ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

閑話休題 ‐ 朝まだき空港で

2011年03月11日 | イタリア

 クリスマス一色のドイツ・ミユンヘンから空路フィレンツェに入った。
 その日、早朝のミュンヘン、霧のような雨が降り身も凍る寒さ、恐らく氷点下だろう。

 カタリナ も余りの寒さに今朝になって、リムジンバスから 「タクシーにしようよ」と言う。
 中央駅南口(写真上)の前に建つホテル・マリティム、チェック・アウトの際にタクシーを呼びロビーで待つこと5分ほどで来た。

 Photo空港へ向かうタクシー・ドライバー氏、カタリナに言わせれば、「ほら、女優のロミー・シュナイーダー」に似ているという妙齢のブロンド女性、少し驚く。
 それにしても、「シュナイーダーとは、かなり古い」が、革ジャンにスレンダーなお尻がフイットしたボトムに包まれて高く、また驚く誰か。

 どうして 「こんなに足が長いのや」 「誰かは鼻の下が長くなっているよ」とからかわれながら、またまた驚いたのがこのドイツ娘、可愛い顔に似合わずスピードを出す。
 100キロは優に超えているよう。夜も明けぬ早朝のこととて道も凍てているだろと思え、車中一時も気が休まらない。

 ようやく空が白んでくる頃、お蔭様で?予定よりかなり早くミュンヘン空港に着いた。
 荷物をトランクから降ろす彼女に、カタリナが 「ありがとう」の言葉を添えてチップを弾むと、「ダンケシェーン」と嬉しそうに笑う顔が、またまたまた驚くほど可愛いくて、そのギャップに苦笑。

 Photo_2時間が早いので空いていると思ったが、ロビー(写真下)には結構人の姿が多い。
 Aターミナルのルフトハンザ航空のチェックイン・カウウターはふたつが開いていた。

 ところが、何とそのうちのひとつは新入社員のOJT・研修の真最中。
 教師役らしきおばさん悠揚迫らず、「何があっても決して手伝ないわよ」とばかり、まさに悠然と構えている。

 もう一方のカウンターでは、若い女性がてきぱきと搭乗客を捌いている。
 ここまでくると、さすがに並び替える客も出始める。
 列がざわめきブーイングも起こりそうな気配に、件のおばさん 「?×!」ようやく気付いた様だ。

 いくら悠然としていてもやはり客商売、周りの視線が気になりだしたのか、肉体的にも精神的にも重い腰? をようやく上げ、新入君を手伝い始めるのだった。

コメント
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