ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012J1リーグ第19節FC東京vsアルビレックス新潟@味スタ20120728

2012-07-29 18:05:53 | サッカー

梅雨があけ、夏真っ盛りでございます。

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中断期間中に、ロンドンオリンピックが始まりました。ヤングサムライブルーがスペインに1-0で勝利!。なでしこジャパンがカナダに2-1で勝利!。サッカーは、最高のかたちでオリンピックに入りました。さて、東京の夏です。今日は、「2012FC東京夏まつりpresented by東京ガスライフバル」。祭りだワッショイ。浴衣だワッショイ(盗撮風でスミマセン。浴衣が可愛かったんだものw)。

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今日は試験的にホームとアウェイを入れ替えてました。いろいろ迷いましたw。

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ガンバに勝ち連敗を止めたと思ったら鳥栖に負け、いまひとつ波に乗れない東京です。連敗は避けたいところです。今日は新潟戦。新潟といえばツアーバスです。9台いましたけど、ずいぶん少なくなりましたね。

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東京は権田と徳永、新潟は鈴木がオリンピックで不在です。団結して代表を応援したいところですけど、やっぱり中心選手の不在は痛いです。

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連敗です。6月以降、2勝5敗6得点10失点。6試合連続失点。ここ4試合で複数失点は3回目。今日は新潟と対戦したというより、ミシェウひとりにやられました。

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オリンピック組不在の東京は、抜けたピースを埋めるだけで、いつもと変わらない戦い方です。GKに塩田。SBは右にむっくんと左に北斗です。千真をトップに、ルーカスをトップ下で使います。ただ、新潟がリトリートしていたこともあり、ほぼ2トップのイメージでした。梶山がスコッドに戻ってきました。エジミウソンとたまが新加入。ともにベンチスタートです。イギリスから戻ったヨネは元気なようですけど、同じくベンチ。秀人とアーリアがボランチです。ナオと谷澤の両ウィング。

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新潟はアラン・ミネイロをオプションにおき、藤田を前で使います。新潟の守備は、4-4-2のブロックを低めに設定します。最終ラインがドン引きというわけではなく、コンパクトに整え、バイタルエリアを閉めてきます。

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特筆すべきは、むしろ攻撃です。新潟の作戦は、ミシェウ大作戦。攻撃は、本当にすべてミシェウを経由します。秘密はミシェウのポジショニングです。おそらく意図だと思うのですけど、東京ボランチ陣のいないエリアをフラフラしています。守備ブロックの網にかけてボールを奪うと、必ずフリーでいてくれるミシェウに預けます。ミシェウは、空いているスペースを見つけるだけでなく、ボール奪取するサイドにいます。これはミシェウの感性が優れていることもあるでしょうけど、チーム全体でコンセンサスがとれているからできることでしょう。東京の中盤は、攻撃に加重をおいています。ボランチは攻撃加重と守備加重にタスクが別れます。秀人とアーリアコンビの場合は、全体が攻撃加重。ですので、バイタルエリアにギャップが生まれやすくなります。新潟が流行のポゼッションスタイルで全員攻撃を思考していたら、この潤沢なスペースを味方どおしで潰し合い、機能しなかったかもしれません。でも、ミシェウだけのために用意しれば、神出鬼没。ミシェウ以外のアタッカーは、アタッキングサードでの仕事に専念します。ミシェウがパスを繋いでくれるという信頼感があるからでしょう。狙い処は、CBとSBの間か、CBの裏です。東京は前加重なチームですから、手数をかけずシンプルに攻めれば、比較的容易にシュートまでもっていけます。ちなみに今日のシュート数は、東京の7本に対し新潟は15本。チームポゼッションは例によって東京のほうが優勢だと思いますけど、試合のイニシアティブは新潟が握ってましたし、ポゼッションを東京vsミシェウで見た場合、ミシェウのほうがはるかに効果的でした。新潟の個人ボールタッチ率を見てみたいものです。ほとんどミシェウなんじゃないかな。東京はミシェウを止めるべきだったのかな。ミシェウの止め方は、ミシェウ自身に人をつける方法と、ミシェウにパスを供給する側を抑える方法があります。東京のプリンシパルを基準に考えると、後方とミシェウを分断する方をチョイスすべきでしょう。つまり、新潟の守備を混乱させるような、アタックの質が問われたんだと思います。

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それでも新潟がゴールという結果に至らないのは、フィニッシャーの精度です。ブルーノ・ロペスのショッツ・オン・ゴールは、ほぼゼロなんじゃないでしょうか。藤田と亜土夢のシュートも、パワー不足で枠に飛ばせません。むしろ新潟のゴールチャンスは、後方の選手が攻撃参加したときに生まれていました。本間や三門がミシェウとのタベーラでゴールエリアに進出するシーンが何度かありました。これが継続してできると、新潟の成績は安定してくるでしょう。

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そんな、つばぜり合いのまま試合が進むなか、先制点は新潟に生まれます。ある意味、必然でしょう。前半32分。ミシェウから中盤でパスを受けた三門がそのままアタッキングサードに進出します。東京守備陣全体が下げさせられます。加賀が出て対処しようとします。ゴール前でブルーノ・ロペスとミシェウが交差し、モリゲと2on1の状況。しっかり貯めた三門はブルーノの預け、ゴール前に進出します。加賀が飛び出しモリゲがブルーノとミシェウを見ているため、CBのラインがガタガタです。結果、ゴール前にぽっかりとスペースがあり、ブルーノとのタベーラで走りこんだ三門に決められました。東京0-1新潟。

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これで、いっそう新潟のゲームプランが好転します。ブロックを作る相手に対し、攻撃の打ち手がない東京は、ポゼッションするもシュートにもっていけません。頼みはセットプレーですけど、今日のナオは、キックが不調なのかCKで受け手と合わないシーンが何度かありました。最後のほうはシュートコーナーにしてましたね。

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ハーフタイムは夏恒例の花火大会です。

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オプションの使い方も、ヤンツーさんが一枚上手でした。ポポさんは、エジミウソンと梶山を相次いで投入します。とくに梶山投入は加賀に代えて。秀人をCBに下げます。この交代は、結果からみると良くなかったと思います。この交代に込めたポポさんの意図を確認してから、ヤンツーさんも動きます。アラン・ミネイロを投入し、藤田を本来の位置に下げます。東京の守備力が落ちますから、逆に攻撃力を高める意図でしょう。さらに東京のウィークポイントはバイタルエリアと右サイドのCBということになりますから、ブルーノ・ロペスを秀人にぶつけるとともに、投入したアラン・ミネイロにバイタルエリアをかき回すタスクを託します。

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ヤンツーさんの意図は、さっそく当たります。後半22分。中盤でカットした三門が、バイタルエリアにいるミシェウにクイックにパス。ミシェウもワンタッチでゴール前のブルーノ・ロペスに。ブルーノもワンタッチで落とし、最後は走り込んだアラン・ミネイロが北斗の股を抜きゴール。絵に描いたような見事なカウンターです。東京0-2新潟。

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ポポさんは2トップの一角千真を下げヨネを投入します。ヨネをアンカーにおき、梶山とアーリアを前に出すリスクテイクです。新潟のカウンターが怖いですけど、ゴールを狙うしかない東京ですから、致し方ないチョイスでしょうか。ヨネの頑張りでチャンスを作りますが、やっぱり有効なフィニッシュはなく、このまま試合終了。東京0-2新潟。

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東京の課題は相反する2点です。チーム方針ではあるのですけど、中盤とサイドのリスクマネジメントがルーズゆえ、CBの負担が非常に大きいです。極論するとCB二人とGKの個人能力でしのいできました。正直、権田の神力と、モリゲと加賀のスピード&パワーで失点を防ぐイメージが強いです。もうひとつは攻撃です。鳥栖にしろ今日の新潟にしろ、守備ブロックを作ってくるチームを崩す術がないことです。東京は、攻撃(ていうかポゼッション)が最大の防御というプリンシパルのチームですから、守備のリスクテイクはある程度しかたないと思います。にもかかわらず攻め手がないというのは、ちょっと厳しい状況ですね。

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まず攻撃のオーガナイズです。いまは秀人が一人でこのタスクを担っています。序盤の秀人は例によって低い位置でタクトをふってましたけど、新潟がリトリートするので中盤のプレスがないとわかり、前に出てくるようになりました。それでも秀人のパスチョイスは後ろか横。オーガナイザーである秀人がチャレンジしないと、チームの攻撃スイッチが入りません。チーム全体のマインドがコンサバティブになったのは、秀人のプレーチョイスを反映してのことだと思います。それだけ秀人の影響が大きくなっているということですけど、それを担えるだけのコンディションが、まだまだ秀人には足らないようです。

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序盤の東京は効果的な攻撃を見せてました。守備ブロックを作るチームは、試合の入り方が難しいです。新潟の守備ペースが整う前に、良い攻撃ができていたということでしょう。この時間帯に先制できるようにすることが、当面の課題ではないかと思います。フィニッシュ前の仕事は、今日はアーリアのタスクです。アーリアが描くフィニッシュへのシナリオは、タッチ数少なくクイックに相手最終ラインの裏をつくイメージです。これは有効だと思うのですけど、残念ながらコンセンサスができてないですね。アーリアのスルーパスに走り込む選手がいないというシーンが何度かありました。選手がいろいろ代わりますから、なかなかコンセンサスが作れないのかもしれません。

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ポポ東京が志の高いチームです。ゲームを試合して勝てるようになることを目指しています。その分、リアリスティックな合理的思考が欠けているところが伺えます。これに共感するのであれば、ひとつの勝敗に一喜一憂すべきではないです。ただ、サポーターのロイヤリティを信じるのは、ちょっと危険だと思います。まだまだ我々は、結果と内容の両方を評価できるほどサッカーを知っているわけではないです。単純に勝ち=楽しいというのが正直なところではないでしょうか。ですから、ゴールです。そのために、シュートです。意図しているかわかりませんけど、アーリアのプレーが発する、シンプルにシュートを狙っていこうというメッセージに、チームを上向かせるムードを作る鍵が潜んでいるような気がします。難敵のアウェイが続きますけど、この課題をどうこなして調子を戻してくるのか、この夏の注目です。

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にわかに暑くなってきました。日差しが非常に強く、危険すら感じます。いつも読んでいただいている皆様、どうかどうか水分と塩分と食事をしっかりとって、ご自愛ください。