。もしかするとまた延長かなと思っていました。

パトリックがスーペルでした。ガンバ大阪が第95回天皇杯を征しました。

浦和は陽介がベスト4で足を痛めて不在です。シフトは3-4-2-1。GKは周作。3CBは右からモリ、那須、槙野。ボランチは今日の勇樹の相棒はカピ。WBは今日は右に梅崎が入り、左は宇賀神。今日の2シャドウは右に忠成左にムトゥ。今日の1トップは慎三です。

ガンバはベストメンバーです。GKは東口。CBは丹羽とキム・ジョンヤ。SBは右に米倉左に藤春。ボランチはヤットと今野。WGは右に浩之左に宇佐美。トップ下は秋。1トップはパトリックです。

ガンバはベスト8から順当に勝ち上がっています。リーグ戦終盤からCSと不調だった宇佐美が復活して、二試合で4ゴール。エース宇佐美の調子如何で、ガンバはカウンターの威力がぜんぜん違いますから、CSの内容は参考にならないかなと思っていました。

一方浦和はエクスキューズがあります。ミシャのサッカーの要である陽介を欠くことが、最大のエクスキューズ。それから、三日前に120分間の激闘を闘っていることで、ガンバとのコンディションの差も重要なエクスキューズでした。タカをスターターから外したのは、タカのコンディションを考慮したのだと思います。タカは今年の浦和のストロングポイントですから、攻撃でのキーマンを二人も失います。繊細な組み立てを求めるミシャサッカーへの影響は、けして少なくなかったと思います。

ただ、ガンバは基本的な闘いかたを変えはしないと思っていたので、守るガンバを崩し切れない浦和を想像していました。ところがこの予想は微妙に外れます。浦和とガンバ、双方に理由があると思います。

浦和はいつも以上にサイドアタックに固執します。4+4のガンバの守備網がとても堅固であることを踏まえて、守備網を壊しにかかるというよりかは、そのコンパクトさを逆に利用しようと考えたのだと思います。ガンバの守備網はコンパクトです。なので、サイドアタックの場合は、ボールサイドに全体が寄ります。浦和は、この特性を狙います。左右にパスを散らして、守備網を揺さぶります。そこからチャンスを伺って、一気にサイドで加速して、ゴール前にクロスを供給するパターンを志向したのだと思います。

陽介不在の浦和をあまり観た記憶がないので、どういう闘いかたになるのか、興味がありました。ミシャが用意したのは、中盤を抜くことです。攻撃モードに入ると、勇樹が左、カピが右のCBの位置に下がります。那須をはさんで3バックのかたち。中盤には誰もいません。変わりに、アタッカーが中盤にかわる変わる顔を出して、バックラインとのパス交換でリズムを作ります。慎三は可動範囲が拾いので、慎三を加えた三人が中盤に顔を出します。

ビルドアップは、ガンバのボランチの横とサイドを基点に、サイドを縦に上がっていきます。今日は左右でアシンメトリーでした。右はタカが不在だったせいだと思います。ムトゥと宇賀神と槙野の組み合わせはほぼ固定されているので、複雑なコンビネーションを見せることができます。槙野はちょっとプレーが変わってきてるように見えます。ムトゥと宇賀神が前方を縦横に動くのに対し、槙野が扇の要のような役を担います。逆に槙野が動かないことで、ムトゥと宇賀神のコンビネーションを作り出せているような気がします。槙野は周りを活かすプレーもできるようになってきているのかもしれませんね。

梅崎はドリブラーのイメージがあるのですけど、クロスの質もとても高いです。ただ通常右WBに入るタカと比べると、どちらかと言うとスペースを求める選手だと思います。タカの場合は、コンタクトを辞さず、1on1を楽しむようにゴリゴリドリブルしますけど、梅崎はアジリティを活かしてスペースに出て、フリーな状況を作っていくことに長けていると思います。なので、今日の浦和の右サイドの使いかたが、普段着ではない変化を求められるポイントでした。

そのために、準決勝でも見せていましたけど、モリの位置を心持ち高めにします。攻撃時にも3バックを維持するのは、浦和の新しいスタイルですけど、ストロングポイントである右サイドでいかに優位性を持つかがテーマのような気がします。今日は、モリを基点に、梅崎にフリーな状況を作ることが課題だったのでしょう。

開始早々、ガンバにアクシデントが起きます。米倉が足を痛め退場します。スクランブルで井手口がボランチに入ります。今野が右SBに回ります。

もとより浦和のほうがポゼッションが高いこともあって、井手口をフィットさせるためか、ガンバはリトリートします。ただし、今日のガンバはひきこもりではありません。いつものガンバです。ガンバの守備は、トランジションの状況に応じて二つのパターンを持っています。低い位置でトランジションされた場合は、前線がフォアチェックを仕掛けます。守備網を作るための時間を作る意図です。この時丹羽がラインをセンターライン付近まで高く設定します。中盤でのトランジションを意図したものです。浦和がフォアチェックをかいくぐってパスを回しはじめると、自陣に戻って守備網を敷きます。ようするにガンバの守備は、とてもオーソドックスです。でもこの切り替えがとてもはやく、しかもコンセンサスが取れています。このことがガンバの強さを下支えしていると思います。

さて、井手口が馴染むと、ガンバはオープンに攻めはじめます。キックオフ当初はエクスキューズが無かったガンバですけど、米倉の離脱は、片翌飛行を強いられるかなと思いました。でも、ガンバは対処します。右は浩之をライン際、秋をバイタルエリアに置いて基点にして、パトリックにしきりに槙野の背後を狙わせます。一方左は、宇佐美に預けてドリブルでしかけさせ、藤春がフォローします。とくに序盤は、宇佐美のドリブルが機能していました。キレが戻ってきていて、好調さを伺わせます。

ゆったりとしたポゼッションでサイドから崩そうとする浦和に対し、時間をかけずに一気にゴールを目指そうとするガンバ。対極的な攻防は、まずはガンバのカウンターが結果を見せます。

32分。右ライン際。今野から秋への縦パスを槙野がカット。こぼれ球を浩之が拾います。これをカピがチェック。ふたたびこぼれたボールを今度は宇賀神が拾います。でも一瞬トラップをミスします。その瞬間、宇賀神は浩之、秋、井手口に囲まれます。宇賀神は強引にキープしようとして下がりますけど、ボールをロスト。最終的にイーブンボールの拾い合いは、秋のもとに納まります。これがカウンターのかたちになります。秋は前方のスペースにロブフィードを送ります。そこにパトリックが走り込んでいました。すがりつくモリですけど、パトリックのスピードが勝ります。その勢いのトップスピードのまま、右脚インステップで流し込みました。浦和0-1ガンバ。

守備力が高く、威力あるカウンターも持っているガンバが先制したことで、ガンバに有利な展開になるなと思いました。それに浦和は、パスを回せてもなかなか縦へのチャレンジができていなかったので、またもガンバの守備にはまってしまうのかと思っていました。ところが、勇樹のちょっと強引なメッセージパスが鬱屈とした状況を打開します。

36分。ガンバ陣の浦和のFKから。ゆったりとパスを回す浦和は、実に13本のパスでガンバを崩します。左サイドの出し入れで守備網を右に寄せます。9本目のパスで、勇樹が強引にゴール前にクロスを送ります。このクロス自体は、ままよどうにかなりまっしゃろ感のあるプレーでしたけど、ここで流れが変わります。このクロスを忠成が落とします。落としをカピが拾い、ダイレクトで宇佐美の頭を越して右の梅崎に送ります。梅崎はパスを納めるトリックで宇佐美を置き去りにして、一気にターン、ルックアップします。この時ガンバはペナルティエリア内に6人。二アに最終ラインとボランチが揃ってます。浦和は二アに忠成、ファアに慎三。そのさらに外にムトゥがいます。数的には不利。でも梅崎のワンプッシュのおかげで、忠成がヤット、ジョンヤ、井手口の中間の位置を得て、フリーになっています。梅崎は見逃しません。ダイレクトで二アに合わせます。忠成らしいダイビングヘッドは、ファアポストに阻まれますけど、こぼれたボールに先に反応したのは慎三でした。左足を振り抜きました。浦和1-1ガンバ。

堅い堅いガンバの中央の牙城が一瞬ほころびました。思いのほかはやくふりだしに戻りましたけど、互いにやることは変わりません。互いの状況を見ると、ガンバには今日の試合での明確なストロングポイントができていたと思います。パトリックです。パトリックは那須、槙野をターゲットに繰り返し裏を狙うしかけを見せます。とくに那須に対しては、完全にパワー勝負に自信ができていたようで、前半途中から槙野ではなく那須を狙うようになっていました。一方の浦和には個のストロングポイントがこの時点では欠けていたので、ふりだしに戻るも、ガンバの優位は変わらない気がしました。前半は同点のまま終了。

後半頭から、浦和が少しアジャストします。攻撃方法そのものは変わらないのですけど、中盤でのフリースペースを確認できたのか、忠成、ムトゥ、慎三のポストが安定します。これでパス回しがダイナミックになって、左右から有効なクロスがゴール前に供給されるようになります。浦和が攻め込む時間が続きます。結果論ですけど、このコレクティブな攻撃が機能していた間に逆転できなかったことが、ガンバの守備の安定を作り出してしまったような気がします。そしてガンバのトリッキーなセットプレーが炸裂します。

53分。ヤットの右CK。ガンバはとてもおもしろいかたちを取ります。ファアに固まります。ゴール前に丹羽ひとりを置きます。ファアにジョンヤ、今野、一番外にパトリックが並びます。二アにはひとり浩之。浦和はゾーンとマンマークのハイブリッドです。マーカーは那須、勇樹、忠成、槙野。ストーンは四枚。ヤットがキックモーションに入った瞬間、一番外で槙野とマッチアップしていたパトリックが、槙野を引き剥がしてゴールと反対側を大回りし、二アに走りこみます。ファアに固まるのは、つまり罠。しかもゴールから離れて固まっていたので、浦和のストーンが機能しません。浦和は不用意でした。ヤットが浦和のストーンがいないペナルティエリアど真ん中にクロスを落とします。そこにパトリックが走り込んできました。パトリックは右足ダイレクトで合わせました。ゴラッソ。浦和1-2ガンバ。

追加点を上げたガンバは、シフトをアジャストします。宇佐美をトップに上げて4-4-2に変更します。秋が左メイヤに入ります。理由はよくわかりませんけど、どちらかというと守備を意識したような気がします。モリと梅崎に崩されることが何度かあったので、藤春の前のスペースのケアを確実にする意図だったのかもしれません。それからもちろん、ボールを持てる宇佐美を前線に置くことで、守から攻への切り替えの時間を作る意図もあったと思います。

失点を受けてミシャが動きます。二枚同時代えです。ムトゥに代えてズィライオが1トップに入ります。梅崎に代えてタカが右WBに入ります。慎三が左シャドウに回ります。ムトゥはコンディションを考慮したのでしょう。準決勝で120分プレーしていますし。ズィライオは、CSでもガンバ守備陣に勝負できていたので今日はスターターかと思っていました。ここに来ての登場は、ガンバとしても脅威だったでしょう。

それにも増して脅威なのがタカです。たぶん藤春には一気に緊張感が増したと思います。ただ藤春はがんばりました。タカのコンディションの問題もあったと思いますけど、粘り強いマークで、タカを自由にさせません。藤春に限らず、リード後のガンバ守備陣は、守る時間が長くなりますけど集中を切らしませんでした。

ミシャが続きます。宇賀神に代えて俊幸を同じく左WBに投入します。梅崎が下がっていることもあって、終盤にかけて増えることが予想されるセットプレーのキッカーを用意したかったのでしょう。

健太さんが動きます。宇佐美に代えて内田をボランチに投入します。ヤットをトップに上げます。浦和に攻め込まれる状況が続いていたので、攻撃をカウンター一本に絞る意図だと思います。前線にボールを持てるヤットを置いて、パトリックと二人で攻撃のかたちを作らせようとしたのでしょう。これがはまります。ヤットがフリーでシュートするシーンが二度ありました。時折カウンターを見せることで、攻める浦和に後方の脅威を感じさせる効果があったと思います。

終盤に入って、浦和がスクランブルに出ます。那須を中盤に上げ、頻繁に攻撃参加させます。モリと槙野も上がりっぱなしで、守っているのが勇樹とカピという、浦和らしい奇妙な攻撃シフトです。ガンバを包囲するかたちで布陣しますので、セカンドボールも拾い続けます。左右からいいクロスが供給されます。

立ちふさがったのは、東口でした。ズィライオや忠成の再三のシュートを東口が止めます。CSでも輝いていたので、浦和戦には相性がいいのかな。それともライバルの周作の存在が無意識に東口を輝かせるのかもしれませんね。

最終盤、健太さんが仕上げにかかります。リンスではありませんでした。パトリックに代えて長沢を同じくトップに投入します。二試合続けて長沢がダメ押しゴールを決めているので、流れにあやかったのでしょう。

浦和が猛攻するも、ガンバの牙城はついに崩せませんでした。このまま試合終了。浦和1-2ガンバ。

ガンバ大阪のチームとサポ、スポンサーの皆さん、おめでとうございます。三冠の翌年が無冠に終わるのをなんとしても阻止すべく、ベスト8のチームのなかで一番、コンディションを整えていたと思います。新スタジアムで臨む2016年のスタートとして、これ以上ない結果でしょう。ガンバサポのカンペオーネ♪ガンバファミリー全員での天皇賜杯の歓喜

ともに、今シーズンラストマッチですし、このメンバーで臨むのも最後だと思いますので、とにかくおつかれさまでしたを贈りたいと思います。結果は厳然と彼我を分けますけど、どちらかがよくてどちらかが悪いということはなく、互いに自分たちのサッカーをぶつけ合った、天皇杯決勝にふさわしい試合だったと思います。

思えば加賀さんと天皇杯は、すれ違いの歴史ですね。磐田時代の優勝した2003年、準優勝の2004年ともメンバー入りしていません。東京には2011年の優勝後に入団しています。なので、悔しいとは思うけど、元旦にメダルをもらう姿は、初めてみました。

加賀さん、おめでとうございます!。

決勝に出場できなかったので実感がわかないかもしれないけど、シーズン最後の三試合にメンバー入りできたことと今日のメダルは、今年一年がんばってきた証だと思います。本当におめでとうございます。

2015年シーズンもこれにておしまい。今年はオフシーズンが短く、東京は2月9日にACLプレーオフでシーズンインです。Jリーグもはじめて2月開幕で、開幕戦は2月27日。選手の皆さんは、短いオフですけどしっかり心身をリフレッシュして、新しい2016年シーズンにまた、おもしろいサッカーを魅せて欲しいと思います。

あらためまして、今年もぽちごやブログを、どうぞどうぞ、よろしくお願いします。