ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012J1リーグ第18節サガン鳥栖vsFC東京@ベストアメニティスタジアム20120714

2012-07-15 23:42:11 | サッカー

九州全域を襲った記録的な豪雨が、福岡、佐賀を通過するなか、アウェイサガン鳥栖戦でございます。被害にあわれた方に、心よりお見舞い申し上げます。羽田で出会った、内村選手号です。そういえば内村選手は長崎諫早出身ですね。

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物凄く幸運なことに、自分が福岡空港に着いた遅い午前中に雨がほぼやみ、Jリーグは無事開催されました。

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九州の交通状況が混乱している最中の上陸でしたから、今日の予定は諦めて、とにかくベストアメニティスタジアムに急ぎました。で、ゲートオープンの3時間前に着いてしまいました。駅前で見かけたcafe風さんに、1時間以上お邪魔して、サッカー談義に花を咲かせました。cafe風さんは熱烈なサガンサポです。17時になったので、cafe風さんを辞していざ念願のベストアメニティに。スタジアムには跨線橋を渡ります。

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アウェイは駅から遠い側です。東京を出迎えたのか、青と赤のお家がありました。

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かぶりつきシートですかね。ホームコーナー側の席です。

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丹羽が試合前に表彰。

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試合前にベンチに入れるのでしょうか。なかなか良い企画ではないでしょうか。

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さてと。スコーンとトジンにやられて負けちゃいました。

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東京は前節と同じ布陣です。草民は初め、トップに入ってました。アーリアは左サイドにはる、4-4-2です。今日は草民のポジショニングがポイントでした。

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ディフェンス面では、GKを含めた個人の優位性を活かしたシステムがしっかり作れてます。リスクテイクの範囲内だと思います。

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鳥栖も4-4-2です。東京と違い、ディフェンスに主眼を置いたシフトです。つまり、選手間の距離をおおよそ3m以内で維持することが最大の特長です。さらに鳥栖のディフェンスシフトは、ワイドです。守備シフトの横幅がワイドな分、縦が非常にコンパクトです。鳥栖といえばハイプレスのイメージが強いですけど、今日のアタッカンチ4人によるハイプレスは、効果がありそうな時しか使われませんでした。むしろサイドでボールを奪う意図が強く感じられました。藤田+岡本と2トップで中央の防御をかためます。豊田と池田は、東京のポゼッションの起点である両ボランチと両CBへのフォアチェックをしかけます。プレスをかけられると東京は外にボールを持ち出す傾向にあります。それで、SHにボールが入ったところで奪いにきます。

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東京は主に、左で作って右で仕掛けるイメージがあります。鳥栖とは喧嘩四つになっていました。鳥栖はキム・ミヌがゲームを作ります。だから、この試合の主導権争いは、谷澤・徳永vsキム・ミヌ・磯崎の攻防がポイントでした。序盤、鳥栖にペースを握られたのは、キム・ミヌが優勢だったからだと思います。鳥栖は、ボールを奪うとダイナミックに展開します。左サイドで奪った場合は、オープンサイドに長いパスを送ります。CBで奪った場合は、東京の最終ライン背後を狙った仕掛けをします。ようするに、相手のプレッシングを躱すため、オープンスペースを素早く活用するということでしょう。中盤でボールを奪ったときも特長的です。攻撃時は、選手間をそれほどクローズにしません。これも相手のプレッシングを分散させる意図でしょう。基本的に速くて強いパスで、手数をかけず局面を変えてきます。

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さて、東京はどうしたか。草民の使い方です。草民がトップ下に位置取るようになりました。さらに、アーリアがインサイドに絞り、サイドスペースは北斗のために開けます。鳥栖ペースの時間帯はヨネが中央でポゼッションの支点になっていましたけど、そこを狙われてました。なので秀人にパスを集めます。秀人は細かくポジションを移動しながら豊田と池田のプレッシングを躱します。それと、メイヤ3人とボランチのポジショニングです。鳥栖はディフェンスブロックを維持するチームです。言い換えると、ブロックの間には東京が使えるスペースが必ず補償されているということです。東京はこのスペースを有効活用するようになりました。最後に、パス出しの判断を速くします。詰められたら無理をしないで、後ろに戻しても構わないからとにかく速くパスを回します。これらが奏功して、前半20分くらいには、ゲームのイニシアティブは東京が握りました。

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ただ、鳥栖もしっかりBプランを用意していました。カウンターのスピードを上げてきます。というか、ボールを奪ったら一気に東京ゴール前を目指します。ロングボール主体だったのは、そういう意図もあったんだと思います。だから、東京にポゼッションを支配されても、鳥栖のゲームプランは崩れることなく、選手もまったく慌ててませんでした。

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両チームが意図通りの試合ができている、素晴らしい内容の試合です。東京の選手がレフリーのジャッジに苛立っていたのに対して、鳥栖はいっさい抗議がなかったのは、両チームのサッカープリンシパルとゲームプランを現しているようで、とても興味深いです。

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両チームともFKが割合多かったです。いかに両チームが球際に厳しいディフェンスをしていたかという現れでしょう。なんとなく試合の趨勢を決めるのは、セットプレーのような気がしていました。森重、北斗、ナオvs藤田。残念ながら、軍配は藤田におります。

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後半も中盤を差し掛かった頃、同じような意図でポポさんとユンさんが同時に動きます。攻撃の活性化ですね。東京は帰ってきたナオを投入。

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一方のユンさんは池田に代えてトジンを投入します。レッズ戦でも、トジンが入って流れが変わりましたから、嫌な予感がしました。で、的中w。後半42分。藤田が蹴った、距離のある右よりのFKをトジンが加賀ともつれ合いながら頭で合わせます。東京0-1鳥栖。

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東京は千真を投入して追い付こうとしますけど、ゴールを脅かすに至らず、そのまま試合終了。東京0-1鳥栖。

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互いにやりたいことがやれた好ゲームでした。試合のイニシアティブは東京が握ってましたけど、鳥栖も鋭いカウンターで応酬しました。彼我を分けたのは、ありきたりですけど決定力です。結果的にみれば、オプションの選手が試合を決めるゴールを奪いましたか、ベンチを含めた総合力で鳥栖が上回ったと言えるでしょう。東京が選手層で劣るって、すごく違和感がありますけどね。総合力のなかには、もちろんゴールを奪う力が含まれます。東京には、ゴール前で的確な仕事ができる選手がいません。

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その意味で、草民にはもうちょっと頑張ってほしいです。草民のアイディアと落ち着きは、ゴール前でこそ活きるんじゃないかと思います。いまの位置では梶山のオプションを越えられません。千真も同様です。いまのままでは脅威にならない。千真はトラップが不安定です。シュートまでのアプローチを改善したいですね。

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セットプレーで差のついた結果ですけど、ここは心配ご無用だと思います。モリゲの存在は大きいですね。

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梶山の不在はやっぱり大きいです。中盤で相手の注意を集められる存在感は、いまの編成では絶対的ですね。梶山がいれば、ひょっとしたら草民はもっと前でプレーできたかもしれません。ただ、不在を嘆いても仕方がないです。今日の戦いかたは、ヒントになるかもしれません。加えるべきはミドルショットへのアテンプトでしょう。もしくは、ゴールエリアでのテクニックの優位性。

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エジミウソンが新加入しました。東京が上位に侵出する起爆剤になってほしいです。

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