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ウクライナ安定化へ議論 中国の海洋進出けん制へ (時事通信)

2014年06月05日 | EU離脱と世界経済
ウクライナ安定化へ議論 中国の海洋進出けん制へ G7開幕
 (時事通信 2014/06/05-06:55)

【ブリュッセル時事】日米欧など先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が4日夜(日本時間5日未明)、2日間の日程でベルギーの首都ブリュッセルで始まった。政権側と親ロシア派との戦闘が続くウクライナの安定化に向けた対応が主要議題。首脳宣言では、東・南シナ海で海洋進出を図る中国を念頭に、国際秩序の維持へ「法の支配」を順守する重要性を明記する方向だ。
 初日の夕食会では、ウクライナ、東・南シナ海情勢のほか、北朝鮮やイランの核開発問題など、政治・外交問題を議論。5日に世界経済や貿易、エネルギー・気候変動、開発問題を話し合う。

 政治・外交分野の首脳宣言は、ウクライナ情勢に関し、ロシアによるクリミア編入を改めて非難。5月の大統領選で勝利したポロシェンコ次期大統領が東部の混乱を収拾できるよう、政治・経済分野の支援を表明する見通しだ。
 一方、親ロ派武装勢力に影響力を持つロシアに対し混乱収拾へ圧力をかけるため、ロシア主要産業への追加制裁を辞さない構えをG7は堅持。ただ、ロシアのプーチン大統領がウクライナ大統領選結果を「尊重する」と述べ、従来の強硬姿勢を軟化させる中、政治と外交を通じた2国間の対話実現を促す。

 安倍晋三首相は、東・南シナ海の海洋や上空で中国が権益拡大を図り「(近隣国と)緊張が高まっている」と懸念を表明した。また、武力によるロシアのクリミア編入については「他の地域の問題にも連動する可能性がある」と指摘。「力による現状変更は認められない」と名指しを避けながらも中国をけん制した。 首相は「責任ある国家としてロシアを国際社会の問題に関与させていくことが重要だ」と強調した。 
 会議は当初、ロシアを含むG8(主要8カ国)としてロシアのソチで開かれる予定だった。しかし、ロシアのクリミア編入に日米欧が抗議し、1994年以来20年ぶりにロシアを外して開催した。G8の今後の枠組みについても議論されるとみられる。



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