クリスマス一色のドイツ・ミユンヘンから空路フィレンツェに入った。
その日、早朝のミュンヘン、霧のような雨が降り身も凍る寒さ、恐らく氷点下だろう。
カタリナ も余りの寒さに今朝になって、リムジンバスから 「タクシーにしようよ」と言う。
中央駅南口(写真上)の前に建つホテル・マリティム、チェック・アウトの際にタクシーを呼びロビーで待つこと5分ほどで来た。
空港へ向かうタクシー・ドライバー氏、カタリナに言わせれば、「ほら、女優のロミー・シュナイーダー」に似ているという妙齢のブロンド女性、少し驚く。
それにしても、「シュナイーダーとは、かなり古い」が、革ジャンにスレンダーなお尻がフイットしたボトムに包まれて高く、また驚く誰か。
どうして 「こんなに足が長いのや」 「誰かは鼻の下が長くなっているよ」とからかわれながら、またまた驚いたのがこのドイツ娘、可愛い顔に似合わずスピードを出す。
100キロは優に超えているよう。夜も明けぬ早朝のこととて道も凍てているだろと思え、車中一時も気が休まらない。
ようやく空が白んでくる頃、お蔭様で?予定よりかなり早くミュンヘン空港に着いた。
荷物をトランクから降ろす彼女に、カタリナが 「ありがとう」の言葉を添えてチップを弾むと、「ダンケシェーン」と嬉しそうに笑う顔が、またまたまた驚くほど可愛いくて、そのギャップに苦笑。
時間が早いので空いていると思ったが、ロビー(写真下)には結構人の姿が多い。
Aターミナルのルフトハンザ航空のチェックイン・カウウターはふたつが開いていた。
ところが、何とそのうちのひとつは新入社員のOJT・研修の真最中。
教師役らしきおばさん悠揚迫らず、「何があっても決して手伝ないわよ」とばかり、まさに悠然と構えている。
もう一方のカウンターでは、若い女性がてきぱきと搭乗客を捌いている。
ここまでくると、さすがに並び替える客も出始める。
列がざわめきブーイングも起こりそうな気配に、件のおばさん 「?×!」ようやく気付いた様だ。
いくら悠然としていてもやはり客商売、周りの視線が気になりだしたのか、肉体的にも精神的にも重い腰? をようやく上げ、新入君を手伝い始めるのだった。