●後々教科書に載るような瞬間というのがある。今、この時がまさにそうだろう。何年か後の歴史の教科書にはスペイン風邪等と並んで新型コロナ肺炎と記述されるに違いない。
そういう時はそれまで自明の理とされていたようなことが、次々と覆されることになる。わかりやすいのがEUだ。自由平等博愛の権化のようなことを言っていたのに、いまや各国が国境を閉ざし、食料品を買いあさる人で殴り合いが起きたりしている。整然と並んで待つなんてことはないのだ。一部の人たちはEUは人権大国なんて言っていたがそれは表向きだったことが判明した。あちこちにいる難民がヨーロッパを目指して進行したとき、彼らはどうするのだろうか？国境を開くのだろうか？メルケルやマクロンはどうするのか？想像してみよう。
●オリンピックが1年延期になったが、そうだろうな。仮に日本が感染を抑えても他の国が蔓延していては開催できないからだ。例によって野党が開催延期の決定が遅いなんて言っているが、それはIOCに言えっていうことだ。主催はIOCで日本は場所貸しというわけだ。マラソンコースの変更にしてもIOCが決めなくてはなにもできないのが実情だ。
これで、次から以降、オリンピックの開催に手を挙げる国はさらに少なくなるだろう。まず、暑い国は無理だし、金のない国も無理だ。となると、開催国は西ヨーロッパと北アメリカ、中国あたりに限られてしまう。あと、可能性のありそうなのはインドと東欧連合、ロシアなんてところだけじゃないの？日本はもう立候補する必要はない。