ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは丹羽ちゃんとともに闘います。

2012J1リーグ第17節FC東京vsガンバ大阪@味スタ20120707

2012-07-08 12:18:48 | サッカー

七夕でございます。東北から帰って、すぐ名古屋を日帰りしたりして、なんだか東京にいる気分がしない1週間でございました。

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むさしvs深川がありました。

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唯一のゴールを決めた5番の子。シュワーがうれしそうでした。

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この7番の子、上手ですね。独特の雰囲気を持ってます。ゴール前の動きかたを知っている感じ。それにしても、みんなプレーは大人っぽいですけど、顔をみたら普通に子供ですねw。がんばれよー。

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七夕はひさしぶりの再会を祝う日。今日はガンバ大阪戦。今野との再会でございます。

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ついでに、ナガトーモとも再会w。

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ゴレアーダを予感させる、圧倒的な展開から一変。いまのガンバで唯一のいいところを引き出してしまった後半は、ハラハラドキドキさせられました。勝ったから良かったねという試合です。

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東京は左サイドに、ひさびさ北斗がスタメン。七夕ですからひさしぶりがいっぱいですね。今日の東京は、草民のポジションに工夫がありました。草民をトップにあげ、アーリアと谷澤が開いた、4-4-2です。ルーカスが1.5列目に下がり、ポスト役になります。ちょうどヒロシ監督時代に平山がこなした役割と同じです。草民がトップにはっているイメージ。途中で気づいたのでプランだったのか、ガンバのシフトを見てアジャストしたことなのか、わかりません。それに、磐田戦をちゃんと見てないので、前節の課題を踏まえたことなのかもわかりません。結果から見れば、、工夫の成果は出ていました。だけど、前半のガンバがあまりにも酷かったので、プランの検証にはならなかったようです。

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たしかに、今日の東京は試合の入り方が素晴らしかったです。攻守の切り替えを意識して早めて、動き出しに集中力がありました。なので、中盤でボール獲得の局面で優位に立てました。高い位置でターンオーバーできれば、前線でチャンスが増えます。現代サッカーの基本です。かならずしも教科書通りがよいとは言えませんし、ポポ東京のサッカーは教科書通りではないので、スペシャルなプランとも言えます。梶山不在時は、総じて試合展開が速くなる印象がありますから、ひょっとするとスクランブルなのかもしれませんね。そういう視点で考えると、アーリアをトップ下ではなくメイヤとして使いたかったので、4-4-2にしたのかもしれませんね。

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さて、ガンバでございます。いや、序盤はとにかく守備が酷かったです。前線、中盤、最終ラインの動きがバラバラです。倉田と二川のフォアチェックが軽く、東京にあっさり中盤をとられます。それから遠藤のボランチへのプレッシングが不用意でしかも軽く、秀人もヨネも簡単にかわせます。それに、遠藤と明神の間にギャップができますから、そこを東京のアタッカーが自在に使えます。結果、綺麗に前線にリンクできますから、東京は容易にアタッキングサードに侵入できます。

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顕著に酷かったのは、武井と金正也のコンビです。押し込まれたときの、判断とコンタクトがまずく、右サイドがズタズタです。いまガンバが最も苦労しているポジションかもしれませんね。

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そんなわけで、東京は容易に左サイドでチャンスメークできます。ほぼこのサイドを支配できますから、北斗が後ろを心配することなく、自由に攻撃参加することができました。基本は徳永サイドでゲームを作り、ガンバのシフトを寄せさせてから、北斗サイドに広大なスペースを作ります。北斗がタイミングよく前線にあがったところで、サイドチェンジ。一気にアタッキングサードに進出します。

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前半3分。はやくも前半の東京とガンバを象徴するようなゴールが生まれます。アタッキングサードでボールを持った北斗が、縦へのドリブルで武井を振り切ります。ゴールラインをガンバゴールに迫ります。武井を抜いたところに金正也が寄せますけど甘く、北斗はあっさりフリーでシュートします。東京1-0ガンバ。

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このゴールで、試合開始早々にガンバ右サイドの心を砕き、東京左サイドをアグレッシブにしてしまいました。ガンバはカウンターをベースに佐藤晃大と阿部がチャンスメークしますけど、脅威にはいたらず。逆に東京は、ガンバの甘いプレッシングを軽々といなし、ガンバ陣に迫ります。それでも、例によってシュートが撃てず、追加点が生まれません。今日のガンバであれば、東京は圧倒的にゲームを支配したいところです。そのためには、追加点が必要でした。

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前半17分。はやめに追加点が生まれました。センターラインを少しガンバ陣に入ったところで、ルーカスが北斗とパス交換しリズムを作ります。武井サイドで東京にボールを持たれたガンバはゴール前に閉じこもります。ルーカスにまったくプレッシングに行きませんでした。ルーカスはコースを見て、ロングショット。ゴラッソー!!。東京2-0ガンバ。

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ミドルショットは爽快ですね。ドーパミンが溢れてきますw。

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2点差となって、少しだけガンバの様子が変わります。まず遠藤と明神の距離を保ち、守備のバランスを調整します。遠藤が低い位置でゲームをコントロールするようになり、明神が遠藤の周囲を衛星のようにまわって、中盤をワイピングします。このアジャストで、ガンバが落ち着きました。遠藤がマネジメントできるようになると、藤春が高い位置でポジショニングできるようになります。前半途中からガンバは、藤春を唯一の突破口にして攻撃を仕掛けてきました。以降東京は、試合終了まで藤春に手を焼きます。サッカーは時として、物事をシンプルに考えられると劣勢を挽回できるようになります。サッカーに限らない話かもしれませんね。ガンバは藤春をいかにして有効に使うか、これだけを考えるようにプランを変えてきたと思います。また藤春は、それに応えるだけのコンディションでした。東京の武器も北斗でしたから、藤春vs北斗、両チームの左サイドが鍵となった試合です。

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前半31分。ガンバが1点を返します。二川のスルーパスに抜け出した阿部が権田に倒され、PKを獲得します。東京ゴール裏の「コーロコロ」コールのなか、遠藤が冷静にゴールを決めます。東京2-1ガンバ。

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加えてガンバは、二川の使い方を工夫しました。遠藤がボールを持つと、阿部と二川が縦にポジションチェンジします。これで二川が消えます。カウンターを仕掛けられたときに、二川が突然現れ、ゴールに迫ります。この動きをされると、DFは捕まえにくいですね。

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今日の東京がよかったのは、先に追加点を奪えたところです。ガンバがゲームコントロールに光明を見出しはじめましたので、カオスに持ち込まれる危機へのターニングポイントでした。以降、劣勢になりますけど、なんとか乗り切ったのは3点目をとれたからです。

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前半44分。金正也と今野の間をスルスルっと抜けたルーカスに、センターライン付近でボールを持った草民からタイミングよくロブが送られます。ビューティフルなワントラップからゴール。東京3-1ガンバ。結果的にこのゴールが試合を決めました。

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ガンバは藤春を有効活用し、後半ほとんどの時間を支配します。後半17分。倉田からのアーリーぎみクロスに佐藤晃大が飛び込み、ゴール。東京3-2ガンバ。

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ガンバのゲームプラン変更は、ミスターガンバの支持か、それとも遠藤の感覚なのかはわかりません。いずれにしろ、松波さんの采配は的確でした。二川→星原の交代は、チャンスメーカーが倉田ひとりになったので良策ではなかったですけど、倉田→丹羽はよかったです。CBに丹羽を入れ、今野を左SBに移します。これで唯一の武器である藤春をあげ、攻撃に専念させることができます。東京にとっては、脅威を感じる選手が常に前線にいるのは、嫌な感じだったでしょう。藤春の背後をサポートするのが日本代表ですから、ガンバにとってこれ以上の安心はないです。さらに今野は、SBに入って守備の責任範囲が軽減しますから、中央に進出してポゼッションに参加することもできました。

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東京の勝利は、90分間という時間制限だったかもしれません。ポポさんも選手も、藤春に対して有効な手を打てませんでした。たとえばまだ藤春がSBでいる間に、谷澤に代え河野か志有人を投入していれば、つまり藤春の背後をつけるサイドアタッカーで先手を打っていれば、再び東京がキャスティングボードを握り返せたかもしれません。ガンバのシンプルな攻撃に、最後まで受けにまわったことが悔やまれます。実力でいえば東京が圧倒していましたし、それほどいまのガンバは酷いのですけど、ゲームを自分たちの意志でコントロールできていたのは、むしろガンバでした。いや、ガンバというか遠藤。ガンバに傾いた流れをもう一度取り返せるようなオーガナイザーが東京にはいません。フィニッシャーが不在という課題は今日は感じずにすみましたが、ゲームを支配しきれないという課題は、ガンバのような「大人」のチームを相手にすると表出するんですね。でも、よい経験だと思います。なにしろ、乗り越えるべき課題が見えることは、チームの成長にとってこの上ないプレゼントです。

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